Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

無邪気な「未必の悪意」のコメントに一番強い毒が込められていた

昨日の記事の中で、私の第二期クライシス(第一期は娘が一番悪い中2の寝たきりの時)ともいえる辛い時期だった去年の中3夏休み明けに、「あるコメント」が来ていたことに言及しました。 

www.tomaclara.com

 

軽いコメントに込められた毒

 

 この「鬼母」記事への「はてなブックマークコメント」です

 

今でも過去に書いた記事は読み直したくありません。あの頃の感情が蘇り心が動揺してしまうからです。

「はてなブックマークコメント」もその頃は読んでいませんでした。心が弱くなっておりコメントを読むのが怖かったからです。

 

そして、ひと月ほど前、偶然見つけたのですが、一瞬ショックで息が止まりました。

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一番上のはてなブックマークコメントです。こう書いてあります。

 

 「てか、このお母さん、正直なんだろうけど、情緒不安定になってない?寝たきりの介護は大変なので無理もないことかもしれないけど、娘の将来を悲観し、勝手に暴走して殺すようなことだけはあってほしくないかな。」

 

私の目に確実に触れるコメント欄に、このような(私が感じたところでは)、上から目線の、見事に人を見下し馬鹿にしたようなコメントに目が留まってしまいました。まるで、不幸な家族の葛藤を描いた駄作ドラマを観たあとのレビューみたいな「お気楽な軽い調子」で書いてあります。

 

娘を生かすために必死で、いろんなものと闘ってきた私としては、これを見た途端、もう何とも言えない体の力が全て抜けてしまうような無力感を感じてしまったのです。

 

こんなコメントが来ることは、予想できず不意を突かれた感じでした。 

 

今まで、「頭がおかしい」とか「◎チガイ」とか、直接的な罵倒コメントは何度かありましたが、そんなのは胸糞悪い不快感で済みました。

 

しかし、上のコメントは今までで一番、ナイフで胸を抉られるような気持にさせられたのです。何倍も何倍も嫌な気持ちにさせられました。

 

私の、おそらく生涯一度の娘への酷い仕打ちの記述に対して、冒頭のてか、・・・」の一言で、すでに打ちのめされます。

どう形容したらよいのでしょう・・・「冷淡」「嘲笑」だけでは言い表せない複雑なメッセージ性が含まれています。

 

この解釈が近いかもしれません。「いじめ」に関して、直接暴言を浴びせられるよりも、離れたところから馬鹿にしてクスクス笑われたり、冷淡に無視をされるほうが堪えることがあるという、あの感覚です。

 

安全圏にいる人間、それも人生経験の浅いであろう人間が、私たちがここまで追い詰められるまでのいきさつを知る由もなく、おそらく一つか二つの記事を流し読みしただけで、こんなメッセージを置いていったのです。こちらの目に触れることを承知でです。

 

独り言というよりも、おそらく、この軽いセリフと共にTwitterで流されたのかもしれませんが、このような人物の目に、それは勿論一人だけではありませんでしょうが、私たちの惨状が晒されていたと思うと暗澹たる気持ちになってしまいました。

 

これを見つけたのが、ひと月ほど前なのですが、それでもこのくらいの衝撃は受けたのです。もしもこれをリアルタイムで目にしていたら、「娘の病気が全くよくならず、進学も閉ざされ、おまけにこの事件で自己嫌悪に喘いでいた私の心」は完全に打ち砕かれ、ブログも続けられなかったかもしれません。

 

しかしながら「いじめ」と同じで、本人は深く考えずに、軽いノリで書いたこのコメントにどれほどのが込められているのかを全く認識していないのでしょう。

 

このように、無邪気な「未必の悪意」で書かれたコメントが致命傷になるほどの傷を相手に与えることもある、と、誰もがコメントを書く時には注意しなければなりません。

 

ネットに載せる以上、こういう経験をするのは避けられないのですが、何故続けているのかというと、理由は幾つかありますが、その一つは、嫌な思いをさせられる以上の大きな励ましと力を貰えるからなのです。

 

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この「鬼母記事」が語りかけたかった事

  

当ブログは、中学校という教育現場で、体育教師の指導の不備と危険行為を犯した生徒のために、全てを失った一人の子供の人生が狂ってゆく過程をありのままに描写しています。

その後におかれた理不尽な状況の中で、正常に機能していた家族の関係性もおかしな状態になってしまい、娘を守り闘って来た一番の理解者である母親が、事もあろうに傷つき壊れそうになっている我が子にこんな非情な仕打ちをするようになるという、残酷で異常な日常に置かれることになった被害者家庭の実情を感じ取ってもらいたかったのです。

 

それはあたかもカフカの「変身」の中で、主人公がある日突然、虫になってしまい、「グロテスクで気味の悪いもの」という認識を持たれ周りの人間の見る目や扱いが変わることにより、主人公自体の自己意識もが変容してしまうという状況に酷似しています。

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不条理の中に置かれていたのが私たち被害者です。重大な病気にされ、社会的に疎外されるに加え、多くの場合、この手の事故を隠蔽する性質をもつ組織である学校からは ”その存在が疎まれる” 立場にさえなりました。

 

このように周りから冷淡な扱いを受けることで徐々に「被害者」という立場が変容し、おかしな心理状態を持つに至った結果、私はある日、鬼母のようになってしまったのです。

変な言い方ですが、「私でさえ」そうなってしまうほどの理不尽の渦の中に巻き込まれてました。

そして、この一連の出来事を、個人的体験に限定するべきものとは判断しなかったことから、ブログの記事にしました。一見、ただの親のモラハラと思えるこの事態が社会的な問題であることを感じ取ってていただきたかったからです。

 

この一連の理不尽な経験をしたことで、若いころ読んだカフカのこの作品の世界観が、リアルな感覚を伴う、主人公との共通体験のようなのものとして蘇りました。

 

反対の立場で考えますと、「今回の私と娘」のような大変な非日常的経験をすることなしに、あのような文学作品が書けるというのは、やはり文学者や小説家というものは特殊な感情世界を生きる才能に恵まれた人たちなのだと感嘆せざるを得ません…

 

 

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