10月初旬に病院の先生から一本のメールが届きました。
そこには、面白いことが書いてありました。
外国人同病患者さんとの出会い
神戸大学の外国人留学生が新聞記事を見て、私達家族とコンタクトを取りたいのだそうです!
その留学生は、アメリカ人の男の子で、なんと、娘と同じ「脳脊髄液減少症」を発症して神戸で治療をしています。
発症は、日本に来る前のレスリングの練習中に脳震盪を起こした時からのようなのですが、アメリカでは日本と同様、一般的に認知度が低いらしく、無治療のまま日本にきたそうなのです。
仮にJ君と呼びます。J君は、9月にブラッドパッチをして、今は体調と相談しながら学校に復帰もしているのですが、まだ頭痛が取れず、体調が優れずに寝込むこともあり、
会う約束をしてもお互いの体調でキャンセルが続き、昨日、4回目でやっと実現しました。
脳脊髄液減少症患者にとっては、「約束する」ということがとても難しいのです。
昨日は、娘もJ君も体調は悪くなさそうで、午後にうちを訪れてくれました。
娘と息子とJ君と私で、夜までお話をしました。
来日半年で欧米人がこのレベルって凄くないですか?
日本へきてまだ半年ちょっとだそうですが、日本語は高いレベルです!日本語検定1級取れるくらいの会話力…漢字も覚えるのが苦にならないそうで、結局、「超賢い人」ということですね。
「欧米人が半年でこのレベルに…!」と感動してしまったので、ビデオ撮影させてもらいました。容量オーバーで、1分できれちゃいまいしたが、こんな感じです。
撮影している私の相槌が相当ウザい!ですが、お見逃しを…
娘も英語を忘れていないようでちゃんと会話してました
娘が英語をきちんと話したのは、事故後、2年生に上がる時に一度学校に行った際に新しく来たALTの先生(ハイチ人)と少しお話した時です。
それからは、チャットなどで時々英語を使っているようでしたが、娘が「英語をまとまって話す」のを聞いた事がありませんでした。
一度、時間をかけて習得した言語であっても、普通は忘れると思います。
私の場合ですと、フランス語に嵌っていた数年間があって、フランス語しか話さない期間も2年ほどあり、フランス語で奨学金を取り留学までしたのですが、10年以上使わない今は、急にフランス語で電話がかかってきても、しどろもどろになってしまいます。
英語と中国語は使う頻度が多いのですが、日本にいてはフランス語は完全に「教養言語」となり、最近は自分の教養を高めるための時間などなかなか取れないため、完全にさび付いた状態でなのです。
脳の中にまだストックされている筈のフランス語が瞬時に引き出せず、会話のスピードについてゆけない状態で、「英語で話して~!! ( ノД`)」と懇願してまう事態になります。
でも、相手がカナダのフランス語圏のケベックの人であると、英語を敵視しているところがあり、なかなか同意してもらえず、「じゃぁ、日本語で話して~!!( ノД`)」というようなややこしい事態が生まれます。因みに、日本に来て20年以上になる人ですが、はっきりいって日本語は今一(いまひとつ)です。まだ、私の現在のフランス語の方がましかも・・・?というレベルなのでなかなか深い話ができません…
ですので、その感覚でいきますと、娘の英語力もかなり落ちているはずだと思います。1年間過眠と脳疲労で人との話をするのもしんどくて英会話どころではありませんでした。おまけに、娘の英語力を築き上げた「英語読書」にしても、今も読むのはしんどいところがあり、本当に悲しい事ですが、事故後、ペーパーバックを読んでいる姿は全くと言っていいほど見かけないのです。
この状態で英語力が落ちるのは当然で仕方のない事だと思いますが、問題は、「どの程度」落ちているかです。
そういう思いを持ちながら、1年7カ月ぶりの英会話をいつもながら記念にビデオに収めました。(途中で隠し撮りに気づいています)
初めは、気楽な内容を話していたのに、隠し撮りを始めた途端、事件の話に変わってしまってしまいました。
一応は、ネイティブのペースに乗って話ができているようで、一安心です。
英語が超できる方、どうでしょう?日常会話ですが、ちゃんとできていますか?
自分でもすごく楽しかったようでこの笑顔。
英語を話すときは、手が良く動きますね。日本語を話す時よりずっと多弁になってキャラが変わってしまうようです。
Jさんも今後の治療に悩んでいます
この後、Jさんはひどい頭痛を訴え、しばらく娘とチェンジでエアベッドで15分ほど横になってもらいました。
レスリングをしていた屈強なの男の人が、頭を抱え、顔をしかめるほどの痛みなのです。
今はこのように「30分身体を起して、頭痛が強くなって、15分横になって脳の位置を戻す」の繰り返しをしないと、キツイ状態のようです。
私はの感覚では、ブラッドパッチをして2か月経っても、こんなに頭痛に苦しめられているのは、まだ髄液漏れが塞がっていない気がするのです。
「できれば、再度ブラッドパッチをしたほうがいいのでは・・・?」と思います。そうしないと、Jさんもこの状態では社会生活を送るのは不可能ですから…
しかし、来年の2月に帰国が迫っており、日本で治療を継続するのが難しいみたいなので、Jさんとしては悩むところです。帰国するまで、今後の治療についてのアドバイスなどもできる限りしてあげたいと思います。
結局どの治療にしろ、リスクはあるので最終的には自己責任で臨まなければいけません。迂闊なことは言えないのですが、情報をもっているかいないかがこの病気治療の分かれ目となる事が多いので、できるだけ多くの情報を分かち合いたいと考えます。
Jさんにとって病気の文献を読むのは大変で、まだご存じない所も多いため、難しい所は娘を通訳してもらいながら、少しでも「治癒への希望」を持って日本を離れてもらえるよう全力で協力したいと思っています。
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