Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

学習の遅れと過眠で高校進学は赤信号が点滅しはじめる

 

ろしいことに季節はもう秋。娘と同じ中3のほとんどの生徒は、中学3年間の学習範囲を塾で一通り終え、あとは志望校を絞り、或いは最後の追い込みでどこのランクまで志望を上げられるか、という時期になっています。

 

一方娘は、国語と数学のみを飛ばし飛ばしで現在、中3の範囲を教えてもらっています。しかし、どちらも、受験には対応はできない基礎学力程度のレベルなのです。最近やっと社会や理科も、2年の最初の手の付けやすそうな範囲から少しずつ始めたばかりというところです。

 

本来なら、(受かるかどうかは別として)、地元の公立トップ校にチャレンジしたいと思っていた子供が、自分には何の非も無い事故でここまで学力が落ちてしまい、それを取り返すだけの回復ができていないという絶体絶命の状況なのです。

 

私が全然ブログで鬼母に化した時に、娘に対して言った、「受験に間に合わない」というのは、本来希望していたような受験では勿論ありません。

もはや、面接だけとか、一発芸で入れてもらえるようなところに行くための最低限度の教養、高校へ行けてもチンプンカンプンで授業内容が意味不明ということにならないための勉強です。

でも、現実を見ると、それさえ、難しい状況となっています。

 

 

 

事故以来、原籍校からは娘の勉強の遅れについて具体的な協力は得られませんでした。

そして、1年以上経って、ブログにある方からコメントを頂いたことがきっかけとなり、やっとのことで、特別支援学校に移り、週2回、2時間だけの授業を受けられることになったのです。

 

1年以上、学校社会から疎外されてきた娘が、久しぶりに「先生」に話しかけてもらい、「授業」をしてもらえたとき、どれほど嬉しかったことでしょう・・

娘は、「まだ自分は完全に学校社会から見放されていないのだ」いう手ごたえを感じて、頭痛と睡魔に耐えて、週2回のこの時間を本当に大切にしていました。 

 

 

 でも、そんな、ささやかではありますがとても幸せな時間さえ、天気が悪く大きな低気圧が来ると、脆くも崩れ去ってしまうのです。

爆弾低気圧の威力、本当に恐るべしです。

 

鬱消しのサプリや、その他の治療の甲斐あって、中2が終了するまでの、「酷い昏睡様の過眠と高次脳機能障害でほぼ寝たきりで病院以外は一度も外出できなかった生活」からは一段階の改善がありました。

 

しかし、訪問授業で家に来てもらえるのに起きられないとか、葬儀社に来ているのに、覚醒できず祖母の葬儀にも出られないというのでは、外の社会に戻るのは確実にに不可能に感じます

 

受験は待ってくれません。それに、どんなに進学を希望しても、どんなに潜在能力があっても、「起きて学校に行くことさえできない病気の子供」を受け入れられるところはないのです。当たり前ですが、私達には目の前が真っ暗になるような現実です。

 

それが、今まで、幾つかの高校のオープンキャンパスや見学説明会に行って、個別に相談して私が嫌ほど聞かされたことでした。

 

先週、私一人で「イエス様の愛と憐れみに縋りたい」と見学に臨んだ、最期の頼みの綱であるクリスチャン系の或る学校でさえ、「一時間目の始まる前のホームルームで、聖書の勉強をしますので、この時間に来られないという事は、残念ながら無理だと思います」と言われてしまいました。

本当に最早、娘を受け入れてくれるところはないのかと、情けない思いで一杯になっていたのです。

 

このことも尾を引いて、前記事の、娘へのまさかのモラハラ行為となってしまったと思います。弁解の余地はなく、願わくば同じような辛い状況のご両親にとっての反面教師となれば、この記事も少しは意味のあるものになるのではないかと考えます。

 

本当に、タイムリミットが近づき、絶体絶命です。受験に間に合わなくても、せめて来年の4月までに、何とか朝から起きて外に出られるようにしてやりたい。

 

そうでないと、これまで同様、同年代の子供と交われず多くの社会的体験を失ったまま一日の多くを眠り、起きれば「勉強を教えてくれる先生」や「治療をしてくれる大人の人」と会うだけの、思春期の子供にはあまりにも寂しすぎる孤独な日々が、さらに遠くまで続いてゆくのですから。

 

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