公立インターナショナルスクールに、落とされて行き場のなくなった娘と私は、藁をもすがる思いで大阪の某インターナショナルスクールの門を叩きます。
幸先良いスタート
門のところで、音楽教師の募集を見て応募に来たアメリカ人の男の先生と遭遇しました。普段、ネイティブと話す機会のない娘が、とても話したそうにしているのを感じ取り、私が声をかけて、娘に繋げました。
一度娘に繋げれば、常として、もう私の方には返ってきません…
娘はその人とお互いの身の上を話しながら校舎内に案内されました。とても、優しく感じのいい若者で、こんな先生と一緒に音楽を勉強出来たらいいなぁ、と思いつつ、お互い、「お互い、受けいれてもらってここに来られればいいね!また会おうね、幸運を祈るよ!」などと、気の早い事を言い合って、受付の前で別れ、別々の職員に案内されて違う方向へ向かいました。
こんなに感じの良い先生(志望)に偶然会って話ができるなんて、なんだか、幸先のよいスタートのように感じました!
「ちょっと遠いけれど、雰囲気も良いし、もし奨学金が取れるならば、ここに来たいと娘は言うだろうなぁ…そして、「英語の伸び」という事に関しては、芦屋国際にいるよりも遥かに充実した英語環境であるのだから、あそこに落とされた事が返って良かった、ということにもなるかもしれないな」
と、心の中で呟きながら、私と娘は、担当職員のお姉さんから、授業見学前の説明を受ける事になったのです。
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インターの授業見学とその後の図書館
私達は、一通り説明を受けて、授業の見学をさせて頂きました。もともと少人数でしたが、日本国籍の生徒さんは少なく、ハーフの方や韓国系の方が多い印象を受けました。
幾つか授業を見せてもらい、日本の学校のようにほとんどの時間、無言を強いられるものとは違い、参加型でとても面白そうでした。
皆さん、小学校からずっと通われているようで、英語は大変流暢です。娘もこの環境なら英語に関しては大きく成長するのではないかという印象はありました。
しかし、それまで浮かれていた私の心に影を落とすことが一つあったのです。
図書室だという所に案内されたのですが、そこには、部屋の隅の方書棚が一つポツンとあるだけなのです。そして、そこに並べてある洋書は「Magic tree house」シリーズなど、娘が低学年の時にほぼ読んでしまったものばかりというのに気がつきました。
「これは娘には物足りなさそう…」
中学部の図書館は別にあるのかもしれませんが、小学部の蔵書がこれだけ、というのは正直とても寂しい気持ちになったのです。この学校は、生徒に読書を奨励していないのでしょうか…?
私の英語図書館のイメージでは…
ハリーポッターの映画に、こういうシーンがありましたが、
読書好きの娘にとって、図書館の蔵書に力を入れてる学校か否かというのは、私も含めこだわりのある部分だったのです。
インターナショナルスクールと言えば、芦屋国際中学も、愛想のない教頭に図書館を廊下から覗かせてもらった時に、洋書がほぼないと言われた事ではショックを受けました。当然のように、「ありません!」と言っていましたから、どう反応をしてよいのか戸惑いました。
「インターと名を掲げているのなら、そこに洋書がろくにないとは恥ずかしくないのか!」と今なら言ってやりたいところです。
私のイメージでは、インターと名のつくところなら、規模こそ違え、こんな雰囲気に近いものがあるに違いないと勝手に思っていたのでした。
結局、決心がつかず…
図書館に関しては、私の誇大妄想と現実の乖離ということで、まぁいいのですが、このインターの、蔵書のあまりの少なさに衝撃を受けたことが一つの理由、
そして、もう一つは、ここのアドバイザーのような職に就かれていて、私たちの見学の担当をして下さった若くしっかりしたお姉さんの言われたことです。
この方は、普通に日本の高校を卒業して大学に行かれ、その後、ここで英語を充分に生かし生き生きと働いておられるのですが、この人の直感と言いますか、親身になって言って頂いたことなのですが、
「この子は、今敢えて、ここに来る必要はないと思います。もう英語の基盤はできているのだから、日本の中学校と高校で知識をしっかりつけた上で、大学で留学などすれば大丈夫。私でも、こんな仕事ができているのですから!」
ということでした。流石Y〇〇〇インター、採算度外視した意見を言ってくださいます。私の中にあった迷いは、この一言によって9割方、霧のように消えてゆきました。
*図書室の蔵書が物足りなく寂しい
*神戸からは、上の子の学校の関係で引っ越せないので、通学は結構大変
*奨学金が取れて授業料が半額にならなければ経済的に無理
*日本の大学に進学するためのカリキュラムから離れてしまう
ダメ押し的に、ここの職員のお姉さんの助言を聞いたことにより、もともと狼狽えた状態であまり深く考えないでここに見学に来たわけですが、結局、この学校を去る時には、「もう娘が来ることはないだろうな…」という思いを持って門を出たのです。
そして、地元の公立中学、そうです、「あの中学校」への入学手続きを始めることになりました。
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