Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

年少の受験者への配慮の必要性(英検二次試験の意地悪な面接官③)

合格発表までは敢えて考えないことに

緊張感ゼロで臨んだ英検2級2次試験面接試験当日の、想定外のハプニングのため、不合格の可能性がゼロではなくなりました。結果が帰ってくるまでは、心臓に悪いので考えないようにしていました。

 

当日の様子はこちら

 

ネットでの発表の当日は、息子が気を利かせてネットで先に見てくれて「大丈夫やったで、受かってるわ!」と報告をしてくれたため心臓への大きな負担は免れました。

合格しているということで安心して結果の点数を見てみたのですが、想像以上に厳しい採点がされていました。

 

 

こんな評価の仕方、おかしくないか?

比較対象の例にばかり使って息子には悪いのですが、彼の小学5年生の時の2級面接の点数より遥かに低かったのです。

 

息子⇒ たどたどスピーキングではあるが、問題の内容に沿った答えが一応できている。話したのは答えとなるセンテンスのみ(だろう)。最後の2問、個人的な考えを述べるチャンスのある問いに対しても、最低限のことしか答えていない(だろう)。発音やアクセントや文法の間違いはしまくっている(確実に)。態度点は満点 面接官の笑顔の援護射撃あり

⇒ 子供にはわからない社会生活場面のカードをあてがわれ、問題の答えが的を外れていた可能性はあるが、終始流暢でミスのほぼない英語で答えている。3コマの絵を見てストーリーを作るのも、クレジットカードとかネットショッピングの正しい解釈はされていなかったかもしれないが、娘自身のストーリーを作り上げ完結させている。最後の2問の、自分の考えを聞かれる部分でも、長いフレーズで、自分の意見を言えていると考えられる。面接を通しての、発音、アクセント、文法のミスはほぼないはず。態度点減点1 面接官が挨拶の時でさえ笑顔を見せず子供にとっては威圧的態度

 

この比較から言える事。「いくらなんでも、この採点の仕方はおかしいでしょう?イカサマレベルですね」

身近で見てきたからいえることですが、娘と息子の会話レベルは大人と幼児くらいの違いがあるから断言できるのです(息子、正直に言ってしまってスマナイ!m(__)m)

 

 

何の能力を測るための面接試験か?

今までいろいろ面接カードを見ましたが、大人には当たり前でもこんなに小さ子供にはふさわしくない難問カードはなかなか見当たりません。そういう意味で、この時のカードの当たりは超が付く不運だったと言えます。

大人や小学校も4年生くらいだと、どのカードが当たろうが、「全く知らない事」はありません。その内容に対応する英語語彙が出てくるかどうかが問題であって、その意味では純粋に英語の能力が測られます。

しかし、小さな子供の場合は、人生経験の無さから、今回のようなテーマの内容当たってしまうことが「致命傷」になりかねません。

英検というのは、社会経験や知識を問うための試験ではなく、英語の運用能力を測るための試験(違ってましたっけ?)である事を考えると、このような合否を左右するような「運、不運」が起こる事は妥当だといえるでしょうか?

 

(以下の問題カードは、英検サイトからのサンプル問題を引用)

f:id:kanon139:20190626161913j:plain

たいていは、このような子供でもわかるカードが多いのですが・・・

 

英語能力とは関係のない、「社会経験の未熟な子供であること」が、大きなハンデにならないようなカード選びができるのであれば、そう願いたいものです。ほとんどのカードが小学1年生にも理解可能なところにわざわざ難しいのを持ってくる気遣いのなさが理解できませんでした。

小学1年生の子供にとって、「温暖化」「老齢化・少子化社会」「医者不足」「宇宙開発」「ロボット」のことは何とか対応できても、「クレジットカード」のことはわからないと思います。(マネー経済の早期教育をされているとかならともかく、少なくとも娘の場合は)

自由に買い物をしたこともなく、パソコンはスカイプの時のみの使用でネットなどしたこともなく、勿論ネットショッピングなるものの存在についても不明瞭です。当然ながら、クレジットカードが何の目的でどのように使う物かも全く知らない新1年生に、これはあまりに配慮がなかったのではないかと感じました。

 

このカードが予め無作為に選ばれたのか、面接官が選んだのかはわかりません。

しかし、どこかの段階で誰かが、「決して安くはない対価を払って試験を受けにきた客」の「本当の英語運用能力」が正しく測れるような配慮と工夫をすること、そのようなチェック機能を果たすシステムが存在することが、この日本一有名な英語の試験が真に英語の能力を判定するテスト足り得るための必要条件であるのではないかと考えます。

昨今の英語ブームで、年々受験者の低年齢化に拍車がかかっているように見受けられますので、これは、娘一人のジョーカー問題ではないと思い、取り上げてみました。

あと、この問題に関してもう一点、次回モノ申させて頂きます。 

(続く)

もうかなり前の事になりますので、年少者受験が更に進んでいる昨今の状況を考えれば、この問題点は改善はされているかもしれませんね。

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