昨日は、「内面の葛藤の吐露」をすることで、今後の記事が少しでも書きやすくなればいいなと思いながら、うだうだと書いていました。お励ましを頂きかなり肩の力が抜けたところで、今日は娘の授業のことを・・・
ネイティブたちの中での授業
一昨日は、アメリカ人のひげもじゃ先生の文学で因縁の「蠅の王」を読んでいることをお伝えしました。
この本を、1チャプター毎に読んでいき、先生の質問に答えたりディスカッションをしたり、レポートを書いたり、という授業です。
今の所、娘は完全に授業を楽しんでおり、ネイティブの帰国生たちに 圧倒されてしんどくなるような場面はなく、ノープレッシャーで楽しめているようです。
授業外の日常会話では、やはり自分とネイティブとの差はあると感じているようですが、授業になると別の言語能力が問われることになり、立場が逆転するような時もあります。
でも、当の娘は自分が自然体でいられるこのネイティブクラスの雰囲気が合うようで、こう言っています。
「中学もほとんど行けなかったけど、ほとんどの授業は面白かった。でも今の学校はとても時間が過ぎるのが速くて、頭さえ痛くならなければあっという間に終わってしまう」
ということなのです。
日本の中学の、聞くだけの授業のほとんどが面白いという人も珍しいですよね。
よく言われることですが、「学習塾に行っていなかったので、学校で習う事すべてが新しく新鮮な未知の世界に通じるものと感じた」のかもしれません。
でも、定期テストなどは、塾で予習をして完璧なテスト対策を仕上げてくる通塾組の優秀層にはかなわないのは仕方がないところですが、学校の授業を活用しそこから楽しみを得るという点では、完成型だったと思います。
その点では、中高一貫の私学でよくある「学校に行ってれば塾に行く必要はありません」というような授業形態を取ることになっていても、うまく順応するタイプだったかもしれないなぁ、と思ったりもします。
これは今気づいたことで、娘が中学に行ってから学校の授業が楽しいという理由の一つがこれだったのかもしれません。加えて、小学校と比べ、教科毎に先生が変わり専門的になることへの知的満足感もあったとは思いますが・・・
だからと言って、通塾を否定するものでは全くなく、中2からは娘も行かせるつもりでした。難関高校の受験にはやはり塾は必要ですので・・・
すみません、話が見事に逸れましたね。
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語彙はやはり強い・・・
上に紹介した『蠅の王』ですが、授業では毎回、生徒が一人ずつ順番に音読をするようです。
娘の話を色々聞いて私が気づいたのは、海外で何年も現地校で教育を受けてきた生徒でも、『あれっ?』というような言葉を読めなかったり知らなかったりすることが多々あるということです。
とはいっても、娘は日本の学校教育での英語の授業をほぼ受けず、読書で語彙を増やしてきたため、「娘の中の語彙の難易度」と日本の英語学習者のそれとはほぼ一致しないとは思います。なので、娘が「えっ?」と思うものは、日本の大学受験レベルまで英語を学習した人でもほぼ知らないものだとおそらくは考えられます。
クラスの生徒さんの多くが会話はネイティブなので、英語圏で生活していたことは確かなのですが、英語圏で現地校に行っているからと言って、「日本で英語を学ぶ子供たち」以上に英語の語彙が多いかといえば、必ずしもそういうわけではないようなのです。
勿論、ネイティブで優秀な方はすごいレベルですが、平均値の話としてと捉えてください。
娘は何にも感じていないようですが、私にとってこれは大きな発見でした。
確かに、海外のインターと日本のインターの両方に行ったことのある方のご経験でも、「日本のインターのほうが教育レベルが高かった」というお話もあったため、必ずしも海外に行かなくても、ネットをうまく使って自分でも勉強をうまくやれば、実際の教育の場でも遜色のないくらいの英語学力がつくのかもしれないと思ったりもします。
日本で勉強を待ったくせずに英語を身に着けた娘の先生兼友達は「洋書」と、スカイプでのフィリピン人の先生との会話でした。
その時は、まさか高校でインタ―に行くことになるなんて夢にも思いませんでしたが、今こうして、娘の憧れる「英語圏の学校で勉強」をしてきた友人たちと肩を並べて、何ら引け目を感じることなく、大いに英語での授業を楽しめているのは、他ならぬ、
夢中になって多読に費やした時間
のお陰であることは間違いないでしょう。
ささやかですが、日本で英語を学んだり教えたりしている方のご参考になれば…
♡少々横道に逸れていますが第2部フィナーレに向かって最後の力を振り絞り頑張っております。引き続き毎日の応援をお願いできれば嬉しいです♡