Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

冴えない夏休み

地元脳外科へ

今日も、京都の朝は滝のような雨が断続的に降っており、一体この状態がいつまで続くの?とうんざり気味でした。

先週キャンセルした娘の脳のMRI撮影は一昨日の夕方に済ませましたが、翌日の朝9時半からの診察は、雨のため起きられず・・・

 

どうせ、画像前回と比べて変化がないかを伺うだけなので、無理に起こすことは無かろうと一人でこの地域では昔から名の知れた脳外科病院に向かう事にしました。

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内部は「昔ながらの病院といった」趣があります。神戸や京都では最新設備の大学病院や公立病院にお世話になることが多かったため、この病院の、色に例えると「グレー」の雰囲気の少し薄暗い待合室や狭い廊下は昭和の昔を彷彿とさせます。

 

前の日に娘がMRIを取るために廊下の椅子に掛けていたら、ビニールで全身を覆ったお医者さんらしき人が、「発熱の方が出ました!この向かい部屋に入られましたから距離を保つために向こうの廊下に出ておいてください!」と、救急病院ならではの緊迫感を感じさせる場面もありました。

 

翌日の診察でお世話になっているのはここの院長Y先生です。

娘が来ていないのがわかると少しがっかりされたような面持ちが…。患者さんは100%ご老人なので、若い女の子が来ると華やいで喜ばれるのかもしれません。私ではだめみたいで、心なしかこの日は、いつもよりにこにこされておられなかったような気がしました・・・

 

白髪交じりの「オペの職人」といった風情のある方で、お偉い方なのにこちらの質問にもイラつかずに答えて下さいます。そして、画像を動かして説明の途中で、私がストップをかけて、カメラで何度も撮影しても嫌な顔をされることもありません。

 

前回の脳の輪切り画像と比較して変化はないようでした。良くも悪くもなっていないということです。そして、MRIに関して私の知り得なかった知識も教えて頂きましたが一つ気になったことがあり、それはまた明石のN先生にご相談する必要が出てくるかもしれません。

 

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冴えない日々

 

「冴えない夏休み」とタイトルで書いたのは、この1週間の豪雨続きで体調は最悪で、家ではずっと横になっていたことです。スケジュールにゆとりのある夏休みにやりたいことが色々とあったのに、特にこの1週間は何にもできませんでした。

 

その上・・・今までの 長期休暇はブラッドパッチや他の入院治療が入っていたため、今度こそは思う存分休みを満喫するはずでしたが、蓋を開けてみると結局、病院だらけの日々になっています。

 

学校のある期間は、行って帰るだけですでにエネルギー切れで、少し休んで宿題もこなさねばならず、土曜の午前は泥のように眠りこける為、虫歯治療にも行けませんでした。この夏休みに入って歯医者にやっと通い、また、ストレスからかホルモンに異常が来ているようで強い腹痛があったりしてレディースクリニックにも通っています。

この夏に行った病院はこんな感じです。

 

☆鍼治療 (毎週2)

☆歯医者(複数回)

☆神戸市西区の睡眠障害の病院(1回)

☆レディースクリニック(複数回)

☆とある健康法(複数回)

☆KF大学病院(メンタルケア)

☆地域の脳外科定期健診(2回)

 

私の方も動かぬ変形肩のリハビリや鍼、そして新たな治療法を求めて、娘と同じくらいは病院通いをしているため、ほぼ毎日病院の中にいる自分に唖然としてしまいます・・・感染が怖い怖い

 

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一方、娘の友達はどこも家族旅行で沖縄だったりあちこちに行っておられるらしく、当の自分は、狭い部屋の布団から離れられない実に冴えない夏休みの日々になっており、一層気分も沈みがちのようでした。

あの、「クソ課題」のこともありましたし・・・

 

せめて「16日の大文字の送り火だけは実家の前の病院の屋上から見よう!」と思っていましたが、これは甘い考えで、当日行くまでもなく入り口は閉鎖で出入り禁止(この状況下では当然ですが)、あの世に帰っていかれる市内の多くの御霊を見送る浪漫を感じることも叶いませんでした。

 

私の方も、こんな娘の様子を見ていると気分はどんよりしてしまい、やはり来年の進学は海外は厳しいだろうかと感じることが多くなっています。

 

そう考えると、実にやりきれない・・・。「今までさんざ苦労してきても最後に長年の念願だった海外留学に安心無事に飛びたててめでたしめでたし」というようなシナリオになっていたならば、これまでの暗い日々も吹っ飛ぶことになるでしょうが…

 

久しぶりに思わず、「昔の娘を返して欲しい‼・・・( ノД`)‼」と叫びたくなってしまいました。学校事故の関係者の皆さんは、未だにこんなに不自由な生活を送る娘のことなどすっかり忘れて夏を満喫されているのかと思うと更にやりきれなくなってしまいます。

 

娘の「貴重な夏の日々」を奪い去ってしまうほどの異常な雨と低気圧の1週間でした。

今夜から京都の蒸し暑さが戻ってきそうです…

 

 

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