10月29日昼に娘を入院させて以来、さきほど12時半にやっと福山に来て娘の顔を見ることができた。
その間、連絡を取ろうにも、娘はほとんど寝ているようで応答はないし、看護師と電話で話しても、基本、私の知りたいような事は医師から直接でないと話せないらしい。
なので、未だに、29日の検査で正式に病名が「脳脊髄液減少症」ではなく「脳脊髄液漏出症」となったのかどうかわからないまま、あと30分でブラッドパッチを受けることになっている。まぁ、初診で漏れが確認できてブラッドパッチの日取りまで決定したのだから、もうそれは確定していて後は、担当医師に任せておけば心配には及ばないのだという事なのかもしれない。おそらくそうなのであろう。
それにしても、病院によってやり方が全く異なるのだなぁ、と勉強になった。
ここで、入院2日目からの経過を簡単に…
2日目の30日の夜、珍しく娘から連絡が入る。何だろうと見てみると、
「背中が痛くて、痛み止めを飲んでも、立てない、トイレに行けない」というSOSであった。即、ナースコールで看護師さんを呼ばせ、電話にでてもらった。
その日は、昼に脊髄硬膜外に針を入れて、そこからこの輸液24時間連続注入を始めることになっていた。
明石のM病院では、この脊髄硬膜外への連続注入は行われない。普通の点滴を腕から流すだけなので痛みはなかったのだが、今回の福山の治療は経験の無い痛みだったようだ。
看護師さんの説明では、多くの人がこの持続注入で痛みを訴えるとのこと。注入量を減らせば痛みは軽減するらしいので、一旦そのようにしてもらえるようにお願いをしておいたら、その夜はもうSOSは来なかった。
31日になって、朝の9時ぐらいに心配になってメールを送ってもなかなか返事はない。いつも通りずっと寝ているようだ。かなりたって夕方近くになって、「熱が出ている。もう少しで38度」というメールが届いた。身体が今までにない治療とその痛みに反応しているのだろうか?
傍についていてやりたいが「明日行くから、それまで頑張れ!」というメールを入れるしか、なす術がない。
その夜は、娘のためにダイソーで手に入れたハロウィンのパンプキンを灯して、ぼんやり眺めながら寂しく過ごした。
11月1日、ブラッドパッチ当日の朝。なんだか緊張し始めているのが自分でもわかる。しかし、色々良いことが起こりホッとする。
吉兆その① 外は見事なまでの快晴! 私の神戸暮らしの原風景である住吉川からから山側を望んで
山すれすれに建てられている新神戸駅の空も青く澄み渡る。山間の空に、ケーブルカーが2つ動いていた
今回は一人旅ということで、車窓からの風景を満喫すべく、窓側を希望。案の定「さくら」は空いておらず、200円差の「のぞみ」で、神戸―明石ー姫路ー岡山ー福山、と移り変わる景色をぼんやり眺めながらリラックス
吉兆その② 新幹線の切符の数字がなんだかよい。
11月1日 10:52 分発 11:40分着 のぞみ15号 11号車 7番 E席
いいひ、じゅうごに、いいよお、15(の)のぞみ、いいな、いい~
「娘は15歳で、希望(のぞみ)がよし」という意味以外解釈の余地がない、としておこう。
吉兆その③ 新神戸駅のセブンイレブンで、くじを引いたら珍しく当たり!
景品はなんと、アリナミンV&V (勝利のダブルVサイン!)
新幹線のテーブルに、演技の良いものを並べてみた。鈴は、知り合いから病気平癒のために送って頂いた京都仁和寺の、清流の流れのような美しい音色の鈴である。
今日は娘がいないので、タクシーには乗らず、9時過ぎに家を出て、新神戸駅までは自転車→JR→地下鉄、新幹線で福山駅、そこからバスに乗った。
*福山駅前バスターミナルの4番乗り場からです。医療センター前で止まるバスは30分に1本くらいしかないので、バス待ちをしていた女性から、近くに停まる便を教えてもらいそれに乗った。卸町行きの「五本松」で降りてから2~3分歩いて到着。近いです。また、行かれる方の参考にしてください。
五本松でバスを降りると、薔薇が植えてあるのが見えた。福山は薔薇の街なのだそうだ。大きな道路に沿ってこのような薔薇の植え込みが沢山作られており、薔薇好きの私にとっては大変嬉しい目の保養となった。
結局 3時間半かかってやっと12時半に医療センターに到着。
病室を覗くと、やはり寝ている。点滴の針は、背中に刺さったままなので、ずっと横向きのまま。
しばらくすると、「ブラッドパッチ前の準備をします」という声がかかり、病院のパジャマを後ろ前反対に着て、背中側が開くようにした。
そうして後は、その時が来るのを待つのみ… (続)
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