やはり大きな回復が見られています
昨日の大荒れの天候は過ぎ去り、7月の第1目の今日は穏やかな日が戻ってきました。梅雨は例年7月20日頃までということですが、娘の学校はその前に長い夏休みに入るということなので、実質あと10日で登校は修了します。
直近の大きな爆弾低気圧ですが、娘は学校を休みことなく登校できました。前向きな気持ちに引っ張られていることは勿論ですが、やはり11月のブラッドパッチの効果が半年以上が経過した今はっきりと表れていることが証明されていると思います。
冬の間は回復度を推し量るのは難しいのですが、1年前の梅雨(体調が一番悪化し易い時期)と比較すると、回復度合いが浮き上がってくる人が多いのです。
現時点では、常に存在する頭痛が暴れ出さないよう、家では小学校1年生の生活時間を守り、学校では1~2時間を寝て過ごし、土曜と日曜は泥のように昼過ぎまで眠り脳疲労を取るというスケジュールであれば、最高に緩く理解がある学校ならば続けられる程度に回復しました。
ここまでの事ができるようになって良かったことは間違いないのですが、仮にご自分のお子さんがある日こんな状態になったとしたら、慌てて医者に連れて行き精密検査等を行うような状況であることには変わりはありません。
以下は、昨日の記事で言い残したことを少し…
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ここまで来たいきさつは書き残しておかねばならないと
この「忘備録」では、自分の娘の学力レベルやら成績やら志望校云々のプライバシーを丸出しで書いており、たまたま当ブログを訪れた方には私の常識と民度を疑われるかもしれない可能性があるのは承知の事、誤解を受けるだろうことは覚悟の上です。
その危険を冒してまでも、自身が、そして読者の方にも心の隅に留めておいていただきたいことを書いています。
娘は、2年に渡る闘病の果てに、3月中旬、自分の知らない地域で、校内の様子も殆どわからめぬまま、この学校に飛び込みました。
ここに受け入れられて、幸い、学ぶ喜びに満たされています。昨年度の、何の展望も描けない情況を思えば、目の前の、嬉々とし勉学に励む娘の姿に手放しで喜ぶべきだと思います。
そういう心持ちであったため、京都に移ってきてからの事、特に学校関係のことについては前向きで明るい面をクローズアップした記事を書くことを心掛けていました。それは娘の心の反映であり、苦労しながらも試行錯誤しながら学校生活復帰のためのハードルを次々とクリアしていく娘の頑張る姿を描いたのです。
最近まで私も娘も、新生活への順応と体調管理のみに没頭して、過去を振り返ったり、将来の不安を口にしたり、現状の実態を詮索する余裕はありませんでした。
娘は今日も前を向いて、不自由な体調のまま突っ走っていますが、私はふと立ち止まり「理想郷ではない現実」を見る時期に至っています。
原則、この学校の教員の多くは素晴らしいヒューマニズムを持った人たちで、娘の社会復帰を手助けしてあげようという暖かな意図が伝わってきます。
一方、ここは面接だけですべての生徒を受け入れる学校。ここには書けないような事態は発生しています。(皆さんのご想像通りのことだと思います)
正直、そういう状況を知った時は唖然として情けなくて一晩眠れませんでした。
しかし、それを全て呑んだ上で娘はこう言っています。
「いろいろ驚くことはあるけど、私はもっと大事なことのために学校に行っているから気にしていない」
並々ならぬ苦労の日々を越え、成長した娘を実感しました…
そのような事実を知る一方、
進学校に進んで、近い価値観や目標を持つ意識の高い仲間の中で切磋琢磨され、充実した学校生活を送るお友達の様子を目にすると、やはり皆、娘とは全く違った空間と時間軸を生きていることが窺われます。
今の娘なら1日で破綻してしまうのは間違いない負荷となるスケジュールと活動量と勉強量をこなし、自身に課した目標と将来の夢にに向けて仲間と共に迷いなく力強く進んでられます。
そして、娘の現在は… 昨年お世話になった特別支援学校の延長線上のような日々を生きていると言えます。
そのような現実を直視すると、やはりあの事故の日から、娘の歩んで行けただろう幾つもの道は閉ざされ、唯一、土壇場で娘用に必死で見つけた、どこに続くとも知れない一本の細い道を、たった一人で転びそうになりながら歩んでいるのだという現実を思い知ってしまうのです。
只管目の前にある道を歩く
この忘備録のアイキャッチ画像はアメリカのウルフ・カーン(Wolf Kahn) の作品です。
娘は、どんなことが隠されているかわからぬ未知の森に勇気を出して入ろうとしているのか、それとも、暗い森をやっと抜けて明るい一本の道を、さらに明るい方角に向かって歩いているのか・・・そのような私の心の逡巡をこの絵画に見たのです。
心には 雑念が入る余地なく自分の足元にある一本の道を只管歩く・・・
自分を受け入れてくれた学校に一生懸命順応し、与えられた環境の中から最良のものを引き出してゆこうという強い覚悟を持ちながら通い続けているのです。
本当に良かった、良かったのです…
(娘がポジティブな面だけを見つめて生活できるようにするのが母の務め。現実への複雑な思いはこの忘備録だけに留める所存です。明日は、「学校選び中学2年生編」に戻ります)
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