世界中の子供たちに愛されている、あの「はらぺこあおむし(原題:The Very Hungry Catapillar)」の作者であるエリック・カール(Eric Carle)さんが、先月の23日にアメリカマサチューセッツ州ノーサンプトンで、大往生をされたことを知った。
1929年生まれの91歳になっておられた。まさに大往生である。
Eric・Carleさんと娘
娘が幼いころ、一番初期に手に取っていたのが「はらぺこあおむし」の小さな絵本だった。中のフルーツの絵が虫食いになっているなど子供を夢中にさせる極彩色コラージュのファンタジーの世界がそこにはあった。
洋書や英語絵本はほぼ中古しか買わなかったが、世界中で大人気のエリック・カールさんの作品は、ヤフオクの「まとめ買い中古洋書絵本」の中に入っていることが多く、娘もいくつかの作品に触れることができたのは本当に幸運だった。
「はらぺこあおむし」を皮切りに、
忙しい蜘蛛さんのお話…
ご機嫌ななめのテントウムシだったり…
農場の動物の鳴き声を聞いたり…
大きなくクマさんもいて・・・
パパ、お月さま取って…
これはブックオフで見つけた日本語版「おほしさまかいて」で読んだ
このクリスマスのお話も素敵だった…
こうして絵柄を並べているだけでも本当にきれいだし楽しい。
少なく見てもこれらのお話は、娘を膝に乗せて読んでやった記憶が一冊一冊にある。まだ他にも読んでいたかもしれないが、今手元に置いていないので思い出せない。
一度整理をしたいと思い続けるが、幼少期の娘のあまりに濃密な時間がそこにはあり、心が苦しくなりそうで未だに手を付けられない。
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エリック・カールさんは数ある絵本の中でも娘のお気に入りで、初めはまだ英語の発話がない時期で私が読むのを黙って見つめていただけだったが、半年もすると「はらぺこあおむし」のカラフルなページをめくりながら「Monday!・・」「Tuesday!・・」と指さしていた可愛い姿がおぼろげに浮かぶ。
この後には、「クリフォード」やら「ドーラの大冒険」「ブルースクルーズ」などの、テレビアニメの原作となった英語絵本を山ほど読んでいたが、エリック・カールさんの一連の絵本は大人がコレクションするくらいに芸術性の高いものであり、そのストーリーも詩的な情感を湛えた大変美しいものであり、私たちにちにとっては数ある絵本の中でも「スペシャルな存在」だったのだ。
なので、私も全く退屈することなく、毎日のように娘に付き合って本を開いてやっていたのだ。(それに文章も短くて疲れないし、私の酷い英語発音を聞かせるのはいつもジレンマを感じていたため読む部分が本当に少なくて助かった…)
娘にはエリックさんの絵の才能は伝わらなかったが、心も脳も最も感受性の強い「人生の初期」に浸ることのできたこの英語の美しい韻律と独特な世界観は、娘の血肉となり現在ある「娘の原型」を形作ることとなったのだと信じている。
そんな、思い出深いエリック・カールさんなのだが、先月彼が亡くなった頃に思議なことがあった…
(続く)
エリックカールさんの第一冊目は「日本語・英語」両方で読めるこちらがお勧めです♬
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