Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

学校の中の「葬送行進曲」・・・神戸市公立中学校の不可思議な校則

今年4月に神戸を離れてもうすぐ2か月になろうとしている。一人の女の子が背負うにはあまりにも大きすぎる悲喜こもごもの思い出も、新しい生活への渾身の適応努力の日々によって徐々に色あせたものになりつつある。

 

人間の記憶は薄れるものであるが故に多くの救いがもたらされるものであるが、中には忘れえぬ類のものも実在する。

 

昨日の記事の、娘の症状の悪化と人生初めての服装違反でひっかっかったことを書いていたのだが、神戸市某公立中学での理解不可能な種々の馬鹿げた校則に思わず失笑をしていた頃の記憶が蘇ってきた。

 

これは記憶のかなたに忘却されるには惜しいものであるので、主なものを書き留めることにする。娘の人生に大きな傷跡を残すことになった事故の(張本人とまでは言わないが)法的責任者であるこの学校の体質がどんなものであったかを世に知らしめ、冷笑を浴びてもらうことにする。

 

今日は導入部分を…

 

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落ち着いた地区の学校なのに…

 「神戸」という字面から想起されるもの…港町、異人館、中華街、モダン、自由、そして震災、復興…

 

保守的で「ぶぶづけ」の話に象徴されるように人間が意地悪で腹黒いとされる京都から越してきたとき、私には自由で人口も流動的な地である神戸の東灘区への期待感は大きかった。 

 

娘の転校先の小学校は、品の良い生徒が大部分を占め、入学式の合唱の歌声の清らかさにも驚きを隠せない。流石に文教地区だなという実感を持つ学校だった。

後、驚いたのが、この学校では生徒同士が呼び合うときに、「(苗字)さん」をつける。

 

娘が帰ってきて、「今日~さんが、音楽の歌のテスト、すごく上手だった!」という感じである。やんちゃな男の子の噂をするときでさえも、「(苗字)さんが廊下を走って友達にぶつからはった」である。なんと上品な響きであろう。

 

生徒のモラルは高く親は教育熱心。学級崩壊を起こすような児童もおらず落ち着いた雰囲気の中で娘は小学校生活を終えた。

そんな「歌声も清らかな児童」たちの殆どが入学したのが、某公立中学だった。

中学になれば子供の自己主張も激しくなり、中には反抗期がきつく出るためある程度の統制を守るための規則は必要だとは感じていたのだが…

 

異様な光景

入学後間もなく用事があって学校を訪れた時はちょうど授業と授業の間の教室移動をする休み時間であった。

 

そこで出くわしたのは、上級生が移動をする「隊列」だった。2列になり誰も話さず静かに進んでゆく。

その中に、知っている子がいるので捕まえて話をしようとしたら、きまり悪そうに会釈だけして隊列を乱さず通り過ぎて行った。

 

いったいこれは何なのだ???

 

映画の中で、修道院の中の修道女がこのような雰囲気の中静かに移動していた場面を想起してしまった。

 

帰ってから娘に聞くと、どの学年もそうしているそうだ。授業が終わった後、次の授業開始5分前になると廊下に背の順に並ぶ。一切の私語は禁止。一人でも話していたら隊列は出発できない。

 

なので、実際の現場では、トイレに行く時間などが本当に短くなってしまい、大急ぎで行って隊列に加わるという不自由な思いをすることもあったようだ。

 

そういうわけで、授業の合間には、このような無言の隊列がいくつも行き交う光景が見られるということだ。

 

生徒たちにすれば、馴染んでしまえばそういうものかと自然に身体が動くようになるようだが、他県から来た人間からみれば、なんだか気味の悪い光景であった。

 

勉強熱心であり上品で特に男子が大人しめの生徒集団に対し、なぜこんなへんてこりんな集団行動をことを強制する必要があるのだろうか?

 

色彩のない侘しい校舎の中を、思春期の溢れ出るエネルギーを去勢されたように、誰も異議を唱えることもなく無言で歩く同じ服を着た生徒たち…

 

その、脳裏に焼き付いた異様な光景が、ショパンのピアノソナタ第2番2楽章、あの有名な「葬送行進曲」を伴い現在も蘇る。

 

それは私達にとってまさに象徴的な光景であり、従順な娘はこの隊列に乗って、陰鬱でかつ美しい「葬送行進曲」の流れる中、間もなくやってくる破滅の時を予感することもなく粛々と「中学生活の墓場」へと行進してゆくことになったのだ… 

 

 

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