Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

「彼女は当てなくてよい!」とALTへ命令したり 虐めたり ~ TOEIC980点の子供が公立中学の英語の授業を受けるという事⑦

ALTとは、「Assistant Language Teacher 」 の略語であり、外国人の英語指導助手として、小学校では英会話を、中学では英語コミュニケーションの時間を担当するネイティブスピーカーです。ssistantnglisheacherと呼ぶ地域も多いです。

  

神戸市東灘区の小学校時代、週1度あった外国人ネイティブ講師(ALT)による英語の時間は、娘にとってとても楽しいものであったようです。

 

英語が苦手な担任の先生に頼まれて、必要な場合はALTと生徒たちとの間の通訳をして円滑なコミュニケーションを図り、先生の出す課題ができない友達を助けて回ったりしていました。

 

担任の先生にも、「くららちゃんがいて助かったわ~」と、言っていただき、ALTの先生にも、クラス全員の課題に目が届かない時の「助っ人」として頼りにされていたようです。

 

娘以外にも英語がある程度話せる帰国生徒もいたので、そういう子も含めて子供たちの持てる能力を英語授業の運営に有効に活用されているなぁと、感心していました。

 

なので、英語ができる娘たちにとっても他の生徒にとっても、とても楽しく充実した時間でありました。

 

中学になった当初、ALTの先生は小学校の時の顔馴染みの若いアメリカ人男性の先生で娘はとても喜んでいました。

 

この先生が作り上げる楽しく効率的な授業を経験していた娘は、中学になっても「参加型の授業」が受けられるかもしれないと思って密かに楽しみにしていたのです。

 

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「支配する」英語教師

 

 いざ始まってみると、その淡い期待は裏切られ、ALTの会話の授業は、例の英語の先生の監視の下で行われるものとなりました。(「協力」ではなく、敢えて「監視」という言葉を使います)。

 

残念ながら、この授業で娘がALTの先生の御手伝いをすることはありませんでした。

「まぁそれは仕方ないないだろう・・・」と納得していました。

そして、日本語を話せないこのALTの先生の英語を逐一通訳するのは英語の先生の役割となっていました。

 

その間違った通訳を聞かされるのは娘には苦痛だったことでしょうが、そこは空気を読んで絶対に口出しはしませんでした。でも一度、ALTの指示と英語の先生の訳が違って生徒が混乱していたので、つい、慎ましく口に出してしまったことがあったらしいですが、直そうとはされなかったということです。

 

ただ、この授業は、ALTの先生がメインでされるため、普段の英語の時間とは違い、他の生徒同様に手を挙げたら、同様に当ててもらう機会はあるということでそれはほっとしていたようです。

 

しかし、ある日、帰宅した娘が私に話したことを聞いてたまげました。

これまでは「あの先生のやり方なのだから仕方ないなぁ」と思っていた私ですが、初めて怒りを覚えたのです。

これが、教室の中で、生徒の見ている前で起こったとは考えられない事です…

 

 

「彼女には答えさせるな!」

何故にこんな不快な出来事に発展してしまったのかは、その場にいた我々の理解を超えているため今でもわかりませんが、こういう事がありました。

 

(以下、ALTの先生の発言は英語でしたが日本語で記載します)

 

ALT 「教科の名前を英語で言ってね。『数学』は?」(英語で)

 

手を挙げて当てられた生徒「math」

 

ALT 「じゃぁ、『音楽』は?」

 

手を挙げて当てられた別の生徒 「music」

 

ALT  「じゃぁ、『技術家庭』は?」

 

生徒一同 「・・・・・・・・・・・・」

 

この時、娘だけが手を挙げていて、ALTの先生が娘を当てて答えさせようとしたその時です。

突然、英語教師が割り込んできてALTの先生に向かってこう言ったのです!

 

英語教師「Stop!!」(やめろ!)

 

ALT 「What????」

 

英語教師「She knows , she knows!!」(彼女は知っているんだよ!)

 

ALT 「????」

 

英語教師 「Change the question!」(質問を変えろ!)

 

ALT  「彼女が手を挙げているのに何故答えてもらったらだめなのですか??」

 

この後、英語教師とALTの先生は、全生徒の前でしばらく揉めていました。

そうして最後には、英語教師が押し切った形で、結局娘は答えさせてもらえなかったのです。

娘がALTの先生の方を見ると、目が合って「やれやれ・・・」というような表情をされたらしいのですが、アメリカでは考えられないこの事態に呆れてられたことだと思います。

 

これは明らかに酷いことをされたと感じました。

 

この英語教師の対応が明らかに不当であるのは、ALTの先生の質問とその答えは全て教科書の内容に即したものであり、「教科の名前」としての一覧が確かに教科書に大きく載っており、この英語教師の授業で習ったことなのです。

技術家庭は確か、「industrial arts and homemaking」として載っていました。

 

これを、てを挙げている生徒に答えさせないで、「彼女は知っているからいい。質問を変えろ」というのは、一体何事なのですか?

 

もう疑う事はありません。嫌がらせ決定です。

 

この件で、娘がずっと訴えていた、自分だけが不当に扱われているという訴えの信憑性を再確認するとともに、これは、教師からの虐めでありパワハラであると自分自身の中で認定した大きな出来事なのでした。 

 
優秀な女性ALTを泣かす

 

上記の、娘とは縁の深かったALTの先生が帰国され、次の先生、若く美しい欧米系のお嬢さん(たぶんアメリカ人)が娘の中学に赴任されました。

 

この人は、母国の大学の医学生という優秀な頭脳を持った方で、日本の子供相手の自分の授業のために色々工夫して準備されてきたようです。

 

そして、クラスの生徒も、この先生の授業を興味を持って聞いていたと思うですが、そこに英語教師が介入してきて、そのALTの先生の授業の進め方に一々「ダメ出し」をして、生徒の前で叱責を始めたのです。

ALTの先生は目に涙を浮かべて、泣きそうなのを我慢されていました。

 

彼女にとっておそらく、これが初めててではなかったのでしょう。この学校に来た時からネチネチとやられていた悔しさが滲みでていたのかもしれません。

 

これが原因かどうかは知りませんが、この女性ALTの先生は間もなく来られなくなり別の外国人の人が変わりに入られました。

 

 

ここで、私は悟ったのです。

 

英会話の時間にネイティブの先生のやり方を生徒の前で批判・叱責して、自分のやり方を押し付けるなんて聞いた事がありません。それも、どこぞの英語学校のどこの馬の骨ともわからぬチンピラ講師ではなく、医師を志す優秀な人物なのです。普通は尊重してしかるべきでしょう。

そして、驚くべきことは、アメリカ人女性のメンタルは強く自己主張をするような教育を受けてきていますが、そんなエリートアメリカ人を半泣きにさせているのですから!!!

 

よって、☟こうなります。

 

英語のネイティブでさえ自分の支配下に置くこの英語教師なのだから、自分より遥かに英語のできる娘を「空気」にすることくらい、赤子の手をひねるくらいに簡単に躊躇なくやってしまえるなのです。

 

大人しい中学生の小娘などやられっぱなしになるのも無理はありません。

 

後に、このALTの先生の授業見学をされたことのある、中学の先生とお話しする機会があったのですが、それは教師から見ても「あの授業はあるまじきもの」であり、驚かれたということでした。

 

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あの自信はどこから来るのだろうか?

 

思うに、この先生は自分の授業に絶対的自信を持ってられるのだと思います。自分の描いた通りの授業を少しでも変えようとする者、プライドを傷つけかねない要素は全て排除してゆかれます。

それが、エリートネイティブ講師であっても、生徒である娘であっても。

 

その自信の一端が垣間見えることが幾つかありました。 

進学先に影響する大事な定期テストのリスニング問題は、ALTが複数いるにもかかわらず、毎回ご自分ともう一人の日本人先生の吹き込みで出されていました。

生徒さんにとって難しかったのは勿論、娘にとっても冷や汗がでるほどの難問(⁉)であったようです。英検1級よりも、TOEICよりも難しかったと言っていました。

 

また、教科書を自分が全て読んで生徒には読まさない。自分が読むだけで生徒は大勢で復唱するのみ。(今、こういうのが他でも主流だったらすみません)

中学英語の教科書は、「対話」で成り立っているのですが、それを声色を変えて一人で読んでらしたとのこと。読める生徒が娘以外にも何人もいるのですからどちらかの役を生徒にやらせれればいいのに・・・

 

それを聞いて、私は、そうなのか、これからはこの人の授業のことを

「○○劇場」

と呼ぼう!と言って娘を笑わせていました。

 

まぁ、その時はずっと文句も言わずに我慢していたので今言うのも何ですが、この先生の人格がそのまま表れている授業だったということです。

 

娘が言っていました。

「この先生が、ずっと年上の数学の先生に対する話し方に驚いたわ。偉そうに命令してるみたいにキツイ言い方してはったんやで! 」(自分より2回り程年上の初老の温厚な先生に対して)

 

でも、その一方、

「3年の怖そうな体育の先生から、1年の並ぶ場所の事でちょっと注意されはったら、『すみません、すみません』って、小さくなってはって驚いたわ」

 

まぁ、こういうタイプ、結構いますけどね。

 

私も随分大人しくしていましたが、1回り半ほど年下のこの先生との面談では、何度ブチギレそうになったことか… 娘のために我慢していましたが、こう感じている人は多かったようです。

 

そうして、1年の冬になる頃には、とうとう、「この先生が娘に持つ心理」が露見されるような場面に遭遇することになります。

 

(何しろ、自分のクラスの生徒が長期入院した当初、一度も見舞いに来ないばかりか、被害生徒の親である私を欺き娘の学校事故の隠蔽に最も加担された人物なので辛口の記事になることご了承ください)

 

 

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