「Friendshipは船と港 第1部」は、2019年3月2日、暗澹たる想念の中、憤死案件で始まり、それ以降先の全く見えない中、血を吐くような思いで綴りました。
そして、2020年3月22日、コロナの恐怖たけなわのさ中、特別支援学校のご厚意で実現した中学校の卒業式と全日制高校への旅立ちの予感の娘の笑顔で終了しました
この激動の1年の後、約2か月ブログをお休みして、娘の全日制通学を実現するために、部屋探しと引っ越しを2件こなし、やっと京都の郊外の自然に囲まれ久しぶりに心落ち着く静かな生活に戻りました。
そして、5月26のブログ再開のご挨拶の後、2日後のブログで初めて、「喜びと涙の思い出が入り混じった神戸」との心理的な別れを行いました。
そして入学後、体調も安定せず右も左もわからない中、ブログには書けないような色んな試練もありましたが、最近やっと娘はうまく新しい学校に適応することができたと実感を持っているようです。
まだまだ体調は思うようにならず、先日の大事なSATの模擬試験の日は起きることができずに休んでしまうようなことが起こりますが、それは想定内。
夢に見た高校で、気の置けない友人とこんなに楽しそうな表情をする娘の姿を見ただけで、私は今までの苦労の全てが報われた気がするのです。
第2部後半は、娘が神戸で体験した「教育の歪み」を書き残しました。子の歪みは制度の歪みでもあり、先生たちの心の歪みでもあります。
コメントの中でも触れられていましたが、今の公立学校の在り方では、普通の枠外から外れる子供(発達障害、HSP(Highly Sensitive Person) ギフテッド)などの特性を認め伸ばすような教育をするのではなく、その特性や才能を刈り取り自分たちの狭い世界の中の標準に合わせようとする学校や先生がまだまだあるのです。
これにより、どれだけ多くの子供たちの心が壊され、学校に居場所を見つけられなくなっていることでしょうか…
娘は、ある意味特殊な生徒として、公立インターの受験をし、公立中学校の生徒となりました。しかし、その特殊性があるゆえに、教育を専門とする大人たちの中には、その芽を伸ばそうとする「意志」を持つ人は現れませんでした。
そしてまた、脳脊髄液減少症の事… これは未だ娘が抱える大きな問題であるのですが、これも、この病気の「特殊性」ゆえに、「体育時の転倒」が悩ましい「学校事故」という問題性を持つことになったのです。
そして、できれば見たくはなかった学校の姿、「組織を守るために生徒を切り捨てる」という姿勢を目の当たりに見せつけられ、「見捨てられた被害者」としての辛い日々を経験することとなりました。
それにしても、何と悲喜こもごもの、内容の濃い3年間だったのでしょうか・・・
そして今、娘は「幸せ」を感じながら毎日を過ごしていると思います。ちょっと身体が大変だけど、何といっても自分の望んだ「普通の高校生の生活」が送れているのです。そして、最近ちらっと言ったのですが、「私、かなり恵まれていると思うわ。ここまでしてくれる親はなかなかいない感じやし…」・・・苦労した甲斐がありました( ノД`)…
心身が健康であればそれだけで既に恵まれた人生であること。
そして親やそれに類した身近な人間から無償の愛を与えられている心の安定感。
その大切さを娘は確実に「体感」していると思うのです。だからでしょうか、最近はいつも鼻歌を歌っているのですよ。(時々起こるフラッシュバックは別として・・・)
娘は以前から「英語の話されている国に行ってみること」が夢なのですが、コロナは度外視して…そんな事ができるようになるまで脳脊髄液減少症が回復することをこれからも力を合わせて目指します。その夢の実現のためには決して不可能と諦めず色んな治療を試してゆくことになると思います。
頭痛、倦怠感、低気圧、、過眠、睡眠障害などの不調以外に、高次脳機能障害がまだ残っており、学習には不利な「記憶しにくかったりする部分」はあります。でも、何よりも「勉強ができるようになった幸せ」で、それを乗り越える頑張りを見せており、その姿は親が見ても胸を打つものがあるのです。
この子の「できる中での限界までの努力」に、いつかまた運命の神様が微笑みかけて下さることを願って…
私の方は、いよいよ「けじめをつけるための雑事」を最優先する時期に来たため、無念ですが暫くブログを離れることになりますが、また戻ってきます。
負担軽減のため、今までのような長文ではなく、短い「覚書」のような形になることも多いと思います。ここまでお付き合いいただいた皆様ですから、今後の成り行きをまた覗いてみてください。
最後に、
毎回欠かさずブログコメントやブックマークコメントを書いていただいた方、どれだけ慰められたことでしょう…本当にご苦労様でした。しばらくゆっくりお休みください。しばらくロスになりそうです…
その他多くの方の内容の濃いコメントからは、多くの気づきを与えて頂き、娘のQOLを高めるために大変参考にさせていただきました。
娘に励ましを送っていただいた同年代の方や同病の方。あなた方の勇気と優しさ溢れるその行為は、何よりの崇高なものに感じました。
そして、日によっては、沢山の応援クリックを頂いて感激したあの時の高揚感は、一生忘れないでしょう。
では、また会う日まで、皆さまどうかお元気にお過ごしください…
(完全終了みたいな雰囲気になりましたが今年度中には再開予定をしております♪)
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