Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

病で学校に行けない子供は「生徒」ではなくなるのですか?

 

 
学校事故後は、学校の「顔」が変化した

 前回、前々回と、娘が神戸に来るようになった理由をお話しました。事故当日まで、何の悩みも無く楽しく学校に登校していた娘ですが、事故の日を境に、私には、学校の「優しく暖かい」顔が、「無関心」の能面をかぶったように思えました。

 

娘の側には何の落ち度もなく、体育時の転倒事故に関しても、責任は0パーセントの「純然たる被害生徒」なのですから、娘の闘病と勉学に関して、学校全体の積極的協力と手厚い保護が与えられると普通に考えていたのです。

しかし、その後、続々とこちらの予想とは違う言動や対応を見ることになります。

それに関しては後述しますが、これは、この学校に限定された事ではなく、どうやらどこもそうらしいです。

大人である私でも、このような対応が重なるにつれ、ただでさえ、娘の病状の悪化で元気がないところに、学校とコンタクトを取るたびにがっかり対応を受けるあまり、ついには心が塞がれて学校へ行けなくなってしまいました。最低限の連絡は電話で済ますようにしていましたが、その電話をしたのも、もう最期がいつか覚えていないほど遠い昔のことです。

 

私でさえ、こんな状態なのですから、当事者で一番辛い思いをしていた娘にとっては、「学校側の関心」はもっと心の根深い所にまで浸食するようになっていたのです。

そして、ついには、11月16日の記事のような、極端な反応を見せるまでになってしまいました。 

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このような言葉を、学校が大好きで給食も楽しみで、友達も先生ともうまくやっていた一生徒が言うことになってしまったのです。

「学校に心を壊された」と言うのが過激と捉えられるのであれば、「学校が生徒の心を護ろうとしてくれなかった」と言いたい気持ちです。

 

最も「教員の助け」を必要としている生徒は誰ですか?

公立中学校の先生の仕事は激務です。授業の準備に加え部活に生徒指導など、高校や小学校に比べて大変だという認識は多くの人が持つところです。

荒れた学年に当たると、時間外の仕事も増え、クラスにそんな生徒が一人二人いようものなら、親との面談や家庭訪問、警察訪問など、先生の私生活が無くなるような事もあるでしょう。

公立中学の先生が胃潰瘍になり、学年の途中から病気療養に入られ、しばらく休職されるのは、どの中学校でも見られることです。現に息子の通っていた中学でも、同じ年に何人かが長期休養をされていて、息子がそのお一人にお見舞いの手紙を書いたことがありました。

因みに、その先生は、「自分が病気でたいへんな息子」からの手紙を学校経由で受け取られて涙を流して喜んでられたということです。男の子が書いた、おそらくあっさりした内容の手紙に感涙を流すほど、学校での仕事はストレスフルで大変であったのだと察するところがありました。

 

公立中学にはいろんな生徒が来ます。どの学校にも親からのきちんとした養育や保護を受けていない子供もいるでしょう。そういう子供の見守りも、学校の先生は職務としてしてゆかねばなりません。

そのように大変なのは、充分承知です。そして、事実、そういう大変な役回りに当たってしまった先生は身を粉にして、生活や心のケア及び保護が必要な生徒の対応に親身に当たられているではありませんか。

 

(それは一般論として、現実には、神戸市東灘区山の手の文教地区にあるこの中学。娘の学年は、特に男の子は大変落ち着いており、ある意味私学のような雰囲気がありました。他の学校と比して指導が大変だったとは全く感じられません)

 

病で学校に行けない子供は「生徒」ではなくなるのですか?

 

では、何故学校体育の授業中に、転倒させられ、学校へ行きたくても行けぬ身になった娘は、なぜ「保護」や「関心」の対象ではなくなるのでしょう?

自分で選択的に学校へ行かなくなった不登校の生徒ではありません。

体育の授業の指導に問題があり(担当教員は出張中)、危険行為をそれと意識しない生徒によって、ありえない転倒の仕方で吹っ飛び、腰を叩きつけられ、中学生活とそれまで培ってきた能力と夢の実現への架け橋を失ってしまうという、人生のクライシスの只中にいた生徒です。

目の前に学校があるのに、行きたくても行けなくなってしまった真面目で熱心な生徒です。

なぜ、学校は「登校して目の前にいる元気な生徒」のみに、全精力を傾けられ、100メートルも離れぬ地点で、「一人で苦しみ背負う生徒」の救済に乗り出そうとしてくれなかったのでしょうか?

 

全てを失い心が壊れそうになる中、最も「暖かい見守り」と「関心」を必要としていた子供は誰ですか? 

自分には全く責任のない不可抗力により学校へ行けなくなった子供は、「生徒」ではなくなるのですか?

 

*本日の娘の状況・・大方変わらずです。12時半に一度目を覚まし、お薬を飲んでまた眠っています。頭痛は、今のところ無くなりましたが食欲が落ちています。

 

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