昨日の記事へのたくさんの示唆に富むコメントをありがとうございましたm(__)m
やはり皆さん、私たち親の世代からほぼ変わらぬ中学・高校のブラック校則に対してかなりの違和感や腹立ちを感じられているのだと再認識致しました。
学校と言う同じ環境で過ごすのに、男の子や男性教師はズボンを履き、10代前半の女子生徒の3倍~10倍ほど皮下脂肪の付いた女性教師も暖かい服装で過ごされています。
何故、ホルモンバランスもまだ安定せずデリケートな時期にある、医学的にも一番守るべき「女子生徒」にだけ、長期間にわたり震えるような寒さの中で学校生活を送らせているのでしょうか? 寒さに弱い子にしたらこれは身体的虐待に他なりません‼
その意味では、コメントにもありましたが「女子生徒はスカートしか選べない」という決まり事態を考え直す必要があるとも確かに言えると思います。
(続きです)
まずは調査をしてから
この頃神戸に来て3度目の冬を迎えようとしていました。本来は、「かかとまでの長さ」となっていますが、できるだけ長い白いショートソックスをネットで探し求めて履かせます。
スカートの下には、体育のハーフパンツを履き、お腹と腰には貼るカイロ、ブレザーの両ポケットには貼らないカイロを忍ばせての登校でしたが、やはり足が冷えます。そうこうするうちに、娘は頻尿になり休み時間の度にトイレに行くようになりました。
11月には、そんな感じで限界になってきたため、ここで対策をお願いする時期になりましたが、確実に成功を手に入れるためまずは調査に入ります。
神戸市東灘区の近隣の中学に電話をかけ、「服装規定」についてどのようにされているかを伺いました。大抵は教頭先生が対応してくださったと思います。
それによると、ほとんどの学校で
「生徒に必要があれば、ハイソックスを許可したりしていますよ。実際に履いている生徒もいます」
ということでした。
そして、以前「水泳の炎天下立ち見見学」の相談をして、ちゃんと学校へ指導を入れてもらった教育委員会の保健課にも、ご意見を伺いますと、
「健康上の理由ですから事情を離されて学校長が許可したら大丈夫だと思いますよ」
ということでした。
話しやすい方だったので、ついでに、「お医者様も問題視されているこの非合理で非常識な女の子泣かせのこの校則を何とか変える方向に持っていって下さるよう若い力でお願いしますね。保護者の方も困ってられますが「内申」を気にされて学校に向かって何も言えないのですよ」と、つけ足しておきました。
「善は急げ」とばかりに翌日この結果を引っ提げて、学年主任の先生にお願いに上がりました。
「先生、娘のお腹の弱さはご存じだと思いますが、短いソックスでは冬を乗り切れそうにありません。かかりつけ複数の医師も必要であれば意見書を書くと言ってくれています。因みに、お隣の○○中学でも、△△中学でも、ハイソックスは許可されていると教頭先生からお電話で伺いました。できれば、ハイソックスでけでなく保温性の高いタイツが一番の希望なのですが、ご検討をお願いできまでしょうか」
そして、数日して許可が出たのです。
「白のハイソックスに限って履いてきていいですよ。黒や紺はだめです。肌色のパンストも大丈夫です」
これを受けて、更に尋ねます。
「パンストではちょっと寒いので、今みんな履いている裏起毛のタイツを許可していただけませんか?」
これに対しての検討後には、
「肌色の裏起毛タイツに限り認めます」
という回答がもらえました。ここで、もう一つお願いしたことがあります。
「この許可を娘だけでなく、希望する女子生徒全てに適応できるように周知をしてください。希望者は沢山いるようですが言い出しにくい空気があるみたいですから。いっそのこと冬はハイソックスOKと校則に書くようにされたらどうでしょう?」
当然のことながら黙殺されたようですが・・・
それにしても、皆が短ソックスを履く中で、一人だけ白いハイソックスというのは、大人になって逞しく(ふてぶてしく)なった私たちにはピンときませんが、中学生にとってはものすごく勇気のいることなのです。
「特別扱いされてる」とか「あんなダサいのをよく履くわ・・・」どと、で面と向かってでなくても陰で言われるのではないかと、誰もが気にするものです。
絶対いますよね、こういう女子グループ。
この年頃は、人と違ったことをすると、多くの場合周りの反感を買ってしまいます。
それに・・・
白いハイソックスはいいとしても、ラクダのシャツみたいな肌色の裏起毛タイツを、どこの中学生が履くでしょうか💦
「皆で履けば怖くない」かもしれませんが、全校の女子生徒350人ほどの女子生徒の中で一人だけ!というのは現実的ではありません。
結局、娘には白いハイソックスを大量買いをして履かせることにしました。娘が白いハイソックスに対して抵抗感がなかったのは幸いでしたが、その理由としては、おそらく・・・
大阪天王寺にある名門大阪四天王寺中・高の女子生徒たちです♡私たちが大阪に越した4月には、まだ肌寒くてほとんどが紺のセーラー服に白いハイソックスだったのです。
大阪上本町には娘が4年生の時に越してそれまで「京都から片道1時間半」の通学が楽になりました。すぐ近くの大阪地下鉄谷町九丁目の地下に降りて、大国町方面の御堂筋線に乗るのですが、電車から降りてきた賢そうな顔立ちの中・高のお姉ちゃんたちの爽やかな「波」とすれ違ったりぶつかって呑まれたり。
始めは、「え、高校になっても白のハイソックス・・・?」とギクッとしましたが、慣れると名門校の象徴のようにも見えてくるのだから人間の感性など勝手なものです。
この白ハイソックスの名門校の女学生さんたちは娘にはきっと眩しい姿だったにちがいありません。
(上本町は、四天王寺のほかに、大阪星光学院、清風、名星など、名だたる私学が密集しており、朝8時前後にはこれらの若いエネルギーの群れが、地下鉄の改札口から「波」となって娘に向かって押し寄せてくるのが毎日の朝の風景でした。漂う空気は若く明るく爽やかで、大好きな街でした)
「膝サポーター」の出番
そんなことで、できるだけ長~い白いハイソックスを履かせて、上は体育のハーフパンツを履かせた所、膝の半分上から10センチほど寒そうな部分がまだあります。
娘は、
「肌色タイツは絶対履けない!!!」
と強硬姿勢を見せていますし、どうしようと思っていたら名案が浮かびました。
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でかい膝サポーターを「履く」
このころ娘は卓球部に所属していたのですが、そういえば運動クラブの子は男女問わず、膝に黒いサポーターをしている子がちらほらいました。 娘も成長痛が出ていたので丁度良い理由になります。
「そうだ!サポーターなら医療目的なので先生も注意できないだろう」
と思い、こんな感じのものを買って履かせました。黒です!
これを履いてハイソックスを履くと上の方がゴロゴロするので、靴下は新たに微妙な長さの「中ソックス」も履くようになりましたが、これでかなり寒さは凌げたようです。
先生は複雑な顔で見てられたこともあったらしいですが、何も言われずにセーフ。
その後、娘に続く形で、何人かのお母さんがハイソックスの許可を貰われたようです。
娘には、
「後に続くのは簡単。誰も履いてない所で勇気を出して一人だけでハイソックス第一号となったアンタはエラい!!」と手放しで褒めてあげました。
しかし・・・
皮肉なとこに、その年の冬の終わりの2月、娘は学校事故に遭い卒業まで登校することはなく、金輪際、学校での冬の寒さに悩む必要はなくなってしまったのでした
( ノД`)・・・
引き続き毎日の応援をお願いできれば嬉しいです♡