Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

「凶器」となったヘアゴム ~ 長髪の方はご注意を‼(kk病院で脳血流スペクト検査②)

前回は「痛点」にはまってしまった激痛注射でパニックになりかけたところまでを書きましたが「拷問」はまだまだ続いていたのです… 

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第二の拷問の30分間

 

注射ごときで大騒ぎした10分以上が過ぎ去り、その後はもういつものMRIと同じように頭を動かさず寝ているだけと思っていましたら、思わぬ落とし穴がありました。

 

以前の記事で書いたように、この3年間というものココロが荒んで髪の毛伸ばしっぱなしなので、これが少しでも機械に触れると作動しなくなると言われたため、太めのヘアゴムで括りました。そして、その毛束をくくったヘアゴムが首のところにきていて、そこが機械の頭を置く位置のでっぱりに丁度当たってしまいます。

 

MRIならば頭を水平の台の上に置くのですが、このスペクトは、頭から首の部分をがっちり抱え込むようなものの中に頭を載せることになったのです。

 

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こんな感じで出っ張る台に頭を載せました

 

そうして、頭をマジックテープで固定された状態で、まずは注射の恐怖を味わったのですが、その恐怖が過ぎ去る頃には、「なんだか首の部分が気持ち悪いなぁ」と感じて、検査技師さんに「ちょっと首の所が圧迫されるのですが・・・」と、大声で伝えたのですが、

 

「もう始まってますから♪ 大丈夫ですよ、うまく行っています。あと20分で終わりますから」

 

と言う感じの答えです。

注射の時から既に検査は始まっていたようで、いまさら額を固定しているマジックテープは外してヘアゴムの圧迫を取るのはだめみたいで諦めたのですが、なんだか悪い予感がしました。

 

10分経過した辺りから、違和感が更に強くなり、只でさえ頸椎捻挫しているところに、強い圧迫が加わるものですから、首から頭まで痛くなってきました。

 

首と頭が痛みでいっぱいになり、もう何とかしてほしくて、

 

「すみません、首のところがこんなに圧迫されていたら、検査結果に影響があるのではないですか~‼」

 

と言ってはずしてもらおうとしても、

 

「あと○○分ですよ~ もうすぐですから、大丈夫ですよ~♪」

 

てな感じで、まともに取り合ってもらえません。

 

首も顔もしびれてきて、圧迫箇所は経験したことのないような変な激痛にかわってきました。

 

「すごく頭が痛いのですが、あと何分ですか~」

 

「あと3分ですよ~、うまくいってますよ~♪」

そうか、後3分の我慢・・・

そして、それからのラスト3分がもう地獄でした。

 

「あと、180秒数えればこの苦痛から解放される」と、痛さから気を逸らせようと思いずっと数えていましたが、痛みは加速度的に強まり頭の芯が焼け付くようです。

 

例えるならば、整骨院で強い指圧を受けて「いたたたたた・・・」という時のあの強さでずっと頸椎を圧迫されているような感じです。

 

雑念を持たず、ひたすら数えます。

 

しかし、ラスト2分くらいから新たなトラブルが襲います💦

 

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断末魔の苦しみに気が遠くなる

 

「あともう少しだけだ・・・」と、必死で無我の境地になっていたところ、鼻の横あたりにに小さな虫がとまったような気がして、それがものすごく痒い。でも手が固定されているので顔を掻けない!「かゆい、かゆい、かゆい!」意識が現実に引き戻され激痛と痒さで気が狂いそうでした。

 

ともすれば、「助けてくれ~」と口から出そうになり、もう暴れだしてこの緊縛を引きちぎりたいような衝動に何度か駆られました。 

 

ラスト1分くらいは、あまりの痛みで気を失うのではないかと思いつつも、もう180秒は経過しているのに、なんでまだ機械が止まらないのだ⁈という疑問が湧いて、このままだとマジで殺されると思い、

 

「まだですかぁぁぁぁ~」

 

と渾身の一声が出てしまいました。

 

「あと10秒です♪」

 

の声が帰ってきましたが、その10秒の1秒1秒が遠のく意識の中で苦しく刻まれてゆきます。実際には時間オーバーの15秒くらいになったため殺意を覚えそうになりましたが、やっと機械が止まった時にはもうぐったりして、身を起こせないないほどのダメージをくらっていました。

「はい、お疲れ様~、終わりましたよ~♪」

 

なにが「終わりました」だ!こんな拷問を放置しておいて・・・

 

その時は、頭が朦朧として怒りの気持ちまでは起こる術もありませんでしたが、それでも、こんなことが繰り返されてはいけないと、その40代くらいの検査技師さんに少々お小言を残して、よろめく足取りで検査室を出ました。

 

あと、3分長かったら、確実にどうにかなっていたと感じます。

 

ヘアゴムはこの検査では立派な凶器になるのです。

 

その夜は、ヘアゴムの当たっていた場所から頭の芯がズキズキと痛みました。せっかく整骨院で治療している頸椎捻挫が悪化してしまったのかもしれません。

 

それよりも、最後の断末魔の苦しみの時には、脳血流が脳の中で激流となっているのではないか、或いは、あまりの強さの圧迫で脳血流が減少したりして、ちゃんとしたデータが取れていないのではないかとの懸念の方を強く持っているのです…

 

こんな怖くて体内被曝もして検査料も高い検査、もうやり直しはできないのに・・・

髪の長い方は、スペクト検査の時は、ヘアゴムは絶対にやめた方がいいです‼

 

おそらく、専ら高齢でショートカットで髪の薄いお爺さんお婆さんが受けられる検査なので、検査技師さんもそこまで気が回らなかったのでしょう。

 

3日置いて昨日はMRIを受けましたが、某読者さん曰く「テクノっぽい工事音」の中で、すぐ眠りにつきました。本来はこんなに穏やかなものなのです。

 

スペクト後、4日経過しますが、首の痛さはまだ取れていません。

 

次は検査結果を聞きに行きます。

 

 

 

 

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