Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

「私、こんなこと言ってないのに …‼」~娘絶叫、『開示請求』虚偽の記載

神戸市教育委員会から送られてきた開示請求の束がしばらく前に届いたことは既にお伝えしました。

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請求から送付までの教育委員会の対応は実にきちんとしていて、学校事故の中には「事故報告書」などを手にいれるためにご苦労されている患者さんご家族も多い中、スムーズに必要なものが手に入ることとなりほっとしておりました。

 

これを弁護士さんの方にお渡しするにあたって、「どんなことが書いてあるだろうか?」と読んでいったのですが、私と学校のやりとり、その時に受けた印象などは細かい記述が多くあります。

 

私が学校に連絡の一つ一つは、どんどん悪化してゆく娘を見ておろおろと切羽詰まっている状態なのに、一方学校の方はなかなか事態の深刻さを気づいてもらえなかったり、加害者側の態度が急変したりと、絶大なストレス下でのSOSのようなものでした。

 

しかし、それらのメモのみを繋ぎ合わせると・・・こちらの危機的心境を知らない人が読めば、そこにはまるでモンペのような姿が浮き上がります。

 

「悲劇の進行している現場」からは離れて、学校の中で普通と変わらぬ日常を送っている先生方には、おそらく私の訴える一言一言がそのような無機的なものに映っていたのだと思うとちょっと悲しくなりました。

 

私が先生達を慮って発した気遣いの言葉は書かれず、こちらの要求のみが並べられている状況で、そこからは生徒家庭の心情の悲しい色は全く読み取ることができないものだと知りました。

まぁ、これが報告書と言うものでしょうから、それは想定内と言えばそうだったのですが・・・

 

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あまりにも酷い虚偽記載

 資料を読み進めていくと、事実関係を記載するものとして大事な書類である「事故後の生徒宅への訪問」のメモが出てきました。手書きのものです。

 

これはいわば、事故後の正式な「娘への聞き取り調査」であったわけです。

 

娘は学校へ行けなくなり家で寝ていました。そして、被害生徒宅と加害生徒宅へ担当の先生が聞き取りに行かれたわけです。まずこちら、そして、あちらと言う順番で。

 

娘は、正直に全てを話していました。授業全体の様子、転んだ後の加害生徒の不誠実な対応(これのみ後に謝罪あり)、そして自分が転んだ場面については特に鮮明な記憶に基づいて、ジェスチャーまで入れて話していました。

 

それは、事故の状況を本人が語る上で訴訟になっても大事な部分だと思うのですが、そこに信じられない奇妙な記載が見つかったのです!

一瞬、周りの世界が止まりました。

 

詳しくは書けませんが、これだと、あの大転倒、宙を吹っ飛び腰から落ちたことの責任は、娘にもあったとも取れるものでした。

 

また、娘は体調が悪い中、「どんなに酷い落ち方をしたか」を頑張って話していたのに、それは一言も書いてありませんでした。

 

これによって事故の印象は全く違ったものになってしまうのは確実です。

 

思い出してみると、後におかしいと思う出来事がありました。事故発生後1年ほどの時点で新聞記事になった時のことです。

 

記者さんの下書きメモを、数字の間違いなどがないかの確認のために見せて貰った時に見つけた、愕然とするような事実相違がちょうどこの学校メモの虚偽記載に当たる部分だったのです。

 

その時は「何でこちらが話していないようなこんな変な表現をするのだろうか…」と、訝っていたのですが、仮に、あの虚偽メモに基づいて、新聞社の取材の時も、担当先生か教頭なり学校長が事故の顛末を語っていたとすれば、完全に記者さんの印象を変えてしまう結果となるのです。

 

「こんな虚偽が載せられるくらいなら、もう出さないでください」とまで言うようなものでした。

 

 

娘の反応

 

事故後の家庭での聞き取り調査の時、私も同席しており娘の言う事は一部始終、一言一句、事故当日に聞いたことと相違がないかを細心の注意を払い聞いていました。なので、娘から直接聞いていた事実を異なるところがあれば、どんな小さなことでも気づいていたはずです。

 

娘は100%こんな証言はしていません。

 

このメモのことを、娘に伝えようかどうか迷いました。現在、精神科に通院するほどの痛手を心に受けている娘です。更なる試練を与えるのはできれば避けたい事でしたが、弁護士さんに伝える大事な部分であるために確認する必要がありました。

 

娘の気分がよさそうな時に、ほんとうにさっと軽い話の中に織り込んで聞いてみたのですが…

 

「それ…何?… 先生が書かはった紙を見せて…」 

 

と、娘が真顔になって言ったために、生々しい手書きの文字のコピーを見せてしまうことになったのです。

 

娘は、少しメモを見つめていましたが、その場で泣き出し絶叫しました。

「私、こんなこと、ひとことも言ってないのに‼…」

 

信頼を裏切られた悲しみと怒りの混ざった涙でした。

 

まさに、「青天の霹靂」のような衝撃だったと察するに余りあります。私もこれを発見した時は頭が真っ白になって身体が震えましたから・・・

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レンブラント『ガラリアの海の嵐』

 

担当の先生が「何かの都合」で故意にされたのではないとは思いたいです。とても人情味溢れる娘も大好きだった先生なので・・・

 

おそらくは、娘が話したあの体育の授業時の色んな話がごちゃ混ぜになってしまい「記載ミス」をされてしまった可能性が高いのですが…

 

しかし、先生の方には加害生徒の心と立場を守りたいという心理が強く働いていただろうことは、直後から色々感じる場面は事実としてあったため、その意識がこう書かせてしまったのかもしれないとも考えられます。

 

何故か、加害生徒側への配慮の方が大きいというのは「学校事故」の常のようですが、 被害者側にとって、これはあってはならない「不実」に他なりません。

 

しかしながら、このメモに基づいた印象で娘の事故がずっと学校関係者から色眼鏡で見られていたのかもしれないと思うと、娘にとっては精神的拷問とも言えるような事実の発覚であり、こちらの被った痛手に更に上塗りをするものであることは確かです。

 

このような事実とは異なる記載については、訴訟の場ではどういう扱いを受けるのでしょうか・・・? 話をした当の本人が違うと言えば、修正、撤回がされるものであることを願います。 

 

 

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