(続きです)
教育委員会に「通報」した
体調が悪いから体育を見学する。そうすることで内申が下がるのを覚悟で休んでいる生徒もいるだろうに、こともあろうが教師側はそんな生徒に「体罰」とも捉えることができる指導をした。
「炎天下で、プールサイドに立ったまま見学をさせ、その姿勢でレポートを書かせる」
という暴挙である。内申を人質に、こんな非人道的な指導が許されてよいわけはない。
尊敬するN高校の養護教諭に相談した後、家に戻り神戸市教育委員会の電話番号を探した。
その頃の私は、今やその名を(悪いほうで)全国に轟かせることになっているこの組織については、全く色のついていない感情を持ち、「きちんと話せばわかってもらえる」という思いがあった。なので、一旦決めれば何も恐れるものはなかった。
その頃は小さなガラケーを使っていたので、蓋を開けて教育委員会の番号を押した。
驚いたのは教育委員会の方だった
うろ覚えだが、子供の健康に関することだったため、教育委員会の保健課だったと思う。出られたのは若い声の男性の職員さんだった。威圧的な雰囲気はなく話しやすい雰囲気なのは助かった。
こう切り出した。
「東灘区の市立中学に子供を通わせている保護者ですが、ここでの体育時の水泳授業が、どのような環境で行われていいるかご存じですか?」
そして、体調の悪い見学者がどのような過酷な状況で、「授業に参加」させられているかをありのままに話した。
電話の向こうの職員さんは、一般人のほとんどが表す反応と同様の驚きを隠しきれなかったようだ。
「え~、暑いところに立ったまま見学ですか?それは熱射病になったら大変ですね、何年生の授業ですか?・・・」
「1年生ですが、上の学年でもそのような指導がされているかもしれません」
「それは、いけませんね。こちらからすぐに指導を入れますので学校名をもう一度お願いします」
「東灘区の○○○中学です。犠牲者が出てからでは遅いので至急お願いいたします」
教育委員会の保健課の窓口は、常識的な対応をしてくれた。話してみて良かった。
実際に指導を入れてくれた、ナイス!教育委員会
次の水泳の見学の時には、泳いでいる生徒たちがプールから上がって休むためのテントがあって、その端っこのほうにいれてもらったとか言っていたが、完全に陰にならず、やはり少し暑かったらしい。
やはり、見学者は2の次の扱いなのだな、と感じた。見学者の体調を配慮してあげようという配慮はあまり感じられるものではなかったという。
教育委員からのお達しにしぶしぶと従う体育科出身の校長の姿が頭に浮かんだ。
でも、立ったまま見学というのは強制されなくなったようで、自分で影を探して座って見学できるようになってほっとしたことを覚えている。
その点では、教育委員会はきちんと仕事をしてくれたのは確かであり心から感謝したものだ。
ここで理解したのは、このような酷い指導は神戸市の教育委員会が先導しているものというよりも、各学校の校長の裁量に任せられているということだ。
この事は、後に私が別件で行った「アンケート」によっても確かめることができたのである。(後日記事にします)
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後日談
その後、夏休みに入る頃に、この学校の体育科からあるお手紙をもらってきたのだが、そこには、こう書いてあった。
(正確な文面は覚えていないが、このような内容であった)
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1年〇組 藤田くらら
水泳の授業を ◎日 欠席
夏休みの水泳の補習で
25メートル ✖7回(10回?) ✖ ◎ 日分 = ●●●●メートル 泳ぐ事
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一回休むと、25メートルを 7回だった10回だったか忘れたが、それだけ泳がされるとのこと。娘は何回も休んだので、ものすごい距離になっていたので笑ってしまった。
通報したことがバレたための報復というわけではなく、水泳の授業を一回でも休めばこのお手紙が来るのだそうだ。
医者の意見書まで出したのにこんなのが来たので驚いた。体育の他の競技を休んでもこんな補習はないし、他の授業を休んでもこんな罰則はないのに・・・
生徒をプールに入れるための教師側の執念のようなものを感じた。
水泳を見学= サボり という教師の思い込みが甚だしく、本当に体調が悪く休んでいる生徒にもあらゆる罰ゲームを貸そうとするその徹底ぶりには驚いた。
娘の友人たちは、親はこのような指導に納得がゆかなくても成績を下げられては堪らないので、皆行っていたようだ。
娘は、本当にお腹の調子が悪くなるので勿論行かなかったが。
後で、聞いたところによると、ここの体育教師(女性)は、水泳を欠席する女子に対して、
「今、生理の何日目なの?」
というところまで、追及していたという。
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