Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

「子供の睡眠障害」のお薬 (『メラトニン』『ロゼレム』)と初めての『ルネスタ』

現在の娘の不安症状(おそらくPTSD…)の困った症状の一つに不眠(寝つきの悪さ)があります。「寝る前に、様々な不安が湧き起こり眠れなくなる」といつも言うのですが、一旦眠ってしまうとそこからは脳脊髄液減少症による過眠になってしまうという何とも困った状況となっているのです。 

 

娘が昨年の2月末から4月まで入院していた神戸の「子供の睡眠障害」の専門治療施設では、まず、狂ってしまった体内時計を正常に近づけるために、お薬が処方されました。

小学生からの子供が服用するとあり、安全性が最も考慮された物たちであるのは想像に難くありません。

 

二種類のうち、どちらかを選べるもので、それは『メラトニン』と『ロゼレム』でした。

 

どちらもメラトニン受容体を刺激することにより眠気を誘発させるものですが、メラトニンは、海外から取り寄せをする必要があったため、娘はまずロゼレムを与えられました。

 

ロゼレムは数日でやめていた

 

ロゼレムは、今回かかり始めたKF病院の精神科でまず出されたお薬でもあり、子供の睡眠導入剤としては第一選択薬であるようです。(日本で創薬)

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普通は、成人一回8mgとありますが、娘も睡眠治療の神戸の病院で飲んだのは半分だったか、とにかく割ってあるものだったと言っています(15歳時)。(開示されたカルテが来ればわかりますが・・・)

 

この時は、すっと寝られたようですが、翌朝起きづらい上に頭痛が酷くて、ドクターストップがかかったため、数日でやめていました。

 

副作用による頭痛の発生率は臨床試験によると、傾眠(3.4%)頭痛(1.0%)倦怠感(0.5%)浮動性めまい(0.5%)

 

100人に1人くらいしか出ないようですが、この頃は、脳脊髄液減少症の起立性頭痛や低気圧での頭痛も強い時があったため、ロゼレムによる頭痛も増強されて感じられたのかもしれません。

 

それからはメラトニンに変えているのですが、やはり、ロゼレムのほうがすっと寝つきがよかったと言います。

 

私が薬に対する感受性が強いため定量の半分で効き目があるタイプなのですが、もしかしたら娘もそうなのかもしれず、ロゼレム錠を半分~1/3程度にに割ったくらいが適量だったのかもしれず…。その頃の体重を考えても大人の量の1錠或いは半分でも多すぎた可能性はあります。 

 

そこで、一昨日、昨日といつものように自身で人体実験をしてみました。

 

ロゼレム一錠・・・ 飲んですぐに眠気が来る。翌朝、頭がボゥっとして頭痛が顕著にあり。夢は覚えていない

ロゼレム半錠・・・ 飲んですぐに頭がぼんやりと良い感じの眠気が来る。翌朝は少し頭痛が残る。夜明け前にはすごく楽しい夢を見ていた

 

どんな夢を見たかはともかくとして、半錠だと副作用の頭痛と傾眠はかなりましだったと思います。昼頃まで頭痛は残りますが、気になる程ではないです。天気も悪く雨模様のため、そのせいもあるかも・・。量を1/3にすれば頭痛はなくなるかもしれません。

 

そして、特記すべきことは、ロゼレムを飲むとすぐに気持ちがふんわりとして不安が消えるような気がしました。

不安の強い娘の場合、私との体重差を考えても 、1/3量を試す価値はあるかもしれません。

 

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メラトニンを好む娘

 

メラトニンとロゼレムとの違いは以下のようなものです。(ラメルテオン=ロゼレム)

 

どちらもメラトニン受容体に作用するが、受容体への親和性はラメルテオンのほうが圧倒的に強く、睡眠改善にかかわるとされているMT1,MT2への選択性も高い。
 
MT1:体温低下により眠りを誘う
MT2:体内時計を同調、サーカディアンリズムを整える。

 

      引用:薬局業務ノート

 

 

つまり、メラトニンよりもロゼレムの方が効き目が強いという事ですね。それは、私も娘もすでに体感済みですが、前述のようにロゼレムの場合翌朝の頭痛がネックとなっています。

 

娘の飲んでいるメラトニン ⇒ メラトニン3mg(ナトロール社)

 



 現在の処方

 

 話は戻り、KF大病院の2回目の診察で睡眠薬についての良いところと悪いところの詳しい説明がありました。「メラトニン」では、夜消灯後の不安が抑えられず、「ロゼレム」は頭痛が怖くて飲みたがらない娘のために、今回はその他の選択肢の中で、とにかく寝つきがよくなるものを選んでもらいました。

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ルネスタ(一般名:エスゾピクロン)は、非ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬になります。

ベンゾジアゼピン系睡眠薬に比べると、ルネスタは睡眠にしぼって作用します。このため筋弛緩作用が少ないためにふらつきが少なく、耐性がつきにくいために依存性が抑えられています。

ルネスタの特徴は、その効果の早さになります。作用時間が短く、翌日に眠気が残りにくい睡眠薬になります。

このためルネスタは、

  • 入眠障害

に使われることが多い睡眠薬になります。

ルネスタは、アモバンを改良して作られたお薬になります。アモバンの成分をよく調べると、睡眠薬としての効果の大部分は、S体(光学異性体)と呼ばれる半分であることがわかりました。このS体だけを取り出したのが、ルネスタになります。

これによって、アモバンで問題になることが多かった苦味の副作用が軽減されています。

 引用:元住吉こころみクリニック

 

K先生曰く「でも、実際には依存してしまう人が結構います。なので翌日が試験とかでどうしても眠る必要のある時のための頓服として飲んでください。そして、毎日のほうは今まで通りメラトニンを飲むように」

 

 ルネスタ錠(1g)、試しにいつものように半分に割って飲んでみたのですが、私的にはロゼレムとあまり変わりがない感じです。ロゼレムの方が頭の中にほわ~と眠気の元が広がってゆく感じが心地よかったです。でも、翌朝の頭痛はこちらのルネスタほうがましでした。(どちらも半錠として)

 

ただ、成人の処方量が、ルネスタの場合、2gとなっているため、処方してもらった1gは既に半量であり割る必要がなかったと気づきました…

 

しかし、驚いたのは 、

ものすごい苦さ!が口の中に残ってしまい、お茶を飲んでもだめで寝る前なのにチョコレートでお口直しをしなければならないほど苦いです。漢方を飲みなれた自分でもキビシイ苦さでした。

 

副作用には「味覚障害」が結構な割合でありましたが、確かに翌日になっても唾液の中に苦みが残る感じがしました。

 

これは割らない方が身のためですが・・・

 

やむなく半錠を娘に飲ませる時には、チョコレートを柔らかくして中に封じ込めるコーティングをしてから飲むくらいでないと無理そうです。

 

翌朝が学校の時は、起きられなかったら大変なので試すことが出来ず、今日、明日の夜にでもロゼレム錠、ルネスタ錠を飲ませてみようと思います。

 

(以上ご参考まで。お薬選びはかかりつけ医師とご相談の上慎重になさって下さいませ)

 

次回は、メラトニン製剤の国内処方開始について

 

 

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