Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

爆弾低気圧の脅威

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一作日の関西は荒れ模様の爆弾低気圧に見舞われた。脳脊髄液減少症患者なら皆が持っているアプリ「頭痛~る」は、どんな医者よりも正確に、そこから24時間以内の体調を予告するのである。

 

 

青いラインは気圧の急降下を示す。そして、爆弾マーク💣が現れる時間帯は、日本中の患者が頭痛に呻き、吐き気、だるさ、に苦しみ、一切の活動のエネルギーを奪われ、ベッド、またはお布団に横たわる人になってしまうのである。

しかし、この素晴らしいアプリ「頭痛~る」があろうがなかろうが、脳脊髄液減少症患者本人は独自で、精密機械のような正確な気圧予測をしてしまう。

例えば、台風の上陸前の接近中の段階でも、ず~んと体調が悪くなる、という具合である。

これは、何も脳脊髄液減少症の患者に限ったことではなく、古傷の痛みや関節痛を持つ人や、自律神経系の乱れによる頭痛や眩暈のある人も、脳脊髄液減少患者程ではないが、同様に体調の変化が起こる。

この場合は「気象病」と呼ばれ、原因は「内耳」という鼓膜の奥の器官のセンサーがが、気圧の変化に敏感に反応しすぎることにより、脳に過剰な情報が伝わって自律神経が乱れるかららしい。

しかし、脳脊髄液減少症の場合は、少しメカニズムが違うように感じる。

「低気圧により人体への圧が低くなると、外側から人体にかかる圧も緩み、脊髄の硬膜の圧も下がる結果、脳の下垂が起こっているのでは?」

というのは、ある進学校の物理の先生が直感で言っておられた言葉であるが、それが正しいかはともかくとして、気象病の一言では片づけられないほどの影響を受けるのは確かなのである。

イメージとしては、生食パッチをして、硬膜の圧を上げることにより脳が浮く時のあの感覚とは真逆の現象が身体に起こっているような感じである。自身が経験したことがないので勝手な想像であるのだが、そのくらい、全身が低気圧の影響下にあるというくらいに絶不調になるのである。全身=脳のコントロール下にあるので、やはり脳全体の不調ともいえるのだが。

 

 

身近にいる、脳脊髄液から回復した患者さんは、この病気になる前は、いわゆる「気象病」は一切なしだったのだが、この病気になった後は、毎年梅雨から秋の台風にかけて、低気圧が通るたびに、頭痛、吐き気、眠気で一日二日寝込んでいる有様であった。

そのような状態から、ブラッドパッチを受けるごとに、気圧の影響は軽減してゆき、現在は、爆弾低気圧の日でも、他県までアイドルの追っかけに行けるくらいに回復している。

であるので、私も娘を観察するに当たって、爆弾低気圧がやってきた時の反応をとても重視している。普段はいくら調子がよさそうに見えても、爆弾低気圧のときに病状が悪化していればそれは、根本的に回復していないと見ている。

 

最近は、サプリの影響もあり、軽い低気圧でも起きて居られる日はあったが、一昨日の爆弾低気圧の時はどうだったかというと、

撃沈であった・・・ そんな日は、それまでの細かい体調の調整で、少し体調が上向いてきたとか、寝込んでいる時間が少し減ったとか、2食ではなく3食食べられたとか、そんなささいではあるが、患者を世話する者にとっては、とても励みになる体調の少しの好転など、まるで何もなかったように情け容赦なく吹っ飛ばされ(まさにこの意味で「爆弾低気圧💣」との命名は見事であると感じる)、最悪の体調を見せつけられる。

低気圧の影響を受けなくなる度合いが、脳脊髄液減少症の回復度のバロメータと捉えてもいいと思う。

その余波か、娘は昨日も今日も、寝込んでいる時間が長く、それを見て気落ちした私も

一緒に寝込んでしまうという有様だった。私の場合は気象病も若干入っているのであろう。

 

でも、思えば昨年秋からつい2か月ほど前までは、毎日がそんなどん底の爆弾低気圧状態であったのだ。

爆弾低気圧で、体調がどん底になると感じるということは、普段はそうではなくなったと捉えればよい!

コメントを下さる方のお陰か、思考がマイナス方向に流れそうなとき、「チョ、待てよ・・・」と、その悪い流れをよいしょと反対方向に変えてみるという、思考の習慣が少しついてきたのかもしれない。