母の一周忌を終え、先送りしてきた一つ一つが精神を削られる諸所の課題に取り組む時期となりました。最後に皆さんにお伝えしたい幾つかの、娘にとって重要なテーマを語ることで「ブログ第2部」を終了とします。
まずはこの「英語のシリーズ」を完結させます
2月に書き始めていたこのタイトル、
「TOEIC980点の子供が公立中学の英語の授業を受けるということ」
ですが、導入部分が3回分に渡ってしまい、肝心の原籍中学校での体験が書けぬまま8か月が経過してしまいました。
できれば、全てに目を通していただけると状況把握が容易になると思いますが、皆さんお忙しいでしょうから、以下、簡単にまとめておきます。
小6、某芦屋国際中学を受験し「落ちるはずのない不合格」をくらう
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茫然としたまま大阪Y○○○インターの奨学生(学費が半分)の情報を得、見学に行くも図書館の蔵書数の少なさと案内のお姉さんの助言により受験を見送る
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原籍校に入学早々の授業参観が英語だった。先生の指導力に感服し、発音も良いこの先生に 私も娘もほっとした
という、緑のところで止まっていました。
時は、娘の入学直前まで戻ります。
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英語力のある小学生の進路いろいろ
小学校が終了する寸前まで、この学校に来るとは思っていなかったため、英語の授業がやはり心配でした。
娘がほぼ独力で培ってきた英語の力、日本語の補助を使わずに洋書の中だけで育ち、日本にいながら英語の世界の中で純粋培養された混じり気のないDNAの英語の芽。本来なら、このまま育って欲しかったのに、その望みもかなわず、これまでとは異質の環境に置かれることになったからです。
中学校で「週5時間もある英語の時間」をどう過ごせばいいのだろう・・・
英語を体得している子供を持たれる家庭はこの時期に重要な選択を迫られます。
帰国子女もそうですが、日本にいながら英語の芽を上手く育んでこられてたご家庭の中には小学校で英検1級やTOEIC900点~に類する英語力を持つ子供たちが多くはありませんが実際におられます。
帰国子女の多くのご家庭の場合、海外でせっかく身に着けた英語力を損なわないよう、帰国後はインターナショナルスクールや、他に、帰国生受け入れの充実した環境があり高い英語力を保持してもらえる私学の中高一貫受験されたりする場合がほとんどだと思います。
関西だと、「同志社国際中学校」「千里国際中等部」が有名でしょうか。(因みに現在の娘の学校にも中学からの帰国生は沢山おられます)
そして、あの「藤田くららさんはうちの学校には入ってほしくありません」との堂々たる意志表明をされた兵庫県立の某芦屋国際中等学校も、多くの帰国子女(英語あまり話せない子も多々)を迎え入れ献身的に英語の保持と伸長に貢献しています。ここでは、ネイティブレベルにふさわしい英語の授業を提供し「蠅の王」を読んだりしているそうです。
それはともかくとして、この子供たちのように、英語力を保持し活用し高める環境に進む子供もいますが、敢えて英語ネイティブのための特殊環境のない日本の中学に進み、日本のカリキュラムで大学受験までを送る子供も少なくありません。
娘も結果的にその一人となったわけですが当時は、
「高い英語力があり、教師よりも遥かに英語を運用できる子供たちは、そのような普通の環境で、初めて英語に触れる生徒も多いクラスの中で授業にどのように適応しているのだろう?」
という、素朴な疑問を当然のことながら持ちました。
「授業には参加しない」という選択の事例
その頃にネット検索をしたら、一つの例を提供してくれるブログを見つけました。うろ覚えですが、その内容はこんな感じでした。
「息子は英語が得意で、中学1年で英検一級取得しました。中学校は地元の公立中学に通っていますが、初めに先生と相談をして、教室にいながら英語の超初歩的な授業には参加せず、自分で持参した洋書を読んだり英語の問題集を解いていくことに同意してもらい、そのようにしています⇒英検1級に合格」
実際に、親御さんが書かれているので疑うべくもなく、「公立中でもこういう事が実際にあるのだなぁ」と驚きもありましたが、「こういう事も事情が許せば可能なのだな」と安心感も覚えたものです。
もう一つの興味深い例は、神戸市の「秀才・天才君たちの集まる超進学校」での話です。
ある年のこの学校の新中学一年の生徒の中に、小学5年で英検1級に合格した天才君がいました(ネットにも載っています)。この生徒さんは英語教育に力を入れることで有名な私立小学校出身で、赤ちゃんの時にアメリカにいたというご経験はありますが、そのような環境要因よりも何よりも、「生まれ持った能力が非凡」であり、現在は日本で一番難しい大学でお医者様を目指されている強者なのです。
この中学は「中学1年で、中学3年分のカリキュラムを終わらせ、中学2年から高校レベルの英語を始める」という鬼のようなペースで先取りをするところで、授業は決して生易しいものではありません。なので、中途半端に英語を先取りしている子供は、授業を受けても退屈することはないはずです。
それでも、この英検1級を持った生徒さんは、入学当初から、別室で英語の自習をして、授業が程よいレベルになってきた頃に合流されたらしいという話を聞きました。
(保護者さんから伝え聞いたお話ですので、もし細かいところが間違っていたらすみません)
このように、「授業とは別のことをさせてもらうというのは学校の許可があれば可能なのかもしれないなぁ」と漠然とした思いを持ちながら、娘も原籍校への入学を迎えたわけです。
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娘の「思い」と「期待」
入学前から、神戸新聞の記事により「TOEIC980点の子」として、地元では有名になっていた娘です。
仮に娘が、
「周りと一緒にアルファベットの読み方から始めるのは嫌だ。自分で洋書を読んだり、自分のペースで文法の勉強もしたい」
という気持ちを持っていれば、学校にそのような許可をお願いしに上がったかもしれません。
でも、娘が言ったのは、
「私は、英語を書く練習をしたことがないから、初心に戻って皆と一緒にスペリングの勉強をしたい」
「小学校(週1回の英語遊び)の時間みたいに、周りの人がわからないところを助けてあげたり、ALTの先生の通訳とか色々できて楽しいと思うから、大丈夫」
という気持ちでしたのでそれを尊重しました。
そうして、中学校の授業が始まり、間もなく授業参観に出て、冒頭に上げた3つ目の記事のような感想を持つに至ったのです。
これで私も、
「よく英語を勉強されている先生のようで、指導力もありそうだし、娘が全くしてこなかった書く事、単語のスペリングをきっちり見て貰えれば学校の授業も無駄にならないだろう」
と一安心したのですが、これは甘い判断だったということが間もなくわかります。
そして、「1人だけ別メニューでの授業を希望してもこの学校ではおそらく許可されていなかっただろうな」と今は感じるのです。
♡第2部フィナーレに向かって最後の力を振り絞り頑張っております。引き続き毎日の応援をお願いできれば嬉しいです♡