Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

娘のいない部屋 ~ 娘の決心、そして別れ ④

娘が去ってから4日が経つ。

閉じられた娘の部屋のドアを開けると、冷たい空気が流れ出て肌に触る。

枕元にある、置いてゆかれたアイパッドも、慣れ親しんだ所有者が突然いなくなり悲しそうな様子をしている。

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部屋には娘がいた頃の生活感がそのまま残る。

 

この2年間、何処にいようとも私の生活意識の中心はこの部屋で過ごす娘にあった。

 

昏睡睡眠の時期、娘の哀れな姿を正視のがしんどくなってカラオケに逃げていた時間も、度重なる入院の際も、心の中心には常に「部屋で眠る娘の顔」があった。

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娘の輝ける日々も、嵐のような試練の日々も、じっくりと語り合うことはあまりしない私達であったが、その極端な経験から生じる、あり得ない色彩に満ちた感情を共有し、いつも一緒の空間にいた。

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これだけ長い間、娘の顔も見ず声も聞かずに娘の実在に触れることができないのは、娘が生まれてから初めてではないだろうか…

 

毎朝目覚めると娘の部屋に意識を届け、毎晩眠りに落ちる時も「娘はもう夢を見ているだろうか」と扉越しの娘の部屋の方向へと思いを馳せる。

 

キッチンで料理をする時も、隣の部屋でテレビをつける時も、「娘の邪魔にならないように気をつけなきゃ…」というふうに、思わず気を遣ってしまう。

 

そして、「はっとして」思う。娘は今ここにおらず、自らの再起をかけた修行のような治療に赴いているのである、と。

 

でも、会うことのできぬどれだけの時間が流れてゆけども、娘の残していった空気はそのまま変わる事はない。

 

2年間の殆どの時間を過ごしたこの空間には、目覚めても天井を見つめ音楽を聴くだけだった長い期間のやるせない気持ち、最近は娘も良く使う理不尽」思いが、娘自身の身体から離れ大きな念となって未だに居座り続けているようだ。

 

そしてまた、事態が好転し出してからの、一筋の光から確かに見いだせた希望、友人との笑い声、春に着るために視線の先に掛けてある「希望の地福山」で買ったシャツとスカート。それらに注がれる娘の明るい眼差しから未来へと向かう気持ちがほとばしり、天井を貫くような光の束となってこの部屋に新たな様相を創りだしている。

 

それらカラーの異なる、暗く冷たい想念暖かく眩しい相念が、交わることなくぶつかり合い、ぐるぐる対流している部屋。それが、13歳から15歳の多感な時期に、桁外れな歓喜と試練を経験した娘の部屋。

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 これこそが、今ここにいない娘の実体無き存在感として私に迫る。

 

 

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それはそれとして、実体としての本人の笑顔を見ることができず、毎日必ず聞いていた声を聞けないのは、何とも形容しがたい寂しさで、既に心に大きな空洞ができてしまったようだ。

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昨夜、依然として連絡を寄こさない娘を想い、うっかり部屋のドアを開けたら、思いがけず落涙してしまった。

 

 

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