今日は、この事件の続報です。
先日、「毒部屋案件」の第4回調停のため神戸簡易裁判所(地方裁判所と」同じ建物の中)に赴いた。
T先生の機転
第三回目までの調停は、双方の議論がまったく嚙み合っておらず、こちらが苦労して調べ上げた提出資料を、相手方は全く読み込んでいないのか、はたまた、対抗できる根拠を持たないためわざと争点にしようとしないのか、何れにせよ、こちら側としてはとても歯がゆい思いをしてきた。
「それならば!」と今回こちらのT弁護士先生は目先を変えて、相手に直接幾つかの質問をぶつける形の主張書面を書かれたのだ。これでは相手方は嫌でも「答えること」が要求される。つまりはぐらかす逃げ道を絶つ目的だ。
調停の少し前にこれを裁判所に提出されたのだが、なんと、調停前夜に速攻で相手方からの主張抗弁に付随して回答が返ってきた!これにはT先生もびっくりだ。
案の定、ボロ丸出しの回答で、はっきりと馬脚を現していた。
戦術成功! 流石はT先生。
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こんなに酷い文面は見たことない!
相手方の主張書面、結構な量はあったが正直前半部分は「ゴミ」だった。今回は一番状況を知る誠実な医師の書いてくれた「真実を語る診断書」の揚げ足を取るつもりだったのだろうが、核心部分を読み間違え、延々と持論を述べているのだが、初めの前提が誤りであるので読むに値しないものだ。
私も医師も言ってもいない事をうだうだと書き連ねていて見ていて気分が悪くなった。書いている本人は気持ち悪くならないのだろうか・・・
そして、科学者でも建築関係者でもないのに、自分の得ることのできた極少の知識のみで、「○○は~であるから、よって××であることを示す」などと断言している…
大学で学問をした人間なら、普通こんな非科学的で確かな論拠のない「断定」など恥ずかしくてできないものなのに、よくもまぁ・・・
例えば前回の、
「シンナーは空気より重いので塗料臭が上に行くはずがない(キッパリ!)」
という主張がまさにそうなのだが、今回もこんなことを言ってきた。
「事故後一ヶ月の空気検査により、検出された物質はホルムアルデヒドのみである。なので、ホルムアルデヒドが申立人ら(被害者)の症状の原因物質である。そして、工事にはホルムアルデヒドを含む物質を使用していない。よって申立人らの症状と相手方らの工事との間に因果関係はない」
ここには、多くの阿漕(あこぎ)な誤謬が隠されている。
☆この保険会社は、被害を出した事故後すぐに検査をする義務があったのに1ヶ月も引き延ばし、塗料の揮発性有機化合物が消えた頃に検査に来て、「ほら、何も出ませんでした!」と、原因物質の隠蔽を図った事実。それをこの弁護士は気づかないふりをしている。
☆「ホルムアルデヒド」が検出されてしまったのはあちらの誤算だったが、「工事のza材料としては使用していない」ということで突っぱねようとする。だが、そこには「有機性化合物が熱や光により他の物質(ホルムアルデヒド等)に変化する」という基本的認識が欠けているのだが…
或いは、ホルムアルデヒドの出る工事原料を意図的に提出していないこという悪質なことをやっているとも考えられる。
☆検査で検知される化学物質は10種に満たない。しかし、提出された工事材料(塗料や有機溶剤など)には、検査で検知される項目以外の物質が幾つもあった。そしてそれらは人体に有害で爆発の危険のある恐い化学成分なのである。
そして、それらの成分のもたらす急性被害というのが、私たちの症状と完全に一致している。なのに、相手方弁護士はその事には全く触れない。
このような、ごまかしや作為的な事実の隠蔽を平然と書いてくるのだ。
なのでこの「主張書面」だが、法律文書の体裁はなしているが、実質は小学生の作文程度の中身スカスカなものだ。
心底思うのだが、こんなにがたがたで欠陥だらけの理論構築で主張していて、この人はこんなのを書いて気持ち悪くならないのだろうか?
読まされるこちらは、体の芯がぞわ~と気持ち悪くなる。
例えると、「絶対音感のある人が、狂った音を延々と聴かされているような感覚」に近いかもしれない。生理的に受け入れられず体の芯から気持ち悪いのだ。
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証言も二転三転
今回はっきりした、この工事会社と保険会社お抱えの弁護士の「一番バレてはならない事実」は、この部分・・・
2回目のシンナー臭被害の際(8月8日)、私は下の塗装現場に行き、そこにいた職員に「塗装による化学物質がまた部屋に充満してきた!」と伝えたが、この職員は信じようとしないので、上に連れて行き部屋に上がらせ臭いを確認させた。
「シンナー臭を認めた」この職員は、すぐに工事会社の社長に電話をしていたのだ。
そして社長の指示で私たちはホテルに避難をした。
この事実を無かったことにしたい相手方は、始めの報告書にこう書いている
●2回目の工事(8/9)には、「(私からの)クレームがなかった」
それが、調停が進みこちらが色んな証拠を出すにつれて供述がこう変わった。
●2回目の工事(8/9)には、「申立人(私)の玄関口まで行って話を聞いた」
嘘をつき通すのに無理を感じたのか、今回初めて「クレームはあった」ことになり、おまけに「玄関口まで行って話した」となったが、どうしても「部屋に上がって臭いを確認した」ことは隠し通したいのが見え見えのものであった。
しかし、今なお「2回目の工事のあった日が8月8日であったこと」は認めようとせず、それが「8月9日だ」と言い張っている。理由は、私たちがホテルに避難した日(8月8日)は記録に残っているので、日付をずらせてシンナー臭とホテル避難の因果関係をごまかそうとしているのだろう。
というように「一事が万事」で、こんな調子で平気で、見え見えの隠蔽や虚偽をしまくっているのだ。
法を守るべき弁護士ともあろうものが・・・
悪いことをした立場の人間を弁護するのは権利として認められていることなので否定はしないが、加害者の嘘に加担して、事実を故意に歪め、こんなに露骨な嘘を捏造し、都合が悪くなったら証言をコロコロ変えるような、人として信じるに足りない行いをする者、或いはそれを諫めず看過する者が法に基づく調停の場に存在することが許されてよいのだろうか?
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純真・素朴な私のつぶやき
なので、私は調停の場で、開口一番うっかりこう呟いてしまった。
「相手方の弁護士の主張書面、見ておわかりのように証言も二転三転していますし、書いてあることがあちこち嘘だらけなのです。こんな不正を捏造する人間、わかっていて嘘をつく人間…こんな出鱈目な書面が、この調停という場にあるということなのですが…こんな事はあってよいものなのでしょうか?」
これに対する、調停員(今回は前回の2人に加え裁判官らしき人も加わった)達も、こちらのT先生の反応も非常に微妙なものだった。唖然とされていると言ってもよいかもしれない。
「この人は一体何を素朴な事を言ってるのだ?」
と思われてしまった節はある。
考えてみれば、調停という場は、被害者か加害者のどちらかが事実を認めずに嘘を言って収集がつかなくなったような状態を収めるための場であるのかもしれない。
なので、調停員にもT先生にとっても、こんなのは当たり前の日常茶飯事のことなのだろう。
私としては、一つの事実について双方の「認識の違い」であるなら、話し合いにより歩み寄りも可能に思えるが、そのそも今回のように、保険会社お抱えの弁護士が、空気検査を行ったその保険会社を勝たせるために、すなわち自分の首を繋ぐために、裁判所のへ嘘と詭弁で塗り固めた文書を提出している。そして、結果として被害者を苦しめている。こちらは本当に、二次被害を受けている心境だ。
こんな人道に背くような稚拙な悪事に加担しその代理人になるのが、弁護士という栄えある職に就く者の仕事なのか? 詐欺師集団とどう違うのか全く区別がつかない。
100パーセントの整合性を以って事実を主張する者と、もう既にポロポロと辻褄の合わないイカサマが露呈している者との対峙であっても、イカサマをした者はその場から追放されることはない。そして、自らの目的とする物(報酬)のために、手段を選ばずこれからも平然として滅茶苦茶な「作品(主張書面)」を送ってくることだろう。
一般社会では許容されない「虚偽を支えそのシナリオを作成する人間」が、裁判所の法の下では奉られ巨額の報酬を得ているというのは実に不思議なことに思えた。
(長文にお付き合いいただきありがとうございました!今回の記事はT先生からNGがでるかもしれません…)
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