昨日「速報」で出した記事についてです。これまでの流れはこちらから☟
やっと掲載されてほっとしています…
掲載されるかどうかは最後までわからないため、「新聞記事のテーマ」についても、このブログでも「思わせぶり」に伏せた形を取っておりましてすみませんでした。
しかし、「掲載はぼ確実だ」とブログで皆さんにご報告した日から、いつまで経っても記者さんから連絡が来ません。今まで取材から掲載までこんなに時間が空いたことがなかったため、「もしかしたら社内で何かもめているか、最悪「没」になったのでは…」と真剣に思い始めていました。
没になる理由としては、一つしか考えられません。
「私がブログで、掲載を予告してしまったため、どこかの筋からクレームが入ったのかも…」
そんな感じでずっと心配してましたが、9月9日の重陽の節句~菊の花を愛で、9の字の重なりで陽の気が極まるというパワーのありそうな良いお日にちに出して下さいました。
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記事を貫くテーマで争う
種明かしをしますと、7月後半に記者さんが取材に来られた時に、娘がまず初めに訴えたことは、こんな事でした☟
☆脳脊髄液減少症治療(ブラッドパッチ)の保険診療点数が低いことから、この治療をお医者さんがいなくなり、将来の患者さんが治療できなくなるとしたら大変だ
☆福山のM先生が今年で病院を辞めさせられそうだから、少しでもそれを阻止する力になりたい
☆最終的に新聞記事になることで問題の周知にもなるし、それを読んだ行政で保健制度を変えられる偉い人が心を動かしてくれて、保険診療点を改正する方向になってほしい
☆それに「TOEIC980 点」のことをまだ覚えている人がいるだろうから、私が声を上げることでまだ沢山の人が見てくれると思う。
☆明石のN先生もコラボしてくれそうだから前の記事みたいに一緒に訴えたい。
ということで、私達はあくまでも、脳脊髄液減少症を取り巻く諸問題を世間に気づいてもらうための「客寄せパンダ の役割」に徹することが自分たちの使命であり、主役はあくまでも明舞のN先生、悪くても紙面は半々くらいでいくのが良いと考えていました。
しかし、記者さんはこう言われます。
「医療雑誌とかではないから、医療の問題ではなくて『くららちゃんの回復のストーリー』を書きたいとこちらは考えているのですよ…」
一般の新聞なので、確かに、マイナーな病気についての細かい保険診療の事を書くのは難しい、というのは理解できますが・・・
しかし、このまま押し切られて「娘の回復ストーリー」にされてしまったら、こちらが公に出る意味が無くなってしまいます。
一つには、まだ、「回復しました!」と胸を張って言える状態ではありませんし、それに、現在、脳脊髄液減少症の患者さんが、熱海のS先生の移動や福山のM先生の在職が危うい状況で不安になっておられる中で、一人能天気に「回復しました!♬」なんて空気を読めないことができるわけないではありませんか⁈
曲がりなりにも娘を世間に晒すのですから、それなりの社会的意義がある事でないことには、こちらも敢行しようとは思わないのです…
中傷やバッシング、好奇の目に晒されることは必ずあるでしょうから・・・
なので、私は最終的に(恐る恐る…)こう釘を刺させて頂いたのです。
「娘の事を書くだけなら記事にする意味がありません。現在、深刻な問題になりつつある脳脊髄液減少症治療の後継者が問題や、不当に低い保険診療点数のこともしっかり書いて下さらないなら、申し訳ありませんが、この話はなかったことにしてください」
記者さんも、こちらの気持ちや娘の立場を理解してくださり、「この後、明石のN先生の所にも行きますから…」ということで、記事を貫くテーマについてはデスクともよくご相談して頂くことになったのです。
その後結局、医療的な問題点についてきちんと書いてもらえるとう前提で、「娘の回復ストーリー」という形をベースにすることになりました。この点は記者さんもデスクも譲れないということでしたので。
でも考えてみると、「多くの人に読んで頂くにはそのようなソフトタッチの紙面のほうが確かに良いだろう」と私も思うようになっていました。
なので、新聞社の意向を組んだ形で、
「客寄せパンダ🐼」兼「ヒロイン(?)…👸」
に方針転換…
そして出来上がった紙面がこちらでした。
TOEIC980点の少女襲った「脳脊髄液減少症」 3年半の治療経て回復へ|総合|神戸新聞NEXT
N先生のコメント欄は想定外に随分小さくて見るなりギョッとしましたが…
でも、見出しにでかでかと「ブラッドパッチ治療法効果」、そして「少ない専門医『医療施設整備』を」と書いて下さいましたね。
福山の病院でのブラッドパッチ成功の事も書いてあります。
後進の医師が育たないことも各所にちりばめられており、保険診療点数のことはN先生のコメント欄に押し込めてありますが、記事中の「娘の辿った体験」が刺激的であるため、きっと最後まで読んで下さるだろうと思います。
視覚に訴え、読みやすく、心にも留まりやすい形で、脳脊髄液減少症の問題点が整理されている素晴らしい記事を産み出してくださった神戸新聞社様、特に担当のデスクとS記者さんには感謝のしようがございません。ありがとうございました!🙇🙇
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明石のN先生の御人徳に敬服
N先生も、お忙しい中、快く取材を引き受けてくださり、ありがとうございました。
今回は脇役に回ってくださり、おまけに先生の病院ではなく福山の病院に言及する記事内容でありましたが💦、専門医として、現在の脳脊髄液減少症の問題点をしっかりと記者さんに伝えて下さった事には深い感謝と尊敬の 念を禁じえません。
どうか、この記事が多くの方々の心に残り、少しずつでも、脳脊髄液減少症に限らず様々な病気で苦しむ患者さん達が安心して治療を受けられるよう、充分な医療施設の整備が行われていくことを、私も記者さんも、🐼になってくれた娘も心底からの期待感を持ち続けます。
そして、差し迫った現実的問題として、当ブログでもご署名協力して下さった多くの方々の思いが実を結び、福山医療センターの守山医師が来年度も同病院に在職が可能となり、多くの患者さんが救われ続けることを願ってやみません。
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