先週も学校で新たにオミクロン感染者が出たため、週の半分はオンラインとなった娘です。
関西でも学級閉鎖が相次いでいますが、規模の小さい娘の学校では小学部で感染者が出ても全体が休校になってしまいます。
校舎を共有しているため仕方のない事で、これ以上感染を広げないために学校も大変なようです。
社会を揺るがす一連の禍々しい成り行きに対して、こんなことを言っては顰蹙ものかもしれませんが・・・
12月中旬にブラッドパッチ手術を行い冬休みをほぼずっと寝て過ごした上に、逆流性食道炎で胃腸が悲鳴を上げ登校が大変だった娘にとっては、月曜日まで在宅できるというのは「天の助け」と言ってもよいくらいの大恩恵となっています。
このところ毎日オンライン授業なので、自分の寝床で寝たり起きたりしながらまったりとした時間割となっているのです。
しかし問題が発生・・・
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数学がいきなり難しくなる‼
娘から究極のSOSがある時以外は、学校の事には全く関知していない私なのですが、先日娘が思いつめたような様子で話しかけてきました。
「あのな… 三学期は数学の成績多分下がってしまうと思う。2学期までは何とかやっていたけれど、sinとかcosとかlogとか出てきたら急に難しくなったねん。私だけと違ってみんな苦しんでるんやけど、この分野はほんとあかんわ…」
これは、「algebra(代数)2」という科目なのですが、やはり中学数学の肝心な部分が抜け落ち、高校受験のための高度な数学で頭を鍛える機会のなかった歪(ひずみ)がここででてきたのか・・・‼
それにしても、以前からアメリカの数学など日本の数学を勉強した子にとってはお茶の子さいさいの楽勝物だと聞いていたので、幾ら娘の数学の勉強が遅れていると言ってもまさかここで詰まるとは思いませんでした。
昨年のgeometry(幾何学)でも苦しんでいましたが、これは本当に普通の子にとっては難しいらしいです。お友達のアメリカ人のお父様は大学の先生をされていますが、
「僕もgeometryではどうしても「A」を取れなかったよ…」と仰るくらいなので、簡単ではないのだとは思います。
今年の「代数2」は、再履修している生徒さんも多いようで、1年目で不本意な成績でも、2回目の挑戦で良い成績を取れれば前回の悪いのが帳消しになるというシステムなので、特に理系科目は再履修をしている子がちょこちょこみられるそうです。
といっても、娘は、途中編入なので同じ科目を2回もやる時間はなく、完全一発勝負ということで、ここでもやはり不利を被ることになっています。
まぁ、何があっても想定内のことですので数学が少し落ちるくらいどうって事ないのですが、問題は娘にのしかかるプレッシャーですね。体調に悪影響が出なければいいのですが…
何でも来年度、高3になったらも更に難しい数学を履修しないといけないとかで、
「え、なんで?」という感じです。
数学が好きな理数系の子たちは楽しくてしょうがないでしょうが、文系頭の生徒にこれ以上チンプンカンプンな数学を毎日やらせても時間の無駄。もっと自分の目指す方向性に関することに時間を使って欲しいと思ってしまうのは私だけでしょうか?
とにかく、いつも数学の課題ばかりしています。
新たに生じたプレッシャーにちょっと元気がなくなっている娘ですが、しかし、一つだけとってもよい事があったのです。
ここで心温まるエピソードが生まれました‼
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「お兄さん」がいること
学校に行くだけで大変で塾にも行けない娘なのですが、数学でのピンチを凌ぐための強力な助っ人がいることを思い出しました。
それはお兄さんです。
このお兄さん、ある病気で子供時代の10年の間に徐々に廃人のようになってしまい、小、中学もろくに通えず高校は全く授業が受けられなくて今もリハビリ中という壮絶な人生を歩んでいるのですが、子供の頃は神童として地域に名を馳せる存在でした。
(特待生として入塾後間もなく模試で全国制覇をした頃のお兄さん)
娘が今苦しんでいる程度の数学は小学校の低学年で普通にこなしていたため、妹が何を聞いても即座に答えてくれるという有難い存在となっているということが、本日の娘の証言からわかりました‼
このお兄さん、自分の人生があまりにも苦しいものであったために、今まで他人のこと… 妹のあの不幸な事故の事さえも慮る余裕はなかったのです( ノД`)…
でも今回生じた妹のピンチを通じて兄妹の強い絆を取り戻し、昔のように「尊敬できる優しいお兄さん」として娘の心に蘇ってくれるならば、数学がわからない事が何よりも幸運な出来事だと私には思えてきそうなのであります。(娘はそれどころではないでしょうが…)
非凡な才能を持った自分が運命から祝福されずどん底まで落ちた時、凡庸な妹が思いがけず好きな事を極めて一時全国の脚光を浴びるという皮肉も、病が極まった床の自由に動かぬ身体と虚ろな意識の中で迎えた息子です。
相次いで訪問する取材陣の喧騒や妹の光溢れるインタビュー撮影を襖一つ隔てた隣の部屋の布団の中でじっと聞いていました。
さぞかし苦しい思いがあったことは察するに余りあります。
それから1年も経たず、今度は光の中にいた妹が不幸の闇のどん底に落とされてしまい、2人ともども非常な苦しみの中にいました。(勿論私も一緒に…)
それから今月で4年が経とうとしています。
最悪の時は過ぎ去り、今は別々の場所で、大きすぎた試練の余波の中をそれぞれに課せられた自分の人生の課題に向き合い、まだ尚、もがき苦しみながらも懸命に立ち上がろうとしている子供たちです。
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