9月12日は、娘のお祖母ちゃん(私の母)の一周忌の命日でした。
法事はコロナのため先送りとなっていますが、この日は、未だに寂しさが癒えぬ父を実家に一人で置いておくのはまずいと思い、比叡山延暦寺に連れていくことにしました。
本来の目的は、「厄除けの最強のお札」として知る人ぞ知る横川の元三大師堂のお札を頂きにいくことです。
調べてみると4種類あるらしく全て素敵な絵柄ですね・・・どれを選ぶかはあちらで伺うことにしました。
酔い止めをしっかり飲んで、車が悲鳴を上げそうな物凄い山道を滋賀県方面から上がって、やっと着きました。
まずは東塔の境内
講堂を訪れた後、まずは「病気退散」と「地球の平和」を願い、大きな鐘をつくことにしました。
「開運の鐘」ということですので、皆様にもその有難い音をお届けいたします。
ひと撞き50円・・・
お祖父ちゃんと一回ずつ撞きましたが、娘の動画を取り損ね、後ろに誰もいなかったのでもう一度撞かせてもらいましたとさ♪
延暦寺ではメインの国宝根本中堂はあいにく改修工事中で、その美しい外観を見ることはできませんでした。
でも、内部は、人も少ないせいかし~んと落ち着いた空気で、重要文化財の回廊は木造の廊下などとても美しく、荘厳で神秘的でいてナチュラルな雰囲気がしっかり味わえます。ご本尊の薬師如来様を拝むこともできました。
本当はこんなに美しい姿なのですが。この大改修工事、あと5~6年はかかるとのことです。85歳のお祖父ちゃんは間に合わないかも・・・
中の記念品売り場では、病気平癒を願って娘が一目ぼれをしたお守りを買いました。
確か1000円だったと思います。「ちょっと高いなぁ・・・」と迷っていましたが、娘が、「こんなにカッコいいお守りは見たことがない!」としきりに言うので、押し切られることに…
お守りに書いてある梵字の意味がわからないなぁ・・・と思っていましたら、解説のポスターが貼ってありましたが売り物ではないそう・・・
横にいた若い「売り子和尚さん」に
「これ欲しいのですがコピーできませんか?」
と頼むも即座に却下されました(*_*;
写真はOKで撮らせてもらえました。
有難い空気を堪能した後、外に出てベンチで一服していると、後方にものすごく急な石段が高いところまで続いています。何があるのかわかりませんが、これは行くのは無理だろうと思っていたら…
急に何かに取り憑かれたように、娘が「登ってくるわ!」と言い出し、一人で行ってしまいました。病気になって以来こんな「難所」とでもいうべき所はずっと避けてきた娘でしたが、この日は一体どうしたことでしょうか?
頂上に着いたら、振り返って可愛く「ドヤ顔」をしています(*_*;
驚いて見ていましたが、薬師如来様のご利益で「病気が治った!」のかと一瞬思いましたよ・・・
残念ながら、10分後にはこの「つけ」が来てエネルギー切れになりました。
(キツネにでも憑かれていたのかな?)
スポンサーリンク
阿弥陀堂に足を延ばしたら・・・
娘が登ったところにあるのは「文殊楼」という建物でしたが、やはり疲れたようで間もなく魂が抜けたような面持ちでふらふらと戻ってきました。
これで東塔の境内は出ようか、と思ったところ、道案内の標識に、「阿弥陀堂☞」と書いてあるので「行ってみようか!」ということになりました。
これが甘い考えだったことが10分後にわかります。( ノД`)・・・
同じ東塔敷地内にあるのですが、だらだらと5分ほど坂が続き、さぁ着いた!と思ったら、最後にすごい石段が出現し、老人と病人にはかなり過酷な極楽浄土への道となりました。
お祖父ちゃんの、ゆっくり休みながらのペースに合わせると余計にしんどいので、娘は先に上に着いていました。げっそりした顔で石のベンチで休憩しています。
遅れてお祖父ちゃんが到着し、これまたしばらくベンチで休んで、よいしょ、と阿弥陀堂の中に入りました。
「亡くなった人を供養できる」という阿弥陀堂です。
「ここでお祖母ちゃんの供養をしようか⁉」
という話になり、40センチほどの巨大なローソクが箱に入って積んであるので、そこに戒名を書いて1000円だったか800円だったかを払おうと思ったところ、ここの店番の老人(和尚ではなく霊園の管理人?)が、父に対して声を荒らげ、
「そことちゃう!箱から出して蝋燭に直接名前を書くんや!」
などと、阿弥陀堂内ではふさわしくない仏に仕える者とは思えぬ、ひどくぞんざいで失礼な口の利き方をしたので、「やっぱりやめときます」と、戸惑う父を引っ張って阿弥陀堂を出ました。
あんな偏屈ジジイの手引きで供養されても母はきっと嬉しくなかったでしょう。
あ、言うのを忘れていましたが、この日は父が母の位牌を持ってきていて母もずっと一緒だったのですよ。
父は、何らかの形で供養をしたかったのでがっかりしていましたが、「横川に行けばきっと何かあるから!」と、励ましながら阿弥陀堂を後にしました。
それから、皆で脚を引きずるようにして車に戻り、しばらく娘を横にならせて休ませ、落ち着いてきたら、バス乗り場の前の大きな土産売り場と食堂で、名物の鶴喜そばの種々を食べました。量が多い多い・・・山歩きでお腹が減った人には嬉しいボリュームでしょうね。
比叡山遠慮くじの鶴喜蕎麦、こんな感じでした。山菜が山ほど入っています。娘は大好きな卵が乗っかったのにしましたよ。
沢山食べると元気が少し戻ったようです。
それから、お土産を買って、次の目的地へと向かいました。
(続く)
*比叡山からは琵琶湖が見渡せます。延暦寺まで登る少し前の場所で琵琶湖を眺めました。
お祖父ちゃんが両腕で抱いているのは勿論お祖母ちゃんの位牌です。一緒に来られてよかったね・・・
「統計」のための「投票のクリック」をお願いして一週間が経過し、約100人とちょっとの方がこのブログに共感を示し、応援頂いていることがわかりました。
今の記事が落ち着きましたらあらためて報告させていただきます。引き続き毎日の応援をお願いできれば嬉しいです。