『うつ消しごはん』の効果は確かに本当だった
今年3月初旬、娘はまだほぼ寝たきりで、1日18時間以上の昏睡のような睡眠を続けていた。医師にも、「半年は経過観察」と言われたが、これはもう打つ手がない時の常套文句であることは明らかである。
絶望の中で、ガラケーを捨てて使い始めたばかりのスマホのニュースの中に偶然見かけた本がある。精神薬に頼らず、多くの鬱病や、発達障害、起立性調節障害の患者を治した精神科医、藤川徳美による『うつ消しご飯』であった。娘は、起立性調節障害の症状もあったため、ダメもとでこのサプリ療法を始めることにした。
知る人ぞ知る、この本である。
内科では鉄剤など、貧血で死にそうになるまで出さないので、自分で調達して、毎日飲ませた。その経過は、何回かに分けて過去記事に書いている。
女性の鉄分不足=隠れ貧血 は国民病
上記2つめの4月25日の記事を読んでいただくと一目瞭然、確かに経過は良く、目に見える変化がいくつかあった。
顔色が良くなり、病院での移動に車いすを使うこともあったのが、自分でしっかり歩けるようになったのだ。この時の先生も、数週間の間の娘の変化に驚いておられた。娘にとっては、確実に鉄分が不足していたのだ。
絶望的な寝たきりが半年以上続いていたところに、変化が初めてみられたのだから、このサプリは私たちにとって、天から地獄に垂らされた「蜘蛛の糸」のような気がしたものだ。
喜びのあまり、何時間もかかって徹夜で下のような記事も書いた。医者の言う「貧血」とは違う、「隠れ貧血」の怖さを感じて欲しい。
5月の検査でフェリチン検査を抜かれていた・・・
しかしながら、5月初旬の血液検査で、なんと、信頼していた医師が、フェリチン検査をオーダーしていなかったのだ!4月の検査では少し増えていたため、とても楽しみにそれからのひと月後の結果を待っていたので非常に残念であった。
この先生とは、鉄サプリ療法に関して意気投合したと思っていたが、やはり、医者は、なるべく検査を減らそうとするのだということを、油断してうっかり忘れていた。オーダーの時に、念には念をいれて、きちんとフェリチン検査を入れてもらっていたかどうか確認をしなかったのは甘かった。
ショックだったのは、食べられない状態の娘に、プロテインやら粒の大きなサプリを飲ませ、その成果がやっとわかると思ったところ検査がされていないことが大きいのだが、それ以外にも、きちんと血液検査で検証した結果と体調の変化を合わせて、結果を知りたがっているブログの読者の方にきちんと報告できなかったことなのだ。
5月中旬からは鉄サプリを摂れない羽目に・・・
おまけに、その後の治療の準備段階として、5月中旬からは、なんと鉄分を摂ることを控える事が必要となってしまったのだ。今までの苦労と成果は一旦水の泡になってしまった。
そうして、再開できたのが、今月8月になってからである。それから現在まで続けているのだが、始めは、私が管理しないと、よく飲み忘れたりしていたが、この一週間はきちんと飲んでいる。
あと、娘の場合、脳脊髄液減少症の関係で胃腸が極端に弱っていて、タンパク質源であるプロテインを飲めておらず、そこは、タンパク質を多く含む、肉類や卵をできるだけ食べさせようとした。
しかし、それ以前から、食欲がひどく衰え、一日三食は無理で、食べる量も呆れるほど少なく、体重がみるみる減っており、「食べることが苦痛」といった状態になっていた。
この状態の時に、プロテインや、肉、魚、卵を充分に摂取することは、まず無理であろう。なので、再開後も、今のところ、プロテイン抜きで、うつ消しサプリを摂っているという状態なのだ。
これではATPブーストも空回りしてしまうかもしれないという懸念をもってしまう。
だが、幸いなことに、藤川先生が書いてられたが、プロテインをどうしても飲めない発達障害の子がいて、サプリのみで治療を継続した結果、少し時間はかかったが、良い結果が得られたと書いてあるので、無理をさせずに続けている。
完全な状態での服用ではないが、4月から今までの、うつ消しサプリ摂取を、飲んだ期間、飲まなかった期間、それぞれに体調の変化を併記して、次回、報告させていただく。