昨日の京都は36度という猛暑だったようですが、福山の病院の娘は涼しくゆったりと過ごし、入院最後の夕食を迎えました。
昨夜は最期の晩餐
先週申し込んでおいた火曜日恒例の特別食です。
福山名物の「うずみご飯」・・・食べるのは半年ぶりの2回目となります。
だし汁をご飯にかけて食べます。量が多いので、食べられるからな…と思っていましたら、
程なくlineで報告が来ました!
先週は口内炎でろくに食べられなかったようですが、最後は無事完食できたようで、娘としては、心残りはこれでなくなったのではないでしょうか。
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今日は朝早くからお迎えに行ってきました
一夜明けて、一週間ぶりに娘と会える日が来ました。今日は快晴でお空の雲がきれいです。中央左寄りの白い丸は何なのでしょう…?
京都駅まで最寄駅からJRに乗ります。いろんな形の雲が出ています。また白い丸が現れています…
光の加減でしょうか
京都駅から新幹線のぞみ号に乗って福山に向かいました。途中で新幹線の車庫があったので激写しました。鉄オタでなくても壮観です
福山近くの田園風景。今日は雲が本当に美しい… 猫の顔のような雲があります!
拡大。猫好きなら猫に見える⁉ 尾道で出会った猫ちゃんが、「また来たのかニャン♪」と言っているようです…
福山到着、薔薇が今までで一番綺麗!
バスの時間までの5分くらいで、駅前の薔薇をチェック。福山は「薔薇の街」なのです。一番綺麗なときは既に終わりましたがまだ名残があります。
帰りは娘連れなので、ゆっくり鑑賞などできませんので、写真に収めてゆきます。
アーチにはちらほらと赤いバラ、道路にもあちこちに薔薇のブッシュ
いつもの四季咲きの薔薇。花数が多いです
そして、初めて目にするひと際上品な薔薇がありました。名前を見ると、福山の薔薇の看板男、コーディネーターのイケメン外国人、ニコライ・バーグマンさんの名前を冠したものでした。ブルーローズに近い薄紫の繊細なお色です
病院着
10時頃にバスで病院前に着きました。
新幹線の時間が1時過ぎです。相変わらず病室内には入れないので、看護師さんに荷造りをお願いし、先生の診察まで待合室で1時間ほど早めの昼食を取りながら待機しました。いくらおにぎりと、珍しいホタテの大葉包み揚げです。ここの名産だと思ったらローソンの商品でした。
そしてM先生からお呼びがかかり、診察室へと向かいました。(先生とのお話は次の記事に)
病棟に戻って、最期に身長と体重を測ります。
入院時の計測では、167~168くらいと思っていた身長が166に縮んだと嘆いていた娘ですが、ずっと寝ている姿勢をとっていたためか、今までで最長の結果が出ました。
しかし、体重を見ると、43・2キロという予想外の数字です。
ご飯をろくに食べずに、無理して登校をした1か月でこんなに減っていたのかと初めて気がつきました。病院では出されたものはそこそこ食べて、山ほど持って行ったお菓子類はほぼ底をついた状態だったのに…
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病院から駅へのタクシーの中で
11時45分頃、お昼は一番にベッドまで運んでもらい、 私は会計を済ませ、タクシーに乗って駅に向かいます。
さようなら、福山○○センター。もうこれでしばらくは来ることはないでしょう…
タクシーに乗って、運転手さんと、少し話したら、なんとなんと、初めて福山に来た日に乗ったタクシーの運転手さんでした!
地元民のくせに福山のことをボロカスにけなす人で、すごく話が上手な方です。なのでとっても印象に残っていました。
薔薇の事を聞きました。今年は5月の薔薇祭りがコロナで中止になったそうです。
そして、フェスティバルの場所となる薔薇公園に美しく咲いている薔薇を全部切ってしまったということです。
「薔薇がきれいに咲いていたら人が集まるから…」という理由ですが、薔薇には何とも気の毒な年となりました…
そして、駅が近づき、
「駅でお土産はお勧めありますか?尾道ラーメンを買おうと思うのですが、福山ラーメンもおいしいですか?」と聞いたところ、やはり、福山のことはボロカスです。
「福山のラーメンなんて全然おいしくないからお土産には買ったらあかんよ!ここはおいしいものがないから、尾道ラーメンにしときなさい。福山は、ファーストフード店ばっかりで何にも食べるものがないからねぇ…!」
最期までそんな調子で面白かった…
「最初に乗ったタクシーにまた乗るなんて、もしかしたらこれが最後になるからなのかなぁ…」なんて思いながら、「運転手さんもお元気で!」と、本当に最後になるような別れをしました。
これが最期かも…という根拠のない予感がしたため、今まで全く買う気が起こらなかったお土産を、娘を駅のベンチで待たせる7分くらいの間で買いまくりました。改札の前のサンステのお土産店です。
頂いたものも含めてこんな数になりました!
福山を去る…
さようなら福山城、もう、しばらく会えません
誕生日と同じ番号の「のぞみ26号」が近づいてきました
そうして、いつものように多目的室で横になった姿勢で、発症から2年4か月目の入院治療の場となった福山を去ります。どうか、せっかくの窓の景色も見られない、こんな姿でここを使う事が最期の機会とならんことを…
最期に、
「薔薇の街」福山の薔薇たちへ・・・
これから幾度となく今年の春のような受難が降りかかろうとも
娘を癒しどん底から救い上げてくれた奇跡の街なのだから
決して挫けず 卑屈にならず
娘がここで蘇り始めたように 今後も美しい蕾をつけ 華麗なその姿で
福山の人に 希望を求めて福山に引き寄せられる人の心に
いつも癒しと そして希望をも 持たせ得る
尊い意志と 凛とした矜持を どうか失わないでほしい
希望と癒しの紅い薔薇、その名は・・・
ありがとう福山…
今回も再び、心に希望の灯をともしてもらった娘を京都に連れて帰ります…
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