Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

「TOEIC890点」と「TOEIC980点」~ それぞれの人生と英語習得の軌跡

2020年最後の記事には、私の人生で一番大切な宝物である2つの存在に共通したテーマで締めくくろうと思います。

 

先月11月の私の誕生日の翌日、lineにこんな写真画像が送られてきました!

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娘が学校で久しぶりのテストを受けていたんだ!それがTOEIC890点⁈

どんなリアクションをすればよいか一瞬戸惑いました。

 

娘自身はどんな感慨を持ってこの点数を受け止めているのでしょうか…?自分では不本意だと思ったかもしれませんが、きっと私の誕生日のプレゼントのつもりで送ってくれたに違いありません。

 

私としては、不幸な事故による髄液漏れで高次脳機能障害になり、まったく本を読んだり思考をしたりできない長い日々を経て、ここまで脳が回復したのだから喜んで思いっきり褒めてあげるべきだと思いました。

なので急いで、

「久しぶりに受けたのに凄いやんか‼ ここまでよく頭が戻ってきたね!感動したよ!」

と、返事を送りました。

 

すると、意外な言葉が・・・

 

「くららと違うで」

 

TOEICの画像に気を取られて、完全な思い込み違いをしていたのですが、これは滅多に便りを寄越さない息子からのメールなのでした!

 

そして、この知らせは、娘がTOEICで980点を取った時に匹敵するほどの感動を私の心に呼び起こしたのです・・・

 

特殊な英語経験者の二人

 

うちの2人の子供は、幸か不幸か普通の英語習得ができない運命に生れたようです。 

 

小6でTOEIC980点の娘は、放ったらかしにされた結果、全く「勉強」をせずにお子様向けのアメリカンドラマをだらだら観ていました。そして、お楽しみの「膨大な英語読書」と断続的に継続したSkypeフィリピン講師の25分の「1dollar英会話」のみを、比率は9対1くらいの割合でやっていました。そして、中学ではご存じの通り英語はほぼ学習することはかないませんでしたが、2年の空白期間の後、「小学生の間」にインター編入後の授業でも困らない英語力を自分で身につけていたことがわかりました。

 

初TOEICで890点の息子は、語学には全く興味を示さない中、公文の英語を小学校2年生まで(やらされ)続け、それからは英検の直前1ヶ月くらい私が尻をたたきその級の特訓をしました。そして最終的に中1で英検準1級を取ったあたりで、英語学習は終わったようなものでした。 (娘と違い、英語に興味を示さず、英語の本はほとんど読んでません) 

幼少からの病気の悪化で中学は1/3くらいの時間数しか登校できず文法事項の理解は娘ほどではないですがあやふやで、高校入学後は病状悪化で全く勉強ができる状態でなく、一番大事な3年間の英語学習は文字通りゼロの状態です。

 

なので息子の場合、今回初めてのぶっつけ本番の受験でこんな点数を取るのは、普通なら不可能な気がするのです・・・

 

 

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 学習時間と英語試験の得点

 

今回の息子のTOEICの結果を見て、「英語学習時間と得点との関係」に興味が湧きましたので、読者さんが運営されているサイトに伺わせていただきました。

 

まずは、息子の英検準1級取得までの英語「学習時間」です。

 

☆幼児~小学校低学年の公文英語 1日15分× 合計3年 = 273時間

☆英検前の直前特訓  1日平均30分×30日×4回(3級~準1級)=60時間

☆中学校で中1の時の英検準1級受験日までの授業参加 ☞100時間ほど

☆学校の宿題や課題☞50時間ほど

 

総計483時間ほどとなります

 

読者様のサイト、「英語学習ひろば」によりますと、3級から準1級まで710時間かかるとあります。中1で英語を初めてゼロから始めた人が3級を取るのが中3としたら、その間の学習時間は、年間授業で200時間、宿題、塾などで100時間として年間300時間、それが3年として900時間くらいと見積もります。

すると準1級までに必要な平均的総合時間

(3級までの)900時間+(3級~準1級までの)710時間 =1610時間

 

となり、息子の483時間という英検準1級までの習得速度はかなり早かったと言えそうです。

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 引用:【英検学習時間目安】英語検定学習者600名を対象に調査 | 英語学習ひろば

 

 

そして、最近TOEICを受けるまでには、上記の433時間に中学の英語の学習時間が100時間程度加わり、その後は5年半の間で英語に触れたのは多めに見積もっても100時間くらいなので、600時間と少しの学習時間です。

 

下の表では、350点から850点までが910時間、350点から950点が1160時間とありますが、息子の点数が890点なのでその間くらいの960時間くらいと見ます。

それに、TOEIC350点を取るまでの学習時間を足したものが890点を取るために必要な英語学習時間となるわけですが・・・

調べるとTOEIC350点というのが英検4級くらいなので中2レベルとして、中1でゼロから初めてそこまでの学習時間が年間300時間×2=600時間となります

なので890点までに必要な平均的時間の合計は、

(350点までの)600時間+(350点から890点までの)960時間=1560時間

 

なので、中学も満足に通えず、その後の高1から高3までの完全廃人状態で勉強どころではない3年間を挟み、そしてその後のリハビリの中で受けた試験としては、親馬鹿は差し引いても素晴らしい点数だったとわかります。

だから私は感激したのでした。

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引用:【TOEICの必要学習時間目安】TOEIC学習者を対象に調査 | 英語学習ひろば

 


 今回は息子が希望したわけではない半強制的な状況での受験でしたが、今後、自分がモチベーションを感じて対策などをすれば、次回は900点に乗ることも可能かもしれません。 

でも、「やれば物凄くできるのに気の向かないことは絶対にしない」息子ですのでこれが最後になるかもしれません。

 

少し離れたところで現在もリハビリ中ですが、一度はどん底まで落ちた身体と脳機能と精神(鬱)の状態が、昨年に比べると少しずつ上向いている気配があり、この点数は息子の体調の回復具合を象徴しているような気がして、私の気持ちを大きく持ち上げてくれました。

まさにナイスな誕生日プレゼントだったのです‼

 

娘に関しては、今はまだ毎日が大変なので、「またTOEICを受けてみない?」とはこちらからはとても言い出せません…。点数が下がっていたら本人も落胆するだろうし、今後は本人が希望しないのなら受験などで必要な時以外は受けない可能性が大きいですね。

正直なところ、TOEICの出来で脳機能がどれだけ回復しているか知りたい気もするのですが…

 

なので、今後どちらが受けるとしてもTOEICが2人の健康の回復度を測るバロメーターみたいにな捉え方になることは間違いありません💦

 

来年は2人とも更に健康に近づくよう、そして全ての子供たちが希望を持てる明るい2021年になることを心より願います…

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 読者の方々も、この一年、書いたり止めたりのこちらの気まぐれにお付き合いいただき誠にありがとうございました。

 

皆様、それぞれ何らかの困難を抱えておられることと思いますが、そのような中でも2021年はできるだけ明るい心持ちでおられるようお祈りしつつ、感謝の念を込めまして本年のブログを閉じさせて頂こうと思います。

 

 

 

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