Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

幽霊からの贈り物 ~ 「はらぺこあおむしタオル」 from エリック・カール

今日は、エリック・カールさんの不思議な話です 。

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親しい人が亡くなるときの「虫の知らせ」は今までにも経験があるし、亡くなった人が遊びに来た物証も残していたりするので、今回もきっとそうなのだと感じた出来事があった。

 

何故か気になったタオル

 ちょうど、亡くなられた5月23日の翌々日のことだった。

 

 娘は学校に行き、私は一人で京都の本宅に戻る用事があり、その途中、2か月に1度ほどの、ほんのたま~に行くことがある隣市の「西友」に何故か無性に行きたくなって突然寄り道をして帰ったのだ。

 

そしていつものお買い物コースを通りかかった時、「はらぺこあおむし」のフェイスタオルが目に入った。このコーナーはいつもキャラクター柄の物が沢山積んであり、この「はらぺこあおむし」柄も、ずっと前から…おそらく4年くらい前から見かけていた。

置いてあったりなかったり、目についたりつかなかったり。

 

可愛いものが揃えてあるため、それまでタオル必要な際はよくここに来ていが、選んだものと言えば、「白雪姫」「ちびまる子ちゃん」「ぐでたま」「星の王子さま」その他娘の好きな猫や小鳥のものだったが、この「はらぺこあおむし」柄には見向きもしなかった。

 

なぜなら、私は虫が大嫌いで恐怖さえ覚えるから。こんなごつい「あおむし柄」がいつも洗面所に居座っていたらちょっと落ち着いて歯も磨いてられない。以前、エリックさんの絵本ので拝見するのは色も綺麗だし大丈夫だったけれど、敢えてあおむし柄のタオルを選ぼうと思ったことは無かった。まさに❝絵本限定の世界の生き物❞ だった。

 

それが、その5月23日の翌日か翌々日に、このいつも見慣れたタオルコーナーを素通りしようとしたその時に、ちょうど視線の届く所、タオルの山の一番上にちょこんとこのあおむし柄のタオルが置いてあった。

 

「タオルを買う予定は全くなかった」のに、「過去数年間ずっと見ているのにスルーしてきていた」のに、何かの力にふらふらと引き寄せられ、何故かそのタオルを手に取っていた。やはり虫は気持ち悪い・・・、

 

「私、何故こんなの手に取っているのだろう?」と思い、一度は置いて違うコーナーに向かったのだ。しかし、今思うと不思議だが「これ買わないと後悔しそう」という思いが頭から離れず、またタオルコーナーに戻り手に取っていた。

 

「今タオル足りてるし、虫が気持ち悪いし・・・」と思えども、どうしても離れがたく、終いには考えるのが邪魔くさくなって「意味不明だけどもう買っちゃえ!」と、もう一つ買うと半額になるので適当に選んだものと一緒にレジに持って行った。

 

そうして、家に帰ってから、娘に「なんかわからんけど、はらぺこあおむしのタオル買っちゃたで~」と言うと、娘は「わぁ、可愛い♡わたしが使うわ!」と言って喜んでいたのだった。

 

 ということがあったのが5月の末の事。

 

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エリックカールさんに呼ばれた⁈

 

勿論その時はエリックカールさんが亡くなられたことなど知らないし、10年以上も前の娘のお気に入りの絵本作家のエリックカールさんの事など全く思い出すこともなかったのだ。

 

そうして、我が家にやってきたこのタオル、やはり見ているのが怖くて娘の部屋に置いておいたところ・・・

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6月になってしばらくした先日、この絵の作者が世を去られたことを偶然知ったのだったので非常に驚いたのであった‼(それまで、幾つぐらいのお歳の方か、まだ生きておられるかどうかも気にしたこともなかった)

 

咄嗟に思った。

 

これは「呼ばれていた」のだろうな・・・

 

これはやはり、エリックカールさんが、絵本を多読していた娘、英語絵本に始まった多量の読書によりその後の人生において享受することを赦された「英語の詩的な世界」に寂しい時は寄り添われ、苦しい時は励まされ助けられ、その喜びを存分に享受している娘に会いに来てくれた「徴(しるし)」だったのだろう。

 

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 (リチャード・スキャリーを読む娘。こんな感じでエリック・カールさんにも熱中していた)

エリックさんは、きっとこう伝えたかったような気がしてならない…

「くららちゃん、私の絵本をたくさん読んでくれたね! 私は君の心の世界にずっと生き続けているんだよ!気持ちがしんどい時は、無邪気だった子供の頃のように私の絵本をまた手に取ってみてね…いつも見守っているから…」

 

その思いは、エリックさんから娘への最期のプレゼントである「はらぺこあおむしタオル」と共にしっかり娘に届いたと思う。

 

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ところで、エリック・カールさんの訃報に行きあたったのは、この変な風刺画が最近話題になったためだった。

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うぅ、こんなの余計に気持ち悪くて正視できない・・・

 

「はらぺこあおむし」で育った子供たちのイメージを壊すようなことが何故できるのだろうか?亡くなった方への冒涜ともいえるのではないか… エリック・カールさんの絵本を日本語訳で出版していた「偕成社」さんが怒り心頭なのは最もだ。

しかし、この「蛮行のような風刺画」が6月5日に新聞に載って大バッシングを受けなければネットニュースにもなり私の目に触れることもなく、つまりは、あの日、なぜ「はらぺこあおむしタオル」を買ってしまったという自分のあり得ない行為の意味するところを知ることはなかったのである。

 

どんな事象にも、善と悪、陰と陽のような二面性があるようだが、亡霊となられたエリック・カールさんは、それを上手く利用しながら私を経由して、娘に首尾よくご自分の思いを届けられたような気がしてならない。

 

エリックさん、本当にありがとうございました、どうぞ安らかに・・・

 

 

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