ブログをして一番良かったこと。それは、自分の世界の中で言葉をこねくり回して、苦しみのスパイラルに陥ったり、希望を無理やりにでも作り上げたりする主観に支配される日常に、第三者の思いやりに満ちていてかつ客観性をもつ「ことば」が届くことである。
それにより、視野狭窄の煉獄に入り込んでいる自分に気づき、これまでの成り行き、現状、これからの幾つかに分かれる未来の分かれ道を、俯瞰的に見る心の余裕を与えて頂いている。
身近にいる人が良き理解者になるとは限らず、近くにいるからこそこのような「不幸に見舞われた家」にどのように声をかけどのように接したらよいか図りかねる難しい立場になってしまうこともある。
面識がなく、当事者の属する社会と「関係性のしがらみ」がないからこそ、ダイレクトに届ける事のできる「ことばや心」というのはあるかもしれないが、こういうことが自然にできる方は、本質的に人間としての次元の高い人なのだろうと思う。
このような「良い波長」を持つ方々との出会いにより、私も娘もこれまでの狭い考え方や生き方を改め、周りにもその波長を伝えていけるような人間になるよう心がけようと思う毎日である。
ブログを開設し機能し始めてから2か月少しになるが、この事件がなければ恐らく一生出会うことがなかったような「真摯な他者への思いやりの心とことば」を幾つも頂いている。
そして、今回は美しい「♪音楽♪」の贈り物を届けられた。
脳脊髄液減少症の20代の患者様である。聴かせていただいて、これは是非、皆さんとシェアしなければと感じた。
きっと、これを聞かれる患者さんご本人、それを支える立場にあるご両親、ご家族の心の琴線に触れ、暖かい気持ちと切ない気持ちが溢れだし、最期は、美しいメロディーと歌声によりに心が洗われることと思う。
♫ ご本人からのメッセージ ♬
はじめまして。星野希望(ほしののぞみ)と申します。
私は3年程前から脳脊髄液減少症で闘病生活を送っています。
今現在は起き上がることも出来なくなって24時間寝たきりの生活を送っています。「この苦しみから逃れたい」という気持ちから何度も死を考えました。楽になりたい。それくらい辛いのです。
ある日の夜、絶望と不安の中、何故こんな病気になってしまったのかと涙し、夜を明かしました。 窓から見える微かな光が暗闇から明るい朝日に移り変わった時、「なんて美しいのだろう。」と再び涙しました。 その時に生まれた曲がこの曲、「ひかり」です。
病気柄、何年も自宅で寝たきりなので、曲を通して外の世界に出ることができれば、そして同じような境遇の方々の心にひかりが灯りますようにと思いを込めて作詞作曲、寝たままでピアノ演奏しました。
沢山の方々にお聴きいただけますと嬉しいです。
尚、歌は天使のような歌声の、心温かい知人に歌って頂きました。
ひかり 星野希望 / “LIGHT” Nozomi Hoshino
病気との闘いと付き合いの毎日を送っておられる、患者さんとそのご家族の張り詰めた心が癒されますように・・・
星野さんと天使の声のお友達様、本当にありがとうございました。