前回、今回と、『うつ消しごはん』を参考に、フェリチン不足の治療のため独自で鉄分を摂取していた経過を綴っている。
娘は、学校事故の被害者となり、その翌日から脳脊髄液減少症を発症し、その後1年半苦しんでいる。脳神経がおかしくなる病気のため、症状は全身多岐に渡り、そのうちの一つが、脳血流を低下させ立ち眩みや低血圧をもたらす「起立性調節障害」である。
なので、藤川医師の主張どおり鉄分摂取により少しでも快方に向かう事を期待しつつ、飲ませ始めた。鉄分とビタミンとプロテインの摂取により、沢山の起立性調節障害の子供が治っていると、この本に紹介してあったからだ。
昨日は、2か月弱『うつ消しごはん』ATPブーストを続けたところでの、病人の娘と更年期の私の変化を記した。そして、私の場合は自分のことであるので、明らかな体感をもって、元気になった自身の様子を紹介した。
しかし娘はのほうは、私の観察からの気づきが殆どで、娘自身が自ら言葉にしたものではない。娘が、自分から、こういうところが楽になった、というような自発的な言葉を期待していた。でも、なかなか聞くことができない。
そうして、諦めかけた5月の半ばにもなったある夜にその瞬間は来た。
ATPブーストを摂り始めて2か月半になり、ちょうどフェリチンがMAXになっている頃のである。(推定では38くらい)(基準値 5~152ng/ml)
お風呂からあがった娘が何気なくこう呟いた。
「あれ、なんかお風呂入っても、全然ふらつかなくなってるわ⁉そういえば、立ちあがる時の立ち眩みも完全に消えてる・・・」
これぞ待ち望んでいた最大の変化である!‼
なんと、気が付けば普段の立ち眩みが完全に消え、おまけに、入るたびに体力を消耗していたお風呂まで,気分が悪くなったり眩暈や立ち眩みになることもなく快適に入れるようになっていたのだ。
これは、明らかに鉄分摂取のお陰と断言しても良い。何故なら、その後の休止期間には徐々に立ち眩みが出現して再び悩まされることになったからである。
結論として言えること
一般血液検査で「Fe値」が正常範囲ならば、隠れ貧血を調べるために、医師の方から、「フェリチンを測ってみましょう」と言い出す事は、経験上ほぼあり得ない。
ここで食い下がって、フェリチンを測ってもらえるよう医師の説得を試みるか、他の寛容な医者を探すか、さもなければ、一足飛びに独断で鉄分の摂取を開始するかは各自の考え方次第である。
藤川医師のように「鉄不足」を、多くの病気、特にメンタル面の病気の原因だと捉える医者はまだ少数派である。私もそうだったが、この本のことを話して「隠れ貧血がありそうなのでフェリチン検査をしてください!」などと言っても冷笑されることがほとんどであった。
しかしながら、事実として今回、一般血液検査で、鉄(Fe)が基準値に入っていた娘が、理解ある地元の医師のもとでフェリチンも測定してもらえ、それも基準値内であり、医師に「貧血がないので鉄剤の投与の必要もありません」と言われたにも拘わらず、親の独断で藤川医師の『うつ消しごはん』によるATPブーストセットを摂取することになった。
これにより、これまで回復の兆しが見られなかった「立ち眩み」が、2か月少しで完全に消失した。
また、この後の2か月間の休止期間中に、立ち眩みが徐々に出現したことから、「立ち眩み」と「隠れ貧血」の間に相関関係があると推察され、このケースにおいては鉄分摂取が有効であったと考えられる。
藤川医師の推奨するフェリチン値は、最低で50、理想が100以上である。
娘のように、最初のフェリチン値が14という低値で始めても、2か月ちょっと飲み続け、始めは鉄サプリ18mgで慣らし、4月からは、36mgを摂り続けた。そうして、2か月半で推定38くらいとなったところで、立ち眩みの改善を自覚した。
8月になって再開し、現在も継続中であるが、意識してきちんと飲み始めたのはこの1週間くらいであり、勿論のこと、見ていて効果はまだ感じられない。今度は、フェリチン50を超えることを目標に毎日続けさせようと思う。
いづれフェリチンを検査してもらえることがあれば、体調と照らし合わせて再度ここで報告させて頂こうと思う。
☟娘の立ち眩みを完全に封じた名著『うつ消しごはん』。一読の価値あり☟
(次回は、娘と私が飲んできたサプリとプロテインをご紹介します)