前の記事では、被曝を伴う髄液漏れ検査に踏み切れない私の迷いを書きました。
こういう心持ちでしたので、私の最近の動向はといいますと、「精神科」の治療をメインに考えていたのです。その頃の記事が以下の2つです。
精神科といっても、投薬治療などではなく、環境の整った入院施設が神戸には数か所あるので、そこに暫く置いてもらい、その時点度の症状が取れて度の症状が残るかを測ろうと思っていたのです。それでもだめなら、髄液漏れの検査をするしかないと、覚悟を決めていました。
発達障害、不登校、睡眠障害など、俗にいう「精神病」以外の、子供の生きづらさを疾患と捉え、観察、治療する施設が最近は増えてきています。
そして、このような施設に入院するメリットはとして、「院内学級」を併設しており、学校へ行けなくとも教育を受けることが保証されているという点です。
「院内学級」というのが、私には抗いがたい魅力があり、毎朝体調を見て、授業の時間を決めて貰え、ベッドで寝ながらでも毎日授業が少しでも受けられるという環境が娘には必要だと思っていました。
ですので、神戸のK病院で、脳神経外科から精神科を紹介され、「入院施設の受け入れを打診しています」という女性医師の言葉に期待していました。
ですが、残念なことに次の診察で、「最後の一枠が埋まってしまいました」という医師からの報告を受けたのです。本当にがっかりしてしまい、「入院」に関しては、別の施設の予約を取り、4か月後のその日を指折り数えて待つという状況でした。
こういう場合、医師からの紹介と個人で電話をかけて予約を取る場合がありますが、医師からの紹介があっても、優先的に入れて貰えるということはなく、個人で予約を取っておいた方が早いということもあるそうです。
症状と優先順位には、ある程度関連はあると思いますが、娘の場合はそれほどの緊急性はないとみなされていたということなのでしょう。
発達障害や不登校の子供の数は、年々増えています。一般の認識の向上により、以前は放っておかれた子供も、治療対象として、学校や、自治体の保健担当の箇所からアドバイスを受けて、早い段階で治療を開始し、場合によっては入院施設での治療が可能となっています。
ですので、神戸の場合、こういった施設は普通、年度が替わる時期に入れ替わりがあり、それ以外の時期で入院するのは至難の業であるようです。現に、私たちが希望していた所は、年度が替わる来年の春まで6~7カ月待ちということでした。
しかし、娘の状況は、良くなる気配はなく、社会との絆と言う点で頼みの綱である特別支援学校の訪問授業もキャンセルということが続き、「どうしようか・・・」と悩みに悩んでいたことの事、あるご家族の近況を教えて頂いたのです。
そのご家族では、現在高校1年生のお嬢さんが、4年前から脳脊髄液減少症の治療を受けておられて、9月中に髄液漏れの検査とブラッドパッチを受けられるということでした。
そして、その結果が私の鈍った心に喝を与える結果となったのです。
長くなりますので、続きは次回に…