Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

「脳脊髄液減少症」は「起立性調節障害」ではありません!~ 6月12日神戸新聞 中川紀充先生の記事から

今朝、脳脊髄液漏出症学会からのメールが届いていました。

「何かな?」と思いながら開いてみると、明舞中央病院の中川先生の大きな記事が添付してありました‼

 

昨日、6月12日の記事ですね。

 

「脳脊髄液漏出症学会」が昨年発足して、5月には第一回の学会が開かれました。

中川先生は会長としてこのようなマスコミ対応も一手に引き受けてられるようで、本当にご苦労様ですm(__)m

 

今回強調されていた事として、子供に発症した場合「起立性調節障害」と誤診されることが多く治療が遅れてしまうという、多くの患者さんが経験される現実を取り上げておられました。

 

 

スポンサーリンク

 

 

以下、神戸新聞電子版の紙面を貼っておきます。

 

脳脊髄液減少症は、髄液が何らかの理由で減り、頭や首の痛み、激しい倦怠(けんたい)感、めまいなどさまざまな不調を引き起こす。国内の患者数は数十万人とされる。

 立ち上がった際に頭が激しく痛む「起立性頭痛」は患者の9割以上に見られる代表的な症状だ。その現れ方は個人差が大きい。ほぼ寝たきりになるなど、日常生活を送るのが困難になるケースもある。

 交通事故や運動中のけが、転倒のほか、腰椎麻酔などの医療処置や出産が発症のきっかけになることがあるが、原因不明も2~3割存在するという。

■漏出部位にふた

 発症早期の段階だと、入院などで1日22~23時間の安静を2週間程度保ち、十分な水分補給をすれば軽快するケースもある。1年以上症状が継続するなど慢性化した状態では、回復に時間がかかる傾向にある。

 脊髄を包む硬膜の外側に生理食塩水を注入することで、硬膜内の髄液圧を上げ、症状が改善することもある。食塩水で効果が見られる場合、自身の血液を髄液の漏出部位に注射し、穴にふたをする治療法「ブラッドパッチ(硬膜外自家血注入)」を施せば、多くは症状の改善が見込めるという。

 ブラッドパッチは、採取した自分の血液を硬膜外に20~30ミリリットル程度注入する。実施回数は1~3回程度と患者によってさまざまだ。

 脳脊髄液減少症は他の疾病とよく似た症状が多い上、医師の間でもまれな病気と思われているために診断に至りにくい。脳振とうや慢性頭痛、線維筋痛症、起立性調節障害、うつ病などと診断されてなかなか回復せず、患者が途方に暮れることもよくあるという。

診断材料の一つに脊髄のMRI画像がある。硬膜の外に髄液が漏れていないかを確認するが、中川医師は「ある程度経験がないと漏れを認識できない」と指摘する。また、症状があっても漏出箇所がはっきりと映らないことがある。この場合、生理食塩水を注入して改善があるかなどを見ながら、診断するという。

■思春期に発症

 特に子どもの場合、思春期によくみられる「起立性調節障害」と混同されることが多い。自律神経の乱れから生じるが、頭痛で朝起きられないなどの症状が類似する。

 大きな違いは、起立性調節障害は夜になると動けるようになる傾向がある一方、脳脊髄液減少症では時間がたつにつれて症状が悪化することだ。全身の倦怠感などを訴え、不登校につながるケースも少なくない。

 患者の中には、部活や体育中のけがのほか、ブランコが背中に当たった、イスを引かれて尻もちをついた、逆立ちをして腰を打った-などをきっかけに発症した学齢期の子どももいる。

 中川医師は「外傷性の出来事があるなどし、生活に影響する頭痛が続くときには髄液漏れを疑ってもらいたい」と呼び掛けている。

【脳脊髄液減少症】何らかの理由で脳脊髄液が減少状態に陥り、頭痛をはじめとするさまざまな症状が現れる疾患の呼び名。中心は髄液の漏れがある「脳脊髄液漏出症」で、髄液圧の低下が見られる「低髄液圧症」なども含まれる。明らかな髄液漏れや圧低下は確認できないが減少状態が推測できるケースも含めて、この呼び名が主に患者間で浸透している。

2022/6/12

 

 

頭痛や全身不調、寝たきりも 他の疾病と見分け困難、昨年学会設立| 病を知る ひょうご(4)脳脊髄液減少症 |神戸新聞NEXT

 

スポンサーリンク

 

神戸新聞さんは、かねてより脳脊髄液減少症の周知に非常に積極的に動いて下さっており感謝のしようがございません。今回の記者さんは娘の時とは違う方ですが、なかなか周知が思うように進まない現状、今後もこのような記事をどうか書き続けて下さるようお願い致します!

 

それにしても、今回の記事は衝撃でした・・・

中川先生、私より一回りくらいお若いとばかり思っていましたら、なんとなんと御年61歳!!!だったのですね・・・

 

福山医療センターの守山先生も非常にお若く見えるのでびっくりでしたが、中川先生までそうだとすればこれは不思議の領域に入ってしまいます。

 

きっと子供の危機を救って下さるこの先生方にお年を取らせないような天の計らいでもあるのでしょうか?

 

今後、きちんと保険診療点数制度が整い、ブラッドパッチが赤字治療でなくなれば後継者が育つことになり、そうすれば、現在一線で頑張っておられる先生方も安心してお年を取られるのかもしれません。

 

 

 

お帰りの前に宜しく応援お願いします✨☟

 

 「一日一善!」応援のパワー娘と猫の画像に「2つのクリック」をどうぞお願いいたします!☟

🌹毎日の応援クリックは🌹

  • BLOG RANKING

 🌸読者登録はこちらから🌸