前回のの続きです
今日は、私が「加害者を相手方に加える」という、文字に起こせば当然至極のことにずっと葛藤を続けてきた過程で、幾人もの方に意見を求めてきたことを端的に書こうと思います。
加害者が大人なら淡々と進めていたと思うのですが、中学生以上になると相手方となるのが「親」ではなく「本人=当時13歳の子供」となり、それも、付き合いのない生徒さんでもなかったため、私の中には今でも情緒的には迷いがあります。
「賛成派」の方々のご意見
☆行政書士・・・「学校事故における加害者側が、被害者に対して「個人賠償責任保険」での補償を行うために必要な『過失責任』すら負おうとしないなら、きちんと法に則って賠償をしてもらうために訴訟をするが筋です」
☆脳脊髄液減少症の患者さん家族・・・「訴訟は親は代理人で本人が主体となるもの。トラウマを持つ身ではハードだが、くららさんが加害者を赦せないという強い気持ちがあるならしっかり意思確認をして訴訟をするべき」
「いつまで続くかわからない症状に対する自費を含む治療や民間の治療などをを安心して受けさせてあげるためには、一番責任のある立場の人から補償を貰うのは当たり前の事」
☆読者様コメント多数・・・「くららさんの無念の思いをお母様が一番ご存じなのだから、くららさんのために、きちんとした法の裁きを相手に受けさせ、きちんと賠償をしてもらい今後の治療を十分にしてあげてください!」
☆神戸の神社の神主さん・・・「そんなの当たり前だ。私なら娘がそんな状態にされたらもっとえぐい復讐をしてやる」
☆親戚の岸和田の男性・・・ 「訴えるなんて生易しい。男親なら可愛い娘がこんな目に遭って謝罪もされないのなら、相手の所に乗り込んでいって大暴れしてもおかしくないくらいの事だ。なんでそこまで我慢してるのか理解できない」
☆神戸でお世話になった娘を知る方・・・「訴えないと謝罪をしてくれないのだったら、訴えて謝罪してもらえばいいのでは? 学校の先生にだけ謝って貰うのではくららちゃんとしては納得いかないのではないかな…」
「まだ訴えてないの?何なら弁護士さん紹介するよ」
世間の大方が、「直接の加害者を相手方にするのが当然」だという見方をされています。
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小さな学校事故でも訴訟はガンガンなされている
実際、巷では、お子様が学校事故や虐めの被害者となった親御さんが、「入院1週間」とか、「叩かれて眼鏡を壊された」とか「歯を1本折られた」のレベルであっても、即、学校と加害者側を相手方として訴訟をされることもあります。
そして、それなりの賠償判決が出ることもあるのが事実です。
娘の被害は、誰が考えてもそれ以上の比較にならない被害を被っています。
髄液漏れと言うのは、脳の神経系統を失調させ身体と精神の機能を大きく奪ってしまう恐ろしい病気です。骨が折れたり血まみれになるなどのわかりやすい症状はありなせんが、重症化するとそんなに生易しいものではなく、娘のように長期間の廃人状態にまでなってしまうことも少なくありません。
☆2年間も通学不能にされた
☆高校受験ができなかった
☆海外へ行くチャンスを幾つも潰された
☆一番大切な時期の2年間の教育が欠落してしてしまった
☆大きな痛みを伴う治療に何度も耐え、計り知れない検査被曝もさせられた
☆現在も運動制限のある不自由な生活を送るしかなくなっている
☆頭が以前より悪くなってしまったまま戻らない
☆3年経っても心身の不調が大きく元の状態には程遠い
☆心にも通院が必要なほど大きな傷を作られた
☆後遺症が残りそうだ
言葉で書くと、さらりとした印象を持ってしまいますが、どれ一つを取っても人の一生を左右するような大きな問題で、それにまつわる苦渋の日々の記憶は一文字一文字に絡みついているのです。
自分の子供がこんなに酷い目に遭わされたのですから、相手方に加害者を加えないというのは、かなり特殊な事情がある以外はないと考えるのが普通だと思われます。
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「加害者側」の経済的損失はゼロなのだから
「償い」に関して…、賠償額は子供の場合驚くほど低いのですが、加害者側が敗訴して「過失責任」が認められたら、賠償責任が生じたとしても、支払うのは個人賠償責任保険の損保会社であって加害者家庭は一銭の支出も不要なのです。(加害者の方は入っておられます)
なので、「相手方」に加えたところで、加害者ご本人にも保護者の方にも何もご迷惑をかけるわけではなく、ただ、裁判所に何度か足を運んでいただくお時間と交通費くらいを出して頂くことになるだけと思います。更に、個人賠償責任保険に入っていれば通常、加害者になった場合は通常弁護士費用も補償の対象となるのです。
「被害者」である場合は、同じ保険に入っていたとしても弁護士費用は出ないという矛盾を感じますが、このように、このタイプの保険に入ってる限り「加害者側」は一切金銭的負担からは守られるのが常なのです。
(被害者であるこちらは、入っているどの保険の弁護士補償も使えず、身銭を切って弁護士費用を出すという冗談のような話ですが)
本当に加害者側は何も痛くも痒くもない。
自身の大切な子供が「訴えられる」という不快感を除いては・・・
こちらは娘の心身も人生も壊されるような甚大な被害に加え、私も命をすり減らすような日々を余儀なくされてきました。出費もかなりのものになっていて、まさに泣きっ面に蜂の状態で生きてきたのに・・・
こういう風に順序だてて考えると、「相手方に加害生徒を加えること」には何の躊躇も感じる必要がないのが普通の人間の感覚であり、こちらがあれこれ迷う必要もないのですが、それでも相手が「当時13歳で現在16歳の子供」であり、「それを必死で守ろうとする親の存在」をひしひしと感じる部分に引っかかってしまうのが私の心の弱さなのかもしれません。
更に、私の弱気に拍車をかけた出来事があったのですが、それは次に回します。
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