Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

18歳になった娘へ ~ 最後の手紙~

4月〇☆日の誕生日、まずは18歳おめでとう‼🎂

 

今のこの瞬間、あなたが夢を心に描き、そのために目標を設定し、それに向けて自分なりに一生懸命頑張る姿を見ることができるのは、このところ私にとっても大きな幸せとなっています。

 

それは、あなたがかつて苦しみの真っ暗闇にいた時に、私が夢見たような理想の姿の既に完成形であるので、今後のあなたの進路がどうであれ、もうこれ以上は何も望むことはありません。

18歳の娘のイメージキャラクター

中学2年、3年生の頃には、身心ともにどん底の経験をしましたね。その頃、3年後の自分が一体どこにいてどんな体調で何を思い毎日を過ごすことになるかなど皆目わからなくて自分の将来が描けずさぞ辛かったことでしょう・・・

 

それを苦しみもがきながらも、気が付けば「大きな嵐は過ぎ去った」と感じることができる今、過去の自分の何かを手放し、今後の人生に繋がる何かを得ることができているあなたが、今目の前にいます。

 

人とは全く違った人生になってしまったけれど、おそらく人生で一番辛い心身の孤独と痛みの期間を通り抜けたことから、強い忍耐力や人間観察力を持ち、そして希望を持つことの大事さを知ったように思います。

 

襲い掛かる雑念や迷いを捨てて今この瞬間を精一杯過ごすことが「自分を活かし生かすこと」だと心の底で理解できているのではないでしょうか?

 

 

あなたが18歳になったことで、私自身の18歳とちょっと重ねてしまいました。

 

あなたと違って健康には恵まれていたけれど、思い返すとそれはそれで大変な人生のターニングポイントでした・・・

高校の間は、当たり前のようにアルバイトをして、喫茶店を手伝って危ない目にあったり、問屋の棚卸の力仕事や配達をしたり、市役所の会計課に行って大人社会を垣間見たりもしました。

家は私を護る場所ではなく、小さい頃は押し入れの暗闇の中で子供心に朧気に感じていた「自分を取り巻く不条理」に怯え声を殺して泣きました。大学受験前は逃れるように友達の家に通いそこで勉強をさせてもらい、関心すら持たれなかった「大学進学」の準備も資金調達も一人でやり遂げました。

どれだけ優秀であっても一番褒めて欲しい人達に褒めてもらえず、酷い侮辱と暴力さえを受ける過程で、不安と劣等感に苛まれ、物心がついた頃からずっと「誰かに無条件の愛を与えられ、守られている」という感覚の存在を知らないまま大人になったのです。

 

これは、一見普通に見える子供が、実は大きな大切なものが欠けたまま成長してしまったという確かな一例であって、もっともっと深刻な現実を抱えて大人になる人も世の中には沢山おられます。

 

少なくとも、あなたは、愛され守られ、そしてお会いしたことのない多くの方々からも励まされここまで来れたことは、どう考えても大きな幸せ以外の何物でもないのです。

 

あなたが、まだ体調には怪しいところはあるけれど大きな回復をして未来を見つめて生きている今だから言えるけれど、「全ての人は何らかの試練を与えられて生きている」ということ。

 

あなたが、これまで多くの人に助けられ回復と成長を遂げてきたように、いずれは今度はあなたが人の力になれる姿を見れる日を心から楽しみにしています。

 

ところで、あなたが若いうちに凝縮した試練を経験することで、大きなものを手に入れていることに気づきました。

 

それは、「恐れ」への抵抗が少なくなったこと。

大抵のことは意志があれば何とかなるし、

望むような結果がついてこなくても、人はそこで幸福を見つけられる。

 

それは、私がこの長い人生でも学べなかった事でもあったのですが、その大切な真実をすでに会得できたかのように、一見無謀にも見える目標に向かって日々頑張るあなたが今ここにおり、私には眩しくさえ見えるのです。

 

あなたは「恐れ」を持つ余地がないほどに「生きる」ことへの強い渇望を持ち、自分の体調がこんなでも、世の中があんなことになっていても、「海外で勉強する」というかねてからの自分の目標に向かって少しもブレることなく突き進んでいるのですよね。

 

あなたの意志を阻むものは何もなく、その意志を貫く先に待ち構えている世界はどのようなものであるかは私には想像がつきませんが、きっとあなたの心の中にははっきりしたビジョンが描けているのでしょう。

 

仮に諸事情が許さず、結果的に日本に留まることになっても、これまでの苦難を乗り越えてきたあなたのこと、

 

一旦は、まるでゼロかマイナスのスタート地点に戻ったように落胆したとしても、再度、不死鳥のようにそこから何かを築き上げてゆく底力がついていると信じています。

 

だから、私は、何も心配していません。

 

何処にいても、何に取り組んでいても、あなたが、辛い病気の経験から得た力によって支えられ、周りの人達にも支えられ、苦しくても未来の方向に顔を上げて、日々自分の出来ることに謙虚に取り組む姿勢を続けてゆく限り、あなたの歩みは止まることはないでしょう。

 

それは人間としての究極の尊い生き方であり、それを自然に実践しているのだから、あなたの行く先は明るいものでないはずはないのです。

 

なので・・・

 

「学校事故犠牲者である悲運の一中学生」の復活を願ってずっと続けてきたこのブログの主人公も、この4年と少しの人生の学校の中での一連の出来事から、大きな学びを得て、充実した時間を生きることができていると感じる今、もう卒業する時なのだとふと悟りました。

 

本日、5月5日の子供の日を、悲喜こもごものあなたの思い出が詰まった子供時代からの卒業の日にすることにしようと決めました。

 

今気づきました・・・

2年前に貰った卒業証書は、中学校には行けなかったけれど、人生の学校」でハードモードの苦しみの過程をしっかりと学び終えたことの卒業証書

 

そして今、更に手にしたもう一段階進んだ卒業証書は・・・

 

あなたの日々の頑張りへの勲章であり、自分の描く未来へのパスポート

 

 

Friendshipは船と港 ~完~

 

 

 

(次回は今後の予定と皆様へのご挨拶をさせて頂きます)

 

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