Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

黄金色に輝く最後の晩餐 ~ 娘の決心、そして別れ ②

昨日の続きです。 

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 最初、娘は嫌がった

 

もう高校に行けるかどうかの最期のチャンスやし、このまま家で休む代わりに、ブラッドパッチの安静期間からリハビリに移る期間を、睡眠治療をしながらあの病院で過ごしてみたらどうや?

 

この私からの突然の提案を聞くやいなや、娘の顔が一気にこわばった。

痛い治療や、家から離れて生活することに関しては、何も言わずにいつも素直に受け入れる子なのだが、今回は初めて心理的な抵抗を示したのだ。

 

それにははっきりした理由があった。

 

この病院では、光治療や、サウナ治療より、身体に昼と夜のけじめを徐々に覚え込ますことになっている。

6時起床・9時就寝ができる状態を目指し、そのために害となるものは一切排除する。

 

スマホ、アイパッド、イヤホンは、完全持ち込み禁止

 

これが、娘にとっては死活問題となる。何故なら、娘は、事故以来の辛い試練の真っ只中にいた時から、「音楽」が手放せないものになっていたからだ。

 

なので、今は本当に一日の中の多くの時間を、スマホからの音楽を聴いている状態になっている。

 

眠る時など、音楽がないと、不安が押し寄せ眠りにつけず、フラッシュバック悪夢で夜中や朝方に泣き出したりすることも度々あった。

 

なので、最初の診察で、主治医から入院を打診された時にも娘の顔が曇った。スマホが無いと音楽が聴けなくなる、音楽や海外の英語ニュースの動画が見られなくなる、友人とのメールやチャット、そして寂しかった時期からの心の支えとなっていた海外の知り合いとのチャットも出来なくなる・・・

 

この2年間の中で精神的なクライシスに見舞われていた時期、一人ぼっちだった娘の心を支えてきた大事なものが長期間取り上げられてしまうのだ。

 

一種のアディクションとも言える。不安を紛らわすためにアルコールに手を出し、それが手放せなくなる人がいるが、それと似たような状況なのかもしれない。

 

音楽を聴くこと自体は何ら悪い事ではないが、音楽が消えると不安感に襲われるというのは問題で、やはりこの2年の体験の根深い深刻さを感じさせられる。

 

その点についても、入院して明るい場所で同年代の子供と交わることで何か、心の中に何か変化が起こるという可能性もあるのではないだろうか?

 

「ちょっとしばらく一人で考えてみてよ」

と言い残し、この話をするのはやめた。術後のしんどい状態の子供を無理やり連れて行く気にはならないため、娘が嫌なら諦めようと考えていた。

 

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そして娘は行く決心をした

 

翌日、娘が部屋の中から声を上げた。

音楽を聴く小さなプレーヤーを買ってくれないかな?

 

なんと、私が見落としていたが、以前、一応もらっておいた入院説明書 には、音楽だけは小さな音で鳴らしてもいい、と書いてあった。スマホ、ヘッドホン、イヤホンが禁止なのだそうだ。

 

音楽が聴けるなら話は別である。

私もまだ高校行きたい気持ちはあるし、治療を受けてみるわ…

 

とうとう娘は行く気になった。

そうして、Amazonのお急ぎ便でプレーヤーを購入し、到着するやいなや、娘は楽しそうにそこにお気に入りの音楽を入れ始めた。

 

 

最後は大好物の「いくら尽くし」で送り出そうと思った

 

入院まであと数日に迫った頃、戴き物のヤマメの黄金いくらの瓶を開けた。

 

かなりの量が入っているが、長くなるだろう入院前に好きなだけ、それこそ浴びるほど、食べさせようと思った。

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いくらには目が無い娘。それも、初めて目にする美しく輝く粒粒の宝石である。

この子にとっては、正月クリスマスバレンタインが一緒に来たに等しかった。

 

プチプチとはじける触感、上品かつ深い味わい。これから、3日間、毎食このいくらを浴びる程食べ続けた。ご飯がすごく進むようで、普段とは比較にならないくらいに毎回沢山の量のお米を食べてくれた。

 

入院前日の夜、最後の家での食事はは五穀ご飯も混ぜて、残りのいくらを全部乗せて、ついに完食してしまった。

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(ブログに載せるのであれば、気を利かして黒めの器にするべきでしたが、娘のお気に入りの「おさるさんの器」です)

 

もうこれで、入院に際して、思い残すことはないだろう。

夜遅くまで2人で用意をして、消灯。

 

事故以来、暗闇を恐れるようになった娘は電気を薄くつけたままの睡眠となる。これについても翌日からの入院で何か改善があればいいなぁ…、と思いながら眠りについた。

 

 

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