Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

娘をめぐる「神戸市教育委員会」の対応について(上)

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今年9月にハーバーランドに移転した神戸市教育委員会


 神戸市教育委員会と言えば、古くは1990年西区での高1女子校門圧死事件、最近では2016年、垂水区での女子中学生いじめで自殺についてのアンケートを校長に指示して隠蔽した事件や、今年になっての須磨区での教師による集団的教師虐め、そして久元市長に抵抗して組体操を強行し多くの骨折レベルの怪我人を出す、などの大きな不祥事によりメディアの中では悪いイメージがついてしまっております。

 

 

 

もともと兵庫県に住まない人の多くは神戸に対して、「ハイセンスで自由で前衛的(アヴァン・ギャルド)な都市」というイメージを持っており、私も例に漏れずそうだったのですが、ここに来てから、「公立中学の生徒に対し時代錯誤にも甚だしい不必要に厳しい校則を課す組織」として地元の人の間では認識されてきていると言う事も知り驚きました。

ここに来て、そのような悪しき風習の存続を担う神戸市教育委員会に関わるようになるとは思いもせず、神戸に越してきたのです。 

 

の場合、小学校の2年間では幸いなことに全く接点がなかったのですが、中学入学後から教育委員会の保健関係の部署に何回か電話をすることがありました。

「神戸市教育委員会」ということで、どんな冷たい対応をされるかもしれないとの不安もあって心の準備をしっかりして臨んだものです。

 

しかし、初めて電話したときは、良い意味で予想を裏切られ、非常に丁寧な応対で相談にのって頂けました。

教育委員会といっても色んな部署があり、私はこの学校保健(保険ではありません)の職員の方とだけお話をする機会があったのです。中学1年生の時、学校事故とは別件で問い合わせをした際、女性の担当の方は、こちら保護者の電話での相談に親身に答えて頂くのみならず、保健方面の知識も豊富、一般常識と照らし合わせてもこういう機関にありがちな融通のきかなさもありませんでした。

単なる事務処理のような扱いではなく、「子供の健康を最優先として」問題解決への糸口をきちんと提示してもらえとても感銘を受けたことを覚えております。

ここで、私の神戸市教育委員会に対するイメージはガラリと良い方に変わったのです。組織を構成するのは人だと言う事を再認識した次第です。

 

 

 

そして、その後に起こった中1の2月末の学校事故の数か月後、2年生になってから自費治療の必要性が出てきた際に再度「教育委員会」と関わりを持つこととなりました。スポーツ振興会の保険手続きのことや、「学校事故なのだから自費医療分を何とか出してもらえないか?」などの打診や、追い詰められて半ば泣き付きのような感じのお願いも含めて何度か電話をしました。

この相談を聞くことになったのは、上記の女性職員ではありません。 

2年生になってからは、前年の優しく優秀なこの職員が、別の部署に異動されたのか、保険と保健の管轄が違うからかはわかりませんが違う方が電話に出られました。不安はあったのですが、新しい担当の男性職員も非常に丁寧な方で、ほっと胸を撫でおろした記憶があります。

学校では自費治療分の支払いは無理だと言われていたのですが、「大元の教育委員会はどういうだろうか?」とダメもとでの相談だったのです。ここで邪険に扱われていたらものすごく心証が悪くなっていたと思いますが、こちらに寄り添う形での対応だったと感じていました。 

 

この担当男性の方は、実際に私たちに深く同情しておられる様子が声の調子からわかりました。自費診療分を支出してもらうことは、全国で統一決定されている保険制度から外れることであり、この方がどう頑張っても不可能だったのですが、学校やスポーツ振興会との連絡や手続きの流れが滞っていた時には、間に立ってそれをスムーズにして貰ったり、立替え払いをしていた30万円ほどの保険診療分の還付手続きが円滑に進むよう、スポーツ振興会や学校側に連絡を入れて、学校とも協力体制で「保険」に関してはできる限りの対応はしていただけたと思います。

 

そうこうするうちに、保険手続きが一旦終了した形になり、保険担当に電話をすることはなくなりました。その頃は娘の容態はどんどん悪くなっているにもかかわらず、どこからも謝罪がないままでした。

この事件が、このまま風化してはたまらないと思い、「学校事故であることを正式に認めてもらい、その後の対処をきちんとしてもらわなければ大変なことになる」と考えている焦燥感に満ちた時期でした。

 

この問題は学校保健やスポーツ振興会の管轄から外れるので、ここからは、教育委員会の上層部の方と話をする必要が生じます。

入学してからここまでの所、私が教育委員会の保険関係の対応で、「保険制度の面では仕方ないなぁ、何とかならないのかなぁ…」と思いこそすれ、職員の対応で嫌な気持ちになる事はなく、対応した方々のお人柄がたまたま良かっただけかもしれませんが、「保護者と同じ目線で話をきちんと聞いてくれるところ」という印象を持つに至っておりました。

 

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