5月の下旬、神戸でコロナのインド株患者が何人か出たとニュースになっていた時期に、JRで京都の最寄り駅ー大阪-尼崎-西宮-住吉-六甲道-三宮と通過して神戸の簡易裁判所の「第五回調停」に赴いた。
すでに色々書いてきたように、これまでの4回の調停のために「もうこれくらいのアイデアや仮説、それを裏付ける検索資料を出したら相手方も黙るだろう」というくらいの質とか量のものを弁護士のT先生と協力して矢継ぎ早に提出してきた。
なので、私としては「もうこれ以上は出すものはないし、その必要もない」と考えていた。ただ、一 つだけ、相手方 の嘘を暴く一連の証拠として、私がその当時各方面に出し窮状を訴えていたメールは、「万一訴訟になったときのために」保持している。
だとしたらT先生は、この5回目の調停をどう戦われるのだろうと興味津々で、いつもぎりぎりのところで始められるT先生に一週間前くらいに伺いをたてたのだ。
今年度から役職が付き一層忙殺を極めておられる先生を、自他共に認めるこんな「ショボい案件」にいつまでも向かっていただくのは、毎度のことながら誠に申し訳ないと思いつつメールを出したところ、いつものように素早い返答が返ってきた。
流石にT先生・・・
既に頭の中では今回の主張書面への方針がすでにきちんと整理されていることが見て取れた。分厚い資料を整理してここまでの展開を思い出し、こんなに理路整然とした文面の物を1日で作成するなんて、まさに神業を見た思いがした。
これまでのところ、あちら側の弁護士さんが、こちらの山ほどの正論と資料提出要求に対して、無視したり胡麻化したりして満足な回答はほぼゼロであるのだが、文系集団の陪審員の先生方は、その姑息な戦術にかかり「けむに巻かれていた」ようなところがあり、審議の進展が見られずにもどかしい思いをしていた
しかし、今回はもう逃げられまい。
今回は第4回と同じ路線で、更に「相手のボロボロの主張の矛盾を時系列に突きまくって、敢えて相手に答えさせて馬脚を現すところを更に突く」という作戦で、それらを整理した主張書面を出すことになったのだから。
相手の弁護士、前回は故意か不注意かはわからぬが、こちらの書面を「誤読」or「曲解」して自己正当化をはかられている主張書面を出して来られていたので、こちらのT先生、今回は情け容赦なくその部分の指摘もされていた(とは言っても同じ地域の同業者なためか至極丁寧でやや婉曲的な表現の「品のある文面」とはなっていた)
更に、今回は、私を経由して繋がっていた「正義の味方の助っ人A氏」のアドバイスもT先生ら直々に求められた。A氏は「悪い奴らに義憤を持つ」非常に正義感の強い方の為、先生から初めてお電話があったことで更なる参戦を決意されている。
そして、T先生が、それらすべてを練り込み1~2日で仕上げた主張書面の原案を送ってこられたのだが、まさに完璧で非の打ちどころがなかった✨
こんなのを出されたら、相手方弁護士は困ってしまって、もう(工事会社の人間の)嘘をそのまま書いたり、話を逸らして胡麻化したりできずに頭を抱えている姿が目に浮かぶというものだ。
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そして当日
私は、電車の中で気楽に音楽を聴きながら、さらっと前回までの復習をする以外、今回はほぼ何にもせず「高みの見物」とばかりに、この有能な弁護士さんの鮮やかな論陣の張り方、主張の進め方を横からうっとりと眺めているだけであった。
こちらの時間が終わり(30分くらい)、待合室で相手方が話す時間(30分くらい)が終わるまでは待合室で待機するのだが、いつも訴訟に関するいろんな事を教えて頂いたりしながらの楽しいおしゃべりタイムとなっている。
雄弁であり人情味もあるこの超有能で超絶お忙しい腕利き弁護士のT先生を独占できる貴重な時間であるため、予め「今日はこんなことを聞いてみよう」と、メモをしてくることもある。(だいたいは学校事故関連のことであるが…)
そうして、相手方の時間が終わると、再度調停の部屋に呼ばれて、調停員さんから今回の総括のようなお話をされ、次回の日程と課題を確認して「さよなら」となるのだが・・・
今回はいつもと少し違った‼
今回は、3人体制の調停員の先生達であったのだが、なんだか、向こうの言い分が初回から全く変わらない(おそらく、それ以外の材料がないので変えられない)ことに、かなり辟易とされているような感が見受けられた。
特に、ご年配の調停員の先生が、前回くらいから徐々に「冴えて」こられて相手のインチキをしっかり認識されてきている感がある。そして心なしか被害者である私を見つめる目が回を追うごとにだんだん優しくなってきている…ようにも思えるのだ⁈
その方が言うには、なんと、次回は「こちらの被害総額」をまとめて、領収書やレシートもあるだけ付けて持ってくるように、とのことだ。
そうして、それをよく調べてからしばらくして結論を出す・・・らしい‼
部屋を出たところでT先生がにんまりされているところを見ると、やはり「あと少しで終わる」と見て間違いなさそうだ。
「実費は当然として、慰謝料がどこまで認められるかでこちらも出方を考えましょう!」
視界がすぅっと晴れたように感じた…
初回から相手方が全くまともな議論に持ち込もうとしないことから「いつまでこの人を馬鹿にしたような平行線が続くのだろう…」と、かなりうんざりしていたけれど、T先生の戦術が大当たりして、ここにきてやっと終わりの出口からの光が見えてきた・・・
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