先日、スマホのニュースに「神戸市の中学校生徒13人が体育祭の練習中に体調不良を訴え病院に搬送 熱中症か」という見出しが飛び込んできました。
そして関西の夕方のニュースでがトップニュースに取り上げられていたそうです。
【続報】体育祭の練習中に体調不良訴え 生徒13人が熱中症で搬送
昨年は「組体操」で全国のニュースに登場
ところで、毎年この時期は、神戸市小・中学校の体育の時間のおかしな指導がメディアを賑わします。 昨年はこんな記事を書いていました。
誰が考え出したのかわかりませんが、私にとっては某宗教団体や、半島北の某国の「マスゲーム」のイメージしか持てない組体操です。
兵庫県の組体操時の事故率は全国トップを誇り、何人も骨折したり、最悪の場合と敢えて申しますが、「脳脊髄液減少症」にされてしまう児童が後を絶ちません。 この時期に受験年の生徒が利き腕を骨折などしようものなら、お母様は真っ青であります。
娘が5年生で神戸市東灘区の小学校に転校するまでは、聞き流していたようなニュースも、当地の生徒となってからは身につまされる経験をしました。
小学校の体育時にはまだ人間的対応がなされていましたが中学校に入ってからは、あっと驚くような指導がなされていたのです。
そんな事情を知っていたので、今回の「熱中症騒ぎ」を知った時も「やはりな・・・」という感想しか持ちませんでした。それにしても、13人が一斉に熱中症になったわけでもありまいし、誰か1人か2人の体調がおかしいと感じた時に、休憩を入れるとか中止するとかの対策を取るのがまともな指導ではないでしょうか?
常識ではそう考えますが、この神戸にあっては「そのくらいでは生徒を休ませない」ことも多々あるだろうと想像がつきます。
娘の卒業した中学校では、長距離走の時間にはこういう指導がされていました。
「しんどくても、止まってはいけません。走り続けなさい。歩いてもいいけれど止まってはいけません」
そして、止まった生徒は後から教師に叱責されるため、少々しんどくても無理して走るようです。歩く子もいましたが、そんなことをすると内申点に響くので、まじめな子は「しんどい、止まって休みたい」と思っても言い出せないでしょう。
内申点は、教師の印象で左右されることが大きいです。部活に入ってその教師の指導を受けている生徒には関連教科の内申が甘めにつけられる印象があります。
なので、「部活をやめることは内申対策においては死活問題」みたいに東灘区の保護者間で語られていて、他府県から来た私は何を言っているのかさっぱりわからなかったのですが、後に何人かの話を聞いてみると、「そういうことはあり得るかもしれないな…」と思いました。
例えば、娘。音楽の定期テストで学年1位と1点差の2位。300人くらいの生徒の中で2番の成績でした。
そして、実技の歌では、カラオケで必ず90点以上は出しますが、いつも音程の狂いもなく滑らかに歌います。
本人の「学校の音楽への姿勢」というところでは、ピアノなど1年ほどしか習ったことがないのに合唱コンクールのピアノ伴奏をかって出て、ものすごく頑張ってかなり難しい伴奏を夏休み丸々使って仕上げ、練習の時には合唱のパートリーダーもしていました。本番でもしっかり演奏をしクラスに大きく貢献したと思います。
そんな、「テストの得点もほぼ学年トップ」で「夏休みをかけて音楽を頑張った」娘ですが。音楽の成績は「4」しかつかなかったのです…
一体、誰に「5」をつけたのでしょうか????
いつもは成績などまったく意に介さぬ娘ですが、さすがに、この時だけは私に訴えかけました。
「これ以上どこをどう努力すれば成績が上がるか全くわからないから先生に聞いてほしいわ・・・」
どの学校に限らず、よく聞く話では、「合唱部」や「吹奏楽部」に入って頑張っていると音楽の成績がとりやすい、とか言われますが、それに該当するかどうかは不明です。何しろ私たちは学校生活の蚊帳の外にいたわけですから…
とまぁ、こんな調子の話が山ほどあるのが公立中学の成績なのです。
そういう、先生の主観が一番入るのが体育という教科であり、真面目な生徒は、体調が悪くても気軽に休みたいと言えない雰囲気があったのかもしれません。
神戸市中学校の体育科はこれに懲りて、今後の生徒への接し方を改善してほしいものです。
でも、昨年久本市長があれだけ、Twitterを使い、組体操を中止するよう再三訴えかけていたのに、頑固に組体操続行に固執していた神戸市教育委員会です。
市民に選挙で選ばれた市長さんに真っ向から歯向かう市職員っていったい何なのでしょうか?
トップからこのようにおかしな体質ですので、現場の中学校でも、
「貴重な生徒の命が失われるまで」自分たちの指導の愚かさに気づかない
ことは充分あり得そうです。
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