面接官は普通は優しいもの
前回の記事では、英検の面接のこと、特に早期英語教育を受けていない受験生のための
心構えなどを書きました。
その最後の部分でも言っていたのですが、英検の面接官は高校の先生やその他一般の英語関係者がバイトでされていることが多く、その大部分が、日ごろ、子供たちの英語教育を生業とし、子供達の成長に進んで貢献されている方たちなのです。
ですので、面接のときも、「頑張って!落ち着いて!何か話して!黙りこまないで!こちらの目を見て!」などと思いながら、できるだけどの子も受からせてあげたいという気持ちを持たれていることは想像に難くありません。
しかしながら、面接官も人間、前記事に「実はそうでもない場合もあるのだが・・・」と、敢えて付け加えたように、娘によると、嫌~な感じの方もいた模様です。
今まで、息子と娘の英検に同伴し、3級以上は面接にもついて行って、出てくるまでいつも会場内で時間をつぶしていました。息子は4回の面接、娘も5回の面接で、計10回の面接を経験し、面接が終わって出てきた子供を会場入り口で出迎えました。
息子の時はラッキー
息子の場合は、4回とも満面の笑みで部屋から出てきました。
小学校時代の受験では、「面接のおばさんの先生、始めと終わりに、にこにこしてくれて、優しく話してくれて、ぜんぜん緊張しなかったわ😊」というような感想。
それもその筈、こんな髪の長いキュートな男の子が入ってきたら、緊張感に満ちた空気の面接室とはいえ、おばさん先生ならば皆相好を崩してしまうでしょう。(病弱で線が細く、当時は、よく女の子に間違えられていて、雰囲気的には羽生弓弦君・・・?)
更に、ある時は「おじいさんの先生で、ずっとにこにこして僕のほうを見てはったで!」だそうで、年配の男性の場合も、ひ弱そうな男の子がちょっともじもじしながら頑張っている姿に、ご自分のお孫さんを重ねてしまわれたりしたのかもしれません。
そんなわけで、息子の英検は総じて、優しい面接官の先生に恵まれて、和やかな雰囲気のうちにいつも終わっていたようです。そして、返ってきたってきた結果の点数も甘い甘い・・・
これでよく準1級がとれたものだと・・・
最後は中学1年生の時の準1級止まりでしたが、娘のような英語早期教育は全くなしで英語に特化も全くなし洋書もなしで、小学校3年くらいまでは公文の英語はしていましたが、その後は中学生になるまで英語は勉強せず。
(そうそう、思いだしました!○○○○教の週末無料英会話教室に家族全員で押しかけていた時期がありました!自転車で布教をしている主にユタ州出身アメリカ人の男子2人組の宣教師さんがいる教会です)
あとは、英検前の私のフォローだけで準1級まで辿り着いたという感じで、これが限界だったと思います。
でも、正直なところ、英語などちゃんと習ったことがないのに、よくまぁ合格したなぁ、あのスピーキング能力でよく通してくれたなぁ、というのが正直なところです。〇〇〇〇教の無料英会話教室、侮るべからずでしょうか?
これだけは言えるのが、子供の吸収力は大人には想像がつかないほど凄いということです。この教会で2年ほど月に2回くらい英会話教室に参加していただけですが、英検準1級レベルの聞き取りの耳はできていたということです。
あと、息子は、ものすごくビビりで、注射をする時や怖かったり緊張すると脳貧血みたいに倒れてしまったりする子でした。あと病弱だったこともあり、とにかく神経が細く、先生に大声で怒られたりした時や、ピアノの発表会などの緊張するイベントの前には気分が悪くなったりしてました。
なので、英検の面接も、「威圧的な面接官だとどうしようか」、と、すごく心配はしていたのです。あの緊張に耐えられるかと。
しかし、全回を通して心の温かい面接官の方に当たり、子供の緊張を一瞬で解きほぐすような笑顔で迎えて貰えたようです。そして、与えられるカードのトピックも、子供にとって難解、というかまだ生活体験がないようなものは渡されず、スピーキングには全く自信のなかった息子でさえもなんとか対応できたようです。
なので、私は高をくくっていました。「英検の面接官は、小さな子供には優しく、問題カードのトピックも平易なものを与えてもらえ、採点も甘い」ものだと。
息子は、優しい面接官のお陰で、準1級をクリアしたものの、そこからの1級との差はあまりに大きく、器用な小手先の試験テクニックだけでは太刀打ちできません。2級から準1級の差とは比較にならないくらい難易度がかけ離れているのです。
準1級を取ったときは、「あぁこれでやっとおわった、準1級まで取らせることができた」という感慨しかなく、1級に挑戦させる気など毛頭ありませんでした。
(青地にした意味は、娘の時とは違い、私が主導で英検を受けさせていましたということです)
息子との、ゆる~い二人三脚の英検ライフはこれで終了となりました。
次に控えるのは娘ですが、息子とは反対で、「一次さえ通れば面接は楽勝♪」という、帰国子女みたいな気持ちでいたので、まさか冷や汗をかくことがあるとは夢にも思っていませんでした。
(②に続く)